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2006年3月14日 (火)

ケンカの原因

私の母は、TO君のことを「普通だ。普通よねぇ。」と会うたびに言う。それに対し、私達が「違う」と否定をする。母も負けじと応戦しようとする。この対峙がケンカの原因だ。これは誠に不幸な対立だし、TO君にとっても大人達の対応がはっきりしないということは自閉症っ子にとっては困惑の元、不安の元なので、できれば早く改善したい。
そうするためには、私の母が妙なプライド、嫉みを捨てることだと思う(これについては後日書こう)。

今回のケンカの引き金は、母との電話で私がTO君のことについて、「将来、結婚できるかわからない」「私達夫婦はTO君より先に死ぬ。自立だけでもできるように療育していきたい」「KO君の対応が難しい」などと、母にとっては悲観的に聞こえることを話したことから始まった。
これに対し、母は「結婚できないなんて、TO君にも将来の夢や希望を持たせないと…」「音楽教室で歌ったりしてるんでしょ。それなら大丈夫よ」「KO君には早く成長してもらって…」・・・あーもう、何のために自閉症関係の本を買ってやったのか! これが元医療従事者の言うことなのか! 最低だ!

TO君は現時点では「軽度」という診断を受けた。でも医師から「軽度だけど、自閉の症状が現れた時は症状は“深い”ですね」と言われた。本によると幼い頃に自閉症と診断されると、ほとんどの方が結婚されていないそうだ。思い込みやこだわりの強い自閉症の人に、夢や希望を与え、それが達成できなかった時の本人の苦しみを考えているのだろうか! それにこれから、LD(学習障害)等の症状が合併して出てこないという保証はどこにもない。

音楽教室で歌えるからといって何が大丈夫なのか、私達夫婦だって何でもいいから刺激になればと音楽教室へも連れて行っている。だからと言って、それで何が大丈夫なのか、何の保証もない。私達夫婦は、日々TO君が正常に社会性等を身につけてもらうよう対応し、気が抜けない毎日を送っている。

私達夫婦はいずれTO君やKO君より先に死ぬ。そうでなければいけない。それに対して、母から出た言葉は「あんた達は長生きせんといかん」。絶句である。いずれKO君にTO君のことをお願いしなければならない。でも、本によると「小さな療育者にすることはいけないこと」とある。そして、大人達が障害を持つ子供ばかりに気をとられていると、正常な方の子供はいずれ家を離れていったり、兄弟仲が悪くなるケースが多いということだ。私達夫婦はだからKO君への対応が難しいと言っているのだ。KO君がやさしく素直なことをいいことに、早くお兄ちゃんにして、また、私と同じように生きさせるのか。私は私と同じ想い、苦しみをKO君にはさせたくない。

私達が母に理解して欲しくて自閉症関係の本を買ってやっているのに、母から紹介された本のタイトルは、(確か)「精神病は病気ではない」…。もうどうしようもない。
自閉症は精神、心の病気ではない。親の育て方でもない。先天的、もしくは出生時の脳の機能障害なのだ。私は医療従事者ではないので、表現が適切ではないかもしれないが、「自閉症は身体障害者」に近い障害だと思う。それが見た目どこにも障害が見あたらないので、すぐに精神病や心の病とごっちゃにされやすいのだ。

こんな不毛な争いは早く止めにして、みんなでTO君、KO君のことを育てていきたいのに…。

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