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2006年3月19日 (日)

子離れ、親離れ

私達親子(母と息子)はつい最近まで、ちゃんと子離れ、親離れをしていなかったと思う。

うちは祖母(父方の母)、父、母、私、弟の5人家族だった。物心つく頃から、うちは父親が病気がちで時々家で臥せることがあり、母が外で働き生計を立てている。うちは経済的余裕はないのだと、あまりわがままを言わなかったと思う。もともと、弟が母のお腹にいる時から、「あなたはお兄ちゃんになるからね」と育てられた私は、お兄ちゃんの自覚が早くから芽生えたのか、ずっと「いい子」だったと思う。
また、母が外で働いていたので、私達兄弟はほとんど祖母に育てられた。祖母は昔の人だから躾には厳しかったが、長男第一主義的なところがあり、私は「いい子」であれば祖母はよく私を褒めてもくれた。
今更、父のことはあまり書きたくないが、元気な時は頭の良い人でもあったし、子供にはやさしい人だったのだろう。有り体に言えば子供心に尊敬もしていた。おそらく母がそう子供が思うように、父の情けないところを隠してきたのだろう。
うちは経済的には貧しいが、家族5人、幸せで普通の家庭なのだろうと思ってきた。

それが、私が中学3年の頃、母に関して本当の事実を知り、父の実際の姿を知ることになる(これらについてはblogでは公開できない)。私の父への尊敬心は一挙に憤りと化していく。そして、母に「離婚しなければ、俺が家を出ていく」、そう言って両親を離婚させた。高校1年の時、フラッと家に戻って居間でテレビを見ていた父に向かって、「何してるんだ! 出ていけ!」と追い出した。それ以来父には会っていない。「うちは普通の幸せな家庭」どころではなかった。ウソで塗り固められた家庭だったかもしれない。
この頃のうちはもう最悪の状態だった。いろんな電話や、家に来て母や祖母、私達兄弟にまで聞くに堪えないことを言う人もいた。
そんな中で、私は少しでも母に協力的でいなければならないと思い、母の苦労がわかるので反抗期もなく、私自身の正義感も手伝ってか、更に「いい子」だったと思う。

それはそれで仕方のないことでもあり、助け合う良い親子関係でもあったと思うのだが、どこかで、この母と息子は、お互いに子離れ、親離れをしなければならなかった。それが、私が愛する女性と結婚してもなお、母は息子を頼り、息子は母の言うことに多分に協力的過ぎた。
今、私に双子の子供が生まれ、子育てをする中で、やっと私自身は、母と親離れをしようと努力している。今度は母に、息子から子離れをしてもらう番だと思う。

とりあえず、このことについて本の紹介。私自身はこの本を読むまで、自分は充分親離れしている気でいた。ただ、薄々は?という気持ちも多少あったからこの本を読んだのだが、この本を読んで、親離れしていないことに気づき、やっと母の呪縛から解かれようとしている。タイトルは「息子」になっているが「娘」と読みかえても問題ないと思う。

『なぜ、母親は息子を「ダメ男」にしてしまうのか』
岩月 謙司著
講談社プラスアルファ新書

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