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2006年3月27日 (月)

TO君の自閉症状(3)

TO君の自閉症状(2)で書いた、「三つ組」障害のうちの「社会性」の障害は分類すると、「孤立型」「受け身型」「積極・奇異型」に分類されるらしい。今のTO君をこの分類当てはめると「積極・奇異型」だろうか? 時に受け身的であったり、孤立的であったりはするが…。初対面の人にいきなり話しかける等はしないが、慣れてくると延々と自分の興味ある話をし始める。ものすごくしつこい場合もあるのだが、何て人なつっこい子だろうと思ってしまえば、TO君をいわゆる自閉症だとは思わないだろう。

2つ目の障害は「コミュニケーション」の障害。TO君の自閉症状(1)で書いたように、言葉の問題がある。以前受診した言語療法の発達テストで10ヶ月から1年程度の遅れを指摘されたが、「言葉の教室」の甲斐あって、少しずつ語彙力も伸びてきている。
ただ、オウム返しは以前として多い。専門用語?では「エコラリア」と言うらしく、「相手が言ったことばをくり返すこと」の意味。エコラリアには、相手から言われたそのときに同じ言葉をくり返す「即時のエコラリア」と、以前言われたことをくり返す「遅延のエコラリア」があるらしい。「即時のエコラリア」は同じことばをくり返すということで、=(イコール)「わからない」、自分は言われたことをわかっていないという意味をもつ場合もあってそれはそれで意味がある。しかし、「遅延のエコラリア」はさまざまで、例えば、信号を見れば必ず「赤は止まれ」と言うとか、何かが終わる時に「先生さようなら、みなさんさようなら」と保育所等の帰りのあいさつや決まっセリフを言う等があるらしい。実際TO君もやってる。
こう考えると、積極・奇異型でべらべらとしゃべり始めるTO君だが、話しているほどに理解はしていないということに気付かされる。だから、さまざまな指示が伝わらない。
言葉のことだと、あとパターン的な言い回しも多い。誰かの言い回しをパターン的に用いる場合もあるようで、TO君の場合、おそらく母親や保育所の先生が女性なので、「わたし、○○なのよー」と女っぽい言い方をしていた。これは治るのか本当に心配していたが、最近やっと言わなくなった。少しホッとしている。

言葉以外だと、小さい時から目線を合わせることがほとんどなかった。こちらがわざと目を合わせようとしても、そむけるばかり。今は何かを言い聞かせようとする時は、「お父さんの目はどこ?」と言ったり、にらめっこ遊び等をして目を合わせるよう努めている。

それから、「指さし」。最近はほんとに減ったが、例えば絵本を読んでいて、「コレ何?」と言うのに、自分で指さしをするのではなく、わざわざ親の指をつかんで「指さし」をする。これにはほとほとまいった。

「コミュニケーション」の障害も出ては軽くなっているものもある。でも、これから年を重ねるごとに、微妙なニュアンスを獲得しなくてはならない状況で、不都合なことが多くなっていくに違いない。TO君の障害のことを考えると、人間は何て“微妙な世界”で暮らしているのだろう。特に日本人ははっきりものを言わない、私達はいろんな場面を“暗黙の了解”という不確かな意思確認の中で生活をしていることに気付かされる。TO君にとってはこれが苦手となるに違いない。

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