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2006年4月18日 (火)

元気がない…

最近、元気がない…のは、うちの双子達ではない。近所のMちゃんという女の子。Mちゃんはうちの双子達と同じ保育所で、幼稚園へも年中さんに一緒に入園した。2つ下には、まだ保育所に行っている妹がいる。お母さんは私の職場でいろいろとお手伝いをしてくださっているが、いろいろと事情があったのだろう、若くして母子家庭である。うちも双子で2対2でたいへんだが、1対2はさぞかしたいへんだろう。

Mちゃんは、今まで保育所ではいつも元気で活発な女の子。会えば、私達親にも気軽に声をかけてきた。それが最近、妻が声をかけてもだまって寂しそうな顔をしているらしい。TO君とはケンカ友達みたいなもので、保育所では「バカー」と言い合いし、幼稚園でも「クッキー事件」でつかみ合いをした仲だ。KO君は保育所に行きだした頃、Mちゃんのことが好きだったようで、帰ってきたら自分の名字の後に「Mちゃ~ん」とくっつけて、ニヤニヤしていた(こんなこと教えてないのに…、今はNちゃんという次の女性)。

Mちゃんの変化は保育所のお別れ会だったのではないかと勝手に想像している。私達も双子達の心配でそれどころではなかったが、卒園証書授与式で元気に入場してきたMちゃんが、一番年上の女の子の番が終わった後、突然、表情をくもらせ、涙ぐみ何もできなくなってしまったのを覚えている。この一番年上の女の子とMちゃんは一番の仲良し。でもこの女の子は両親の都合で、Mちゃん達とは別の市の保育所に行く。私は、Mちゃんはこの瞬間にそのことを本当に理解したのではないかと思っている。今までお別れ会の練習を楽しくやっていたが、実はこれは生活し慣れた保育所、先生、お友達と別れる寂しい瞬間であることに気付いたのではないかと思う。

それから新しい幼稚園という環境。妹とも離れ一人での幼稚園。妹とはいえ、保育所では自分はお姉ちゃんという気持ちの支えがあったのではないだろうか。
そして、お母さんもついつい、お姉ちゃんに厳しくしたり、我慢させたりさせているのではないだろうか。でも、そのことでお母さんを責められるものでは決してないと思う。当然そうなってしまうと思う。その状況は私には想像しかできないが妻ならわかる。私が出張の時や日中は一人で双子を見ていたのだから。妻も「お母さんはたいへんだと思う。私にはあなたがいるし、1対2になるのは少しの間だからいいけど、ずっと1対2はつらい…」と言っている。

昔は、地域全体で子育てが出来ていた時代があったのだろう。でも今はこんな田舎でさえ核家族化し、家に入ってしまえば、外部から介入する余地はどこにもないし、外部に助けを求める術(すべ)もないと思う。
そんな時、特に子供の面倒を見なければいけない、子供から逃げられないお母さんはとてもつらいと思う(本当はお父さんと共にしなければならないのだが…)。
お母さんをサポートできる社会というのは、どのようにしたらできるのだろうか? 私はまずはお父さんが育児を共にできる(協力とかサポートではなく“共に=一緒に、同じように”)社会にすることだと思っている(これについてはまたいつか書こう)。

大きなお世話、いらぬお節介だとは思ったが、このお母さんに2冊の本を送った。良心の押し売りをするつもりはないが、同じ年の子供がいて、あんなに元気だったMちゃんが何ともいえない寂しい顔をしているのはしのびなく、何かしてあげたかった。
「まずは、お母さんが自分を責めないこと、自分を肯定すること」が大切という、少しお母さんが楽になれる救われると思う内容の本と、今度は「子供の存在を肯定し、自己評価の高い、自立できる子供にする子育てのヒント」になる内容の本を送った。
もちろん、私達もこの本を読んで、どんなに救われたかしれない。核家族化した現代において、親だって完璧な親なんていない。よく言われるが、「子供から親にしてもらっている」のだ。でも、その子育て、親育てを導いてくれる人なんてどこにもいない。それなら自分で勉強するしかない。うちには自閉症関係の書籍が何十冊もある。私はまだまだ数冊しか読めてないが、妻は家事が終わった後、少しずつ読み進めているようだ。
その本の内容を実践することで、TO君の状態は以前とは比較にならないほど良くなった。「今までの親の育て方が悪かったのだ」と言われればそれまでだが、訳がわからない子供を目の前にしてはそうなってしまうのだ。その時、誰が助けてくれるというのだ。祖父母だってアテにできないこともある。結局、親が自ら何かを見つけてくるしかないのだ。

Mちゃんのお母さんが、本を見てどう思うかはわからないが、焦らなくていい、お母さん自身も子育てが楽になり、以前の明るい元気なMちゃんにもどることを祈っている。

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コメント

おはようございます。
さすがたけponさん!!と感動しています。
子供を取り巻くいろんな社会事件が起きている昨今。子供が事件前に必ず何かサインを出していただろうにも関わらず、それを汲み取れない大人の責任を思うと、周囲にいて見て見ぬ振りをしている私達こそが、子供を追い詰めている張本人であるような気さえしています。
そんな中「大きなお世話、いらぬお節介」と躊躇しながらも、まずは頑張って子育てしているお母さんのご苦労を理解し、ご助言なさった姿、尊敬いたします。
他人の家のことまで口出しして・・・と逆に思われがちな行動ですが、今の世の中、そういうことが欠けているからこそ、お母さんが孤立してしまうんだと思います。うちの家庭の事なんだからほっといて!!と言われるのがちょっと恐いし、なかなか行動に移せるものではありません。直接的に言うのではなく、本を贈られた・・という心遣いにも頭が下がります。
世の中まだまだ捨てたもんじゃない!と光を見たような今日の話題でした。

投稿: ai | 2006年4月18日 (火) 10時26分

わーぉ! またのコメントありがとうございます。
えーと、そんなに美談化されると恐縮です…、根がお節介やきなのと、そのお母さんが若くてかわいかったから…おいおい、下心ありかい!…いやいや下心まではないですが…と一人でボケて一人でつっこんでますが…。
マジメな話、子供が問題を起こすのには何か理由があるはずだと思います。その理由を子供は説明はできるはずありません。いろんな喜怒哀楽の形で表現するのだと思います。それを親や大人が汲み取らなければならない。
でもねぇ。それに気づけない親もいると思うんです。子供が長く出来なかった頃、虐待のニュースを聴くたびに、「うちに生まれてくれば虐待なんて絶対しないのに…」と夫婦で話してました。でもいざ子供ができてみると、私達夫婦も一歩誤れば、TO君を虐待してたかもしれません。「子育て」ってそれだけ親も子供もギリギリのところでやっている。だから、祖父母や親類、地域、社会、雇用環境等全てで考えて、子育てする親を、そして子供を守る必要があるのだと実感しています。

投稿: たけpon | 2006年4月19日 (水) 06時49分

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