« blogいじり… | トップページ | お手伝い »

2006年5月20日 (土)

「お見合い国営で」?

5月19日の朝日新聞に、…猪口少子化担当相が、「少子化対策」として政府の責任で「お見合いパーティー」など、独身男女の出会いの場を設ける案を閣内で打診…という記事が掲載されていた。

私は「少子化対策」などに関連して詳細なデータを持ち合わせていないから、自らの体験と勝手な感想になってしまうが、また、無駄なことにお金を使うのか?、そんなことをしても、少子化対策にはならない、と思う。この猪口少子化担当相、以前も「出産費無料化」などという、これまた訳の分からないことを少子化対策の一環として考えていくと言っている。
正直言って、憤りさえ感じる。他人の経歴やプライベートに触れることや、批判することはいけないことかもしれないが、「この人、本当に女性なのか? 結婚してちゃんと子育てしたことあるのか?」とつい思ってしまう。「お見合いパーティー」や「出産費無料化」なんてことは、子育てに関わったこともない男の言うことだろう。

「お見合いパーティー」については、それに参加して結婚するのか? 結婚=(イコール)出産とどうしてとらえられるのか? そもそもこんな出会いの場を国営でお金を出してまでやるべきことなのか?
「出産費無料化」については、そんなことするより出産した後の経済的負担を軽くすることの方が先だろう。また、どうしても子供が欲しいのに、長期間にわたり不妊治療で悩んでいる夫婦に支援をするべきだろう。出産だけ安価に安易にできてしまって、とりあえず子供が増えれば良いのだろうか?
とにかく、結婚についても、出産についても、それに対し夢や希望のない社会を作り出しておいて、それを放っておいて、この対策はないだろう。
結婚して子供が多くできても、子育てしやすい社会、環境だったら…、例えば、○子供をいろんな家庭の事情に考慮して預けたりできる保育環境、○働きたい女性が結婚して子供ができ、子育てが一段落した頃にまた仕事に復帰しやすい環境、○夫婦揃って育児ができる環境、つまり、夫婦のどちらの仕事環境でも、育児休暇や育児休業などが当然のこととして取得できる環境…etc. そんな環境が整えば、自然と結婚し子供をもうける夫婦は増えるのではないだろうか?
私は、その中でも、父親が育児を母親と共にできる社会環境を創ることが一番大切なことのように思う。「この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」の明橋大二氏の言葉を借りれば、「子どもを守ろうとするならまず、お母さんをささえなければなりません」。そのためにまず先頭に立たなければならないのは、父親だと思う。
男女共同参画社会と言われて久しいが、私の偏見からすると、どちらかというと、この言葉には、女性の社会的地位が低いから、もっと女性の社会的立場に考慮する必要があるという意味合いが強いような気がする。それはそれで大事なことではあるが、それならそれで、男性の地域社会(子育てや学校、地域)での役割を大切にすることはあまり触れられていないような気がする。
なぜ、男性は地域社会に関われない、関わらないのだろうか? それは仕事をしないと食っていけない、妻、子供を養っていけない、仕事で成功を収め出世したい、子育てや学校、地域のことなど面倒くさい…etc. いろいろ理由はあるのだろうが、ここできちんとした方針と政策を出さなければ、少子化だけではない、子供を取り巻く環境そのものにいろんな影響が…って既にその影響が表面化しているのだろう(学級崩壊、いじめ、不登校、引きこもり、犯罪の低年齢化、自殺)。

以下、以前私の職場であった「子育て関するアンケート」に記入した私の意見です。
*******************************************
 このアンケートに回答する機会を与えていただき感謝します。
 私は、双子の父親です。幸せにも双子をもったがゆえに、子育てに積極的にならざるを得ません。私は、子育ては、父親、母親ともに両親そろってするのが当然と考えます。父親ができるだけ育児に参加するとか、協力するとか、そんな無責任な態度ではいけないと考えます。
 ですから、職員の配偶者が専業主婦(主夫)か共働きかに関わらず、育児休業や育児に関する休暇、そしてそれに関する経済的支援等の制度は充実させるべきと考えます。
 専業主婦に関して、育児ノイローゼになりやすい等の傾向があることが、各種調査で言われていますが、少子化や育児、青少年の非行等における専業主婦の役割は大きいと考えます。かつて、ある方から、「奥様が育児に悩んでいるようなら、奥様も働いたらいい」と言われたことがありますが、それはただ単に育児から逃げの場を作っているだけではないかと考えます。大事なのは、専業主婦か共働きかに関わらず、男性(父親)も女性(母親)も共に育児をする・できる社会環境にすることではないかと考えます。
 「男女共同参画」という言葉が叫ばれ久しいと思いますが、このことについて、私自身、そんなに理解をしているわけではないのに無責任なことを言うかもしれませんが、個人的な偏見からすると、「男女共同参画」には、現在、女性の職場等における社会的立場が低いから、男性と同等の立場を確立していきましょうという意味合いが、どちらかというと強いような気がします。ならば、男性も同じように、子育てや地域等における社会活動の場で、女性と同等の立場を確立し、役割を担うべきであると考えますし、そのための方策を国や地方公共団体は進めなければならないと考えます。
 そのために、都市部でない地方の公共団体としては、民間事業体の育児休業等制度導入の先導役としても、自らの職員への育児休業等制度等を義務化すべきと考えます。
 「制度の義務化」が本当に必要かというとそうではないかもしれません。一番良いのは、職場や上司の意識改革が進み、本人の意志で制度取得をするのが良いとは思います。
 しかし…、私の妻は専業主婦ですので、双子が病気のときの看護休暇は制度上取得できません。もちろん年次休暇で対応するわけですが、私の出張が連続し、1歳にならない双子が両方熱を出し入院、妻も育児疲れで倒れた時、たった3日休んだだけなのに、上司から言われた言葉は、「誰か面倒見てくれる人はいないのか!」でした。
 私は、このような状況で父親が子供の看病をするため、病院に泊まり込むのは当然と考えますが、私がおかしいのでしょうか? こんな上司が存在する職場の意識改革をすることは困難だと思います。50代の古い考え方しか持たない管理職、上司は即刻辞めるか、今の職を辞して頂かなければ、職場の意識改革をすることは無理ではないでしょうか。
 上司の「誰か面倒見てくれる人はいないのか!」という言葉には、そういう上司達の育児経験がそのまま現れていると私は思います。普通、子供が一人ずつ誕生し、自分たちの生活の場の近くに、両親の親(子供にとって祖父母)が生活されていれば、おそらく父親の出番はあまりなかったでしょう。また、その父親は、「仕事が忙しい」を口実に育児から逃げるでしょう。母親は、協力してくれない父親をアテにせず、自分の両親に協力を求めていきます。でも、それができない家庭、つまり、家庭の事情や、異動等で両親の親と離れて生活し、両親だけで育児をしている家庭は、育児に携われる大人は、父親と、母親だけです。「両親がともに育児をする」、核家族化が進んだ現在、当たり前のことではないでしょうか。それとも両親の親(子供にとって祖父母)を、子育ての必要人員としてアテにするのが当然なのでしょうか?
 女性の子育て経験者(既に育児を終えた方)の中にも、「私たちも同じ経験をしてきたのよ」という人がいます。同じように苦しい経験をしてきたのなら、なぜ、次の世代の母親に同じ苦しみを味わわせないように、理解しようとしてくれないのか?
 私は、育児休業や各種休暇を義務化して欲しいと思いますが、決して仕事をできるだけ休みたいとか怠けたいとか思っているわけではありません。本気で子育てをした経験がある父親ならわかると思いますが、子育てするより、仕事してた方がよっぽど楽です。私もできることなら「仕事が忙しい」と言って子育てから逃げたい。でも、母親も同じです。母親も子育てから逃げたい時もある、でも逃げられません。喜びを分かち合おうと夫婦になったのなら、苦しみも半分ずつ背負わなければならないのではないでしょうか。
 人生に、1~2度しか訪れない子育ての時期、そのために一時期、休業したり、休暇を取る日数が増えたりすることが、なぜ、ためらいが必要だったり、出世に影響したり、職場復帰しずらかったりするのでしょう。子供をつくったのであれば、その子供を両親そろって育てることが、社会に対する責任なのではないでしょうか。極端な話、子供がいるのに、育児休業も取得せず、出世したような人がいれば、非難されるような世の中になればよいと思います。
 今回のアンケートが、ただ、アンケートをしたという実績だけにならないよう、子供を待つ職員、そして、今後結婚し子供をもうける職員に対して「やさしい方策」がとられることを願っています。
*******************************************

|

« blogいじり… | トップページ | お手伝い »

コメント

お見合いまで国が管理するのは心外ですね。
釣り合いも国が決めるのかしら。
傲慢な感じがします。
特に猪口さんの価値観で釣り合いを決められたくない。
少子化なら移民を受け入れたり、グローバルに対応すべきだ。
国内で結婚させようと思うからこんな変な案が出てくる。

投稿: りつこ | 2006年5月20日 (土) 10時42分

たけponさんの、職場アンケートへの投稿、拍手を贈りたいです。全く同感です!!

投稿: ai | 2006年5月21日 (日) 00時00分

りつこさん、コメントありがとうございます。
“移民受け入れ…、グローバルに…”ですか、私にはない視点ですね。
とにかく、「国営お見合いパーティー」「出産費無料化」はバカげてますよね。

投稿: たけpon | 2006年5月21日 (日) 01時41分

aiさん、コメントありがとうございます。そして意見へのご賛同ありがとうございます。
公務員でもこんな有様なのですから、民間の中小企業はもっとひどい職場意識のところが多いのでしょうね。

投稿: たけpon | 2006年5月21日 (日) 01時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/177964/10149322

この記事へのトラックバック一覧です: 「お見合い国営で」?:

« blogいじり… | トップページ | お手伝い »