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2006年6月12日 (月)

家族が理解するということ

うちのTO君は、今は、私達両親も障害についてある程度理解し日常生活で対応し、周囲の良き理解者のおかげで、楽しい幼稚園生活を送っていると思う。しかし、これから小学校、中学校と進学や、成人になる時のことを考えると不安なことだらけ。その中で、学校教育課程における保育士・教師が良き理解者になって欲しいということは以前書いた。
それ以前に、身近な家族がこの障害のことを理解するというのが必要であることは言うまでもないことだと思う。

通常、子供と一番接することが多いのは母親になると思う。まず、母親が子供の障害(何かおかしいと)に気付くことになるのだろう。
その時、誰が相談にのるか、まずは身近にいるはずの父親である夫。夫が妻の話をちゃんと聴いてやることが大切だと思う。そして、誰もそうだと思うのだが、「自分の子供に何か障害(らしきもの)があるなんて思いたくない。そんなバカな! 個性の範囲だよ」という考えを少しだけ我慢して、冷静になってみた方がいいと思う。そう考えたいのは母親である妻も一緒、妻だって自らのお腹を痛めた子供を好きで障害者にしたくはない。それでも、夫に訴えている、相談しているのだということを、まず理解してあげなければ、早期に発見できたかもしれない障害を見過ごすことになると思う。

こう言っている私も、最初は妻の言うことを聴いたふりして、ちゃんと理解してやっていなかった。「この子の個性、こんな子昔からいるよ(そう昔からこういった障害で悩み苦しんでいた子供はいたのですね)」。後から考えると、妻が訴えてきた当初からちゃんと私が対応していれば、TO君を怒らずに、叩かずに接することができたのに、そして妻の気持ちの負担を減らすことができたのにと、自分がしてきた言動、行動をすごく後悔している。

そして、子供にとって祖父母等の身近な家族、それが同居か否か、実か義理かに関わらず、子供の母親(及び父親)の苦しみをまず受け止める、そして、見守ることがとても大切で、そうしてくれるだけでもありがたいことではないかと思う。

身内の恥をさらすようだが、私の母親にTO君の障害について理解を求めてきたが、全く理解しようとしない。本人は理解しているつもりだが、自分の思い込みや価値観で私達夫婦にモノを言い続ける。私達夫婦はその言葉にどれだけ傷ついてきたかわからない。障害のことを知らない他人に何か心ないことを言われても、所詮他人なのでと割り切れるが、とても身近な家族に理解してもらえないというのは、とてもはがゆいことだ。それに家族でもこんなに理解してくれないのだから、他人はもっと理解してくれないものだろうと、将来が不安になってしまう。

家庭の事情にもよると思うが、実際、障害のある子供(もちろん健常の子供も含めて)の子育てや療育は両親がすることになると思うし、そうでなければいけない。それでは、祖父母らは何をすればいいのか? まずは、子供を育てている両親、特に母親の苦しみを理解してくれることだと思う。そして、「あなたもたいへんね」とか「あなた頑張ってるわね」とかねぎらいの言葉だけでもかけてあげる。そして、「何か手伝って欲しいことがあったら何でも言ってね」と、いつでもサポートできるという意思表示をし見守ってあげる。それだけでいいのだと思う。

「子供を守ろうとするなら、まず、お母さんを支えなければなりません。(『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ』明橋大二著)」です。

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コメント

こんにちわ。私の息子も先日広汎性発達障害と診断されました。小学五年生です。それまで、本当に私自身受入れることに苦しみました。家族でさえまだ、十分理解できてるとはいいがたい状況です。私は、学校に一緒に登校していますが、やはり時には、精神的肉体的に辛い時があります。休みたくても、休めない。こんな時に家族の理解が得られたならと思う毎日です。お父様が奥様のことをとても、気遣っていらっしゃるのが羨ましく思います。頑張ってくださいね。応援してます

投稿: クー | 2006年6月15日 (木) 21時02分

クーさん、コメントありがとうございます。
「みんなちがってみんないい」そのとおりですね。そうみんなが受け入れられるようになれば良いと心底思います。
クーさんのblogも全部拝見させていただきました。息子さんは以前の学校で不登校になる状態だったということ、今はクーさんが一緒に学校に登校しているとのこと、たいへんなご苦労だと思います。
教育機関における不理解は、これから私達家族にも起こりうる問題だと、とても人事のようには思えません。保育士・教師が良き理解者になっていただくことを切に望みたいです。
私はblogにも書いていますが、最初から理解があったわけではありません。妻に幾度となく説得され、それでも「大丈夫だよ。個性の範囲!」と妻が言っていることを信じようとしませんでした。TO君がよくしゃべりだして、その言動の異常さにはじめて、「これはおかしい」と思ったのです。その時は、クレーン現象、自傷行為も多発していました。
それまで、「何でできないんだ!」「言うことを聞きなさい!」等と怒り、時には痛みをもって“躾”という名のもと叩くこともしばしばでした。そうでなければ、家庭生活が進まなかったのです。
自閉の症状が出てはじめて、気付いてやることができた。いや、妻は既に気付いていて、私に訴えていたのに、それを認めたくなかったのかもしれません。
「まさか、自分の子供に何か問題があるなんて…」
blogを拝見すると、クーさんはとても頑張っていらっしゃるようですが、コメントに「羨ましく」とありましたが、ご家族はご理解がないのですか?
お互い頑張りましょうね。

投稿: たけpon | 2006年6月16日 (金) 20時59分

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