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2006年7月19日 (水)

色々カード

自閉症の症状として、人の気持ちを察するとか、人の顔色をうかがうというのは苦手とされる。人の顔色をうかがわないというのは、自分の気持ちに真っ正直ということで、考えようによっては良いことのような気もしないではないが、相手がうれしいのか、悲しいのか、困っているのか、怒っているのかという感情を理解できない、そして、その状況で、自分のしたいことをしたり、言いたいことを言って相手を傷付けたりするのであれば、それは決して良いことではない。

TO君もこの手のことは大の苦手らしい…。お父さん、お母さんに何度注意されても、ニヘラニヘラと笑いながら、何度もしてはいけないことをする。まるでわざと怒られるようなことをしているようだ。私達も忍耐強く注意するのだが、最終的に大きなカミナリを落とされてしまう。

このTO君の苦手さに気付いた妻が、TO君に「あなた、お母さん達が怒ってるということがわからないでしょ。」と聞くと、TO君も「わからない」と言う。それで作ったのが『色々カード』。

『色々カード』とは、黄色、水色、青色、赤色の4色のカード、それにそれぞれマジックで簡単な顔の表情の絵が書いてある。
つまり、黄色は『うれしい』表情、意味を表す『うれしいカード』、TO君が私達の言うことをきいてくれた時等に、「TO君、言うことをきいてくれて、お父さん、お母さんはうれしいよ。」と言いながら出すカード。
水色は『悲しい』表情、意味を表す『悲しいカード』、TO君が私達の言うことをきいてくれない時等に、「TO君が言うことをきいてくれないので、お父さん、お母さんは悲しい。」と言いながら出すカード。
青色は『困った』表情、意味を表す『困ったカード』、TO君が更に私達の言うことをきいてくれない時等に、「TO君が言うことをきかないので、お父さん、お母さんは困ってます。」と言いながら出すカード。
そして、赤色は『怒った』表情、意味を表す『怒ったカード』、TO君が全く私達の言うことをきいてくれず、私達が我慢の限界に達しようとした時等に、「TO君、怒るよ。」とか「お父さん、お母さんは怒っています。」と言いながら出すカード。

これがとても効果あり! 今まで、「おまえ! ふざけてるのか?!」と何度も切れそうになっていたTO君の行動に、「TO君、お父さん、お母さんは困ってるんだけど。」と青色カードを出すと、その行動をやめるようになるし、「TO君、そろそろ赤色カードを出そうかな。」と言うだけで、TO君も「いや、いや」と言って問題行動を止めるようになった。その後は、黄色のカードを出して、「TO君が言うことをきいてくれて、お父さん、お母さんはうれしいよ。」と言ってあげる。TO君もうれしそうだ。これでTO君を怒る回数が激減している。私達も気分がいい。

自閉症には、物事を言葉にして伝えるだけではダメで、できるだけ絵や写真にした方がいいらしい。今回、私達の気持ちを色のついたカードと絵で表すことで、TO君に伝わりやすくなったようだ。
すると、今度はTO君が、そのカードを幼稚園に持っていくと言う。今度は自分の気持ちを相手に伝えるために、そのカードを使いたいというのだ。
う~ん、TO君、それはとてもいいアイデアなんだけど、このカードの意味を相手の幼稚園児が理解しておく必要があるんだよなぁ? 幼稚園の先生にも理解を求める必要があるし…。ちょっと検討してみましょう。

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