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2006年7月15日 (土)

過去の記憶はいつのこと?

TO君が何かを思いだして、私達に訴えてきたりする。その時いつも、TO君から出る言葉は「さっきよ、さっき」。
「さっき」って、私達はTO君やKO君が、「ついさっき」何をしていたかや、何を言っていたかなどに思いをめぐらし、TO君が何を求めているかなど考える。でも、どうしても思いつかない。
よくよくTO君の訴えを聴いたりしていると、その「さっき」の出来事は、往往にして昨日のことだったり、数日前だったり、数週間、数ヶ月、1年くらい前だったりする。TO君の場合、それら全ての時系列概念が「さっき」なのである。

KO君の場合、「昨日、今日、明日」くらいはだいたいわかるようになってきた。ほぼ毎日カレンダーを見て、「今日はどこ?」と興味津々だ。「一昨日(おととい)」などは教えていないが、私達がわかりやすいようにと「昨日の昨日」と言っているので、KO君もそのとおりにおとといあったことは「昨日の昨日」とちゃんと言える。もちろん、数週間、数ヶ月前のことを、「さっき」とは言わない。

TO君は、「昨日、今日、明日」等の時系列概念や言葉の遅れが影響しているのかなぁと思ったりしていたが、どうもそれだけではないような気がしている。
TO君には、ある場面を写真のように鮮明に記憶する特性(よく言えば特技だけど)があるようで、全ての自閉症ではないだろうがそういう特性を持った人は多いと聞く。
もしかしたら、TO君にとって、過去の記憶は写真のように鮮明に残され、何かと結びつくとその記憶がさも「さっき」あったことのように、思い出されるのではないだろうか? まるで、気に入った写真がアルバムに閉じられ、何かのキーワードによって瞬時にそのページが開かれているようだ…。それはパソコンで画像閲覧ソフトを使い、ファイル名等で検索された状態に似ているが、そこに日付(タイムスタンプ情報)の概念はないようだ。

先日、夕方、妻は子供達の幼稚園の洗い物をし、私は夕飯の準備をしていた。子供達は最近は二人で仲良く遊んで待っているのだが、その時は疲れていたのか、ビデオを見たいというので、リクエストにより「かいけつゾロリ」を見せていた。
夕飯の準備ができ、夕飯を食べ終わって、今度はその片付け等でバタバタしていたので、子供達に「“つづき”でも見ておいて」と言うと、いきなりTO君が「そうだ! Zガンダム見なくちゃ!」と言う??? “つづき”は「かいけつぞろり」では?
実は、その前日は私が1泊2日の出張で不在だったので、妻がいろいろな準備をするのにビデオを見せていたそうだ。それが「Zガンダム」、そしてそれが途中で終わっていたらしい。“つづき”というキーワードで、前日の“つづき”が検索されたらしい。
こんなのは前日のことだから、そんなに不思議なことではないかもしれないが、こんなことが長期のスパンでよくあるのだ。

もちろん、これは何の確証もないので推測でしかない。確かめるには、もう少しTO君が成長して話を十分に聴いてあげないとわからない。

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