« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »

2006年8月31日 (木)

私が入院して得られたこと

「私が入院して得られたこと」…などと書くと、どんな教訓めいた、ためになる話だろうと思われるかもしれない。

何のことはない、双子のお弁当作りを手伝わなくても済むようになったということだ。
???…お弁当作りと、入院? 何の関係が…。

妻は家事の中で料理が一番の苦手、更にお弁当作りは色合わせや詰め方にちょっと工夫がいるから、幼稚園が遠足の時等お弁当がいる時は、いつも手伝って(わされて?)いた。

それが双子達が行っている幼稚園は、夏休みの期間中「預かり保育」で預かってくれるのだが、お弁当持参が条件。お弁当作るのがイヤなら預かり保育に出さずに家でみとけばいいのだが、せっかくなんとか行っている幼稚園、2学期も滞りなく行ってもらうため、そんなに休ませるわけにはいかない。
そして、私は夏休みに入ると同時に手術入院した。私が入院中、日中も夜も双子達の面倒を見るのは、妻の両親がたいへんということで何とか預かり保育に出した。

私が入院でいない。しかし、預かり保育に出すためにはお弁当を作らなければならない。その葛藤の中で(ちょっと言い過ぎ?)妻は頑張った。
私が退院後もしばらく無理はさせられないと、夏休み期間中ほとんど毎日(お盆等除く)お弁当を作り続け…体調が良くなった後もほっといたら…、気がつけば妻一人で作り続けていた。

良かった良かった。お弁当作れるようになって。これから、たまにはお手伝いしますから…。

妻へ
お疲れさま。今度は毎日、僕のためにお弁当作る?!

| | コメント (4)

2006年8月30日 (水)

不器用

「不器用さ」…、TO君の場合、これも症状の一つなのだろう。
何でも器用にこなすKO君と、比べてはいけないと思いつつ、つい比べてしまうから、それはそれで可哀想な気もする…。でも念のためKO君のフォローをしておくと、KO君の器用さはこれまで培ってきた努力の賜(たまもの)。決して何の努力もせずに器用になったわけではない。当たり前か…。

こう書くと、TO君が何の努力もしてないように聞こえるが、う~ん、確かにクレーンの時や何でも親の手を借りていた時は、努力はしてないように見えた。でも、近頃は何でも自分でするようになっている。年季の差はあるかもしれないが、しかしそれでも、KO君と比べるとかなりの不器用さが目立つ。

まず、遊びの面からブロック遊び…、KO君は上手に壊れないように、そして思い通りのものを試行錯誤しながら形作っていく。例えば飛行機を作れば、作った後はそれを手で持って飛んでいるようにして遊ぶ。この遊びに対応できるだけの強度を持った構造に、彼は試行錯誤という計算をして作りあげる(最近ではその試行錯誤もなく、こうすれば大丈夫という確信を持って、いとも簡単に作っているようだ)。
一方、TO君…、ロケットを作ると言って、自分で作り出すのはいいのだが、土台部分も不安定、更に頭でっかちで何やらいろんなものが付いている。彼にとっては“思い描いた通り”のロケットなのかもしれないが、いざ飛ばそうとする…、かけ声までついて、「5・4・3・2・1、発射!」→ガチャガチャガチャ…、発射した途端に崩れてしまう。
「土台の部分を安定させた方がいい、頭は大きくしない方がいい」と多少は教えるが、あまり言って、また作らないようになっても困るし、時間はかかっても自分で試行錯誤しながらした方がいい。しかし、終いに癇癪(かんしゃく)を起こし出すからちょっと困りものだが…。

それからハサミの使い方もかなり不器用で危なっかしい。上手く切れないものだから、「お父さ~ん、お母さ~ん」と助けを求めることが多かった。それでも最近は呼ばれることもなくなったし、だいぶん自力で使えるようになってきた。

気になっているのは、食事の時のお箸…。未だに“にぎり箸”なのだ。KO君は、上手に何でもお箸でつかんで食べられる。持ち方も様になっている。しかし、TO君は“にぎり箸”状態からの脱却さえする気はない様子。以前は親も「教えないと…」という気もあった。でも、TO君の場合、何でも自分でその気にならなければ、テコでも動かないというか、しようとする気もないので、気になりながらも最近ほったらかしている。そのうち、その気になるだろう。自力でお箸を使って食べる気にはなったのだから、それだけでも良しとしよう。

…で、これらの「不器用さ」はどうでもいい、全くできないわけではないし、生きていく上でそんなに支障にはならない。
本当に困る「不器用さ」は、本にもよく書いてあるが「対人関係の不器用さ」だ。本にはこういう人達は、「人の気持ちがわからない…」故に人との関わりの中でさまざまな軋轢(あつれき)が生じると書かれている。
しかし、この「対人関係の不器用さ」という言葉は何かひっかかるのだが、気のせいだろうか? メインストリームの人達の範囲で、対人関係が器用もしくは不器用というのは何となくわかる。対人関係を形成するのが器用で、誰とでも上手くやっていける人、人的ネットワークの広い人等がいる一方、別に対人関係を形成するのがキライなわけではないのだが、そんなに誰かれと上手くやっていくわけではなく、それほど人的ネットワークも広くない人がいて、そういう意味では対人関係が「不器用」と言える人はいるかもしれない。
しかし、メインストリームでない人達の範囲で、対人関係に問題がある人達、つまり、「人の気持ちがわからない…」等で問題を起こす人達は、どうしても「人の気持ちがわからない」のだから、不器用というより、その術(すべ)をもっていない、理解する技術を持ち得ないのであって、メインストリームの不器用な人達とは違うのではないだろうか。

まぁ、難しく考えるのはやめにしよう…、いずれにしても、TO君の場合も、この「対人関係の不器用さ」を補うための技術、もしくは対人関係を上手く行うための技術を修得する必要があるのだ。こちらの方が、少しでも楽に生きていくために必要なことだ。ただ、私達親もこれらの方を教える方が、何倍も難しいし気をつかう。
TO君はいつか理解してくれる日が来るだろうか。

| | コメント (4)

2006年8月28日 (月)

図画工作

KO君は年齢相応だと思うが、まぁそれなりに全体の雰囲気をつかんだ“なぐり描き”の絵を描く。車、ロケット、飛行機等の乗物系、大好きなゾウなどの動物系…etc. 他人にはとても「上手でしょー」とは言えないかもしれないけれど、まぁ子供らしい元気のいい絵といえるだろう。

一方、TO君の絵は、「単品」もしくは「部分」的だ。例えば、ガンダムを描くと言って描き始めたが、紙いっぱいに足だけとか、腕だけとか、頭だけとか描いていく。
それをどうするかというと、ハサミで切り取って、セロハンテープ等で貼っていく。そうすると何かパーツごとのサイズ比がチグハグなガンダムが出来上がる。絵を描いているというより、工作してるような感じだ。
このような、気になった部分へのこだわりとか、部分的にクローズアップしてしまうとこも障害の特徴の一つのようだ。

以前、「ゆうれい船」を作ると張りきって、A4の白い紙に色を塗り、それを箱型に組み立てた(もちろん組み立てているのはお父さん)。最後に紙を筒状にマルめてその箱型のものの一面に突き刺した。これは船首のつもりなのか、大砲のつもりなのか、おそらくアンパンマンで出てきたものを模したものだろうと思う。

先日は、ポケモンのピカチュウをガンダム同様にパーツごとに製作(この時はお母さんがお相手)。もちろん電撃のシッポありだ。これは良くできていたのか、KO君も見ていて気に入ったらしく、自分のも作ってと妻にせがんでいた。

それから、この休みは、「シイタケ」をいっぱい描いて、それを一つ一つハサミで切り取り、次にノートに「ほだ木(シイタケが出る状態になった木)」を描き、切り取ったシイタケを一つ一つ貼っていた。これは結構それらしく見え、傑作のように見える。

しかし、何一つ自分では絵を描かなかったTO君…、以前はどんなに自分で描かせようとしても描かず、全て親の手を借りて(クレーン)というか、親が全てTO君のリクエストに応えて描いていた。
最近では「これ描いて」と言ってはくるが、1~2回描いてやるとあとは自分で描きだす。もしかすると「見本」を描いて欲しいのかな? お絵描きは大好きなようで、ほぼ毎日「お絵描きする」と言っては、紙とクレヨンを持ち出してくる。いずれにしてもかなり進歩している気がする。

| | コメント (7)

2006年8月25日 (金)

塗り絵

PDAでのお絵描きネタついでに、うちの塗り絵スタイルを…。
うちの塗り絵は、だいたいお父さんがお休みの日、TO君の一言から始まる。
「ねぇねぇ、お父さん、これ描いて!」。

そう言って持ってくるのはたいがい、「ガンダム大百科」の量産型ザク、シャア用ザク、ガンガム、Zガンガム etc.
次はおそらく、ララーが乗っていたモビルアーマー「エルメス」を描けと言ってくるはず…(TO君はララーが大好き…何か呼び合うものがあったりして…)。前回は一風変わって、ボウケンジャーのロボット(何て言うのか知らない)だった。

「写実主義派」のお父さんは、材料さえあれば、実物でも写真でも絵でも、見たものをそのとおりに近い状態で描き写すことはできる。「写実主義」などと格好いいことを言って、言い換えれば、単に「お手本」がないと何も描けないのであるが…。その点、妻はものの特徴をよくつかみ、適当でいい加減な絵を描くのが上手い。こんな言い方をすると妻に怒られるのだが、水族館のセイウチとかイルカとか、シンプルにかわいくと、上手く描けていると思う。こういういい加減な?絵を描いて欲しい時は、双子達も妻を指名する。

ところで塗り絵、お父さんが小一時間程かけて描いた力作を、ほんの数分で元の絵が何だったかわからないように塗ってしまう双子達(ちょっと言い過ぎ!?)。
「あー、何で線をはみ出すんだ? そこは色が違う! お父さんが塗ってやる!」
という心の叫びをぐっとこらえ(本当にこらえているか微妙だが…)、笑顔で? 次のリクエストがこないよう、全精力を傾けて描き疲れたフリをする。
TO君にそんな態度を見せても容赦してくれるわけはないのだが…。「お父さん、つぎ、これ描いてぇ~!」。

| | コメント (2)

2006年8月24日 (木)

PDA(2)

お休みの日に、ブロック遊びに夢中のKO君と、お絵描きに夢中のTO君。二人ともお父さんの手を借りることもなかったので、私は例のPDAを持ってきてblogネタを書こうとした。

子供たちはこういう真新しいもの(実際は5年前のものだが)には目がない。まず、やってきたのはTO君、「何してるの?」。
…で、私もちょっとサービスして、PDAの手書き入力メニューにして、画面にお絵描きをさせてやった。次はKO君が「ボクもするー」とやってきた。
お互い3回ずつ描いた。ペン先で画面に表示される色を選び、「すごい機能だ!」なんていう疑問も持たないかのように平然と、しかし、夢中で描いていた。

この後、しばらくして、KO君に、二人が描いた、保存しておいた絵=データを開いて見せてやった。そしたらKO君はとてもびっくりして目を輝かせ、お母さんに報告しにいっていた。
妻が一言、「そんなのにお絵描きさせて、データとして保存した方がゴミが増えなくていいんだけど…、そういうわけにはいかないわよねぇ…」。

近未来の子ども達はそうなるのかなぁ。味気ないような気はするが…。
確かに紙に描くと大人にとってはゴミみたいなものがどんどん増える。しかし、これが簡単には捨てられない。でも全部とっておこうものなら、部屋の中はたちまちゴミ溜めのようになってしまう。描いた絵等をスキャンしておくという方法もあるが、正直面倒でそんな暇はない…。

| | コメント (0)

2006年8月23日 (水)

PDA

私は、いつもTO君側のはじっこで寝るのだが、そうするとKO君が寂しそう。時々「お父さん、こっちで寝て~」というおねだりもある。
そこでKO君とTO君の間に入って寝てやることにする。しかし、そこはもともと妻の寝る場所なので、夜中、中途半端な時間に起こされ移動を余儀なくされる。

TO君はさっきまでわけわからんことを口走っていたかと思うと、電池が切れたおもちゃのように、ぱったりと寝てしまう。「睡眠障害」がないのはせめてもの救いだと思う。一方、なかなか寝ないのがKO君、だいたいKO君につきあっているといつのまにか私の方が先に寝てしまっている。何かして起きておいて、自分の寝る場所に移動したいものだと考えていた。

最初は「ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)」につづいて、入院中に読んでいた「天使と悪魔(同じくダン・ブラウン、個人的にダ・ヴィンチ・コードよりおもしろかった)」を読んでいた。しかし、本を読むには暗すぎて目を悪くしてしまいそうだ。次にケータイサイトをチェックしようとしたが、通信料が高くつきそう。
最後に思いついたのが、もう5年前に購入して今はホコリをかぶったままになっていたカシオのPDA。一時期、流行ったが(って、私が使わないだけで今も流行ってるのかもしれないが…)、所詮ビジネスマンでもない、しがない地方の公務員には無用の長物だった。こんなのに予定をびっしり記録させて予定を管理しなければならないほど、多忙な暮らしはしていない。ただ、この機種はMP3を再生する機能があったので、当時、MP3プレーヤーを兼ねて重宝した。

このPDAを引っ張り出してきて、KO君が寝付くまで、メモ帳機能でblogネタでも書いておこうと思いついたのだ。キーボード派の私にはペン先で画面に表示された文字を1個ずつ選択して変換・確定していく作業はまどろっこしいのだが、ケータイの小さい画面とあの片手・親指文字入力よりは自由にある程度の量の文章を書く気になれる。
これである程度草稿を書いておいて、後でパソコンで開いて修正し、アップすれば時間の節約にもなる。
ただ、どっちみち、目は悪くするかもしれないか?…。

| | コメント (0)

2006年8月22日 (火)

長~い非日常の終わり

2ヶ月前、私の胆石症の手術入院のため、遠方から来られていた妻の両親が、昨日電車で帰られた。
本来なら私も見送りに行くべきだったが、今年はTO君の自閉症障害のいろいろや幼稚園入園関係、そしてこの胆石症が誤算だったが、休みが残り少ない。
それでとても失礼だったが、お見送りは妻と双子達にお願いした。

昨年はお見送りの時でも別に何ともない様子だった双子達も、今年は前夜から「じいちゃんと、ばあちゃんがいなくなると、さみしいねぇ。」と二人でつぶやいていた。
そして昨日、KO君はホームでは「バイバイ」と手を振って別れたそうだが、車に乗った途端泣き出してしまったそうだ。TO君は「また会えるねぇ、また来てねぇ。さみしいね。」と元気に見送り、車に乗り込んでKO君が泣き始めると、「ボク、泣くの我慢できるも~ん!」と言っていたそうだ。案の定、それを聞いたKO君が更に大声で泣き出してしまったそうだ。

妻の両親に、次にこちらに来ていただくのは、もう、うちの新居ができてからになるかなぁ?
そしたら、ずっと一緒にいられて、KO君、TO君も大喜びだろう。
年老いてから知らない土地で暮らす気苦労もあるだろうが、妻のためにも、双子達のためにも、元気で来ていただきたいと思う。

| | コメント (2)

2006年8月21日 (月)

ネットワークは無理なのか?

先日の講演会の最後、質問の中に、「田中先生が考えてるようなネットワークは無理です。」というものがあった。

質問は講演会途中の休憩時間に、用紙に書いて集められたため、その質問者の真意はわからない。
田中先生も、「これは私の立場から見て考えたことで、学校の先生方が無理とおっしゃるなら、今日の話は忘れてください。そして現実的なネットワークを作ってください。」とおっしゃっていた。

いずれにしても、私達親、保護者の方からすれば、診断の段階から、保育・幼児教育、小・中学校への就学、高校への進学、就労等と、親がその一つ一つを自らの手で手探りしながら道を探し、その段階、段階において理解を求めていくような現状は、障害児の子育てと平行しながら行なうのは厳しいと思います。

田中先生のおっしゃるネットワークが無理というのなら、より現実的で望まれるネットワークを、この地域で作っていくべきと思います。
そのために、親は、保護者は、できることは何でもします。
どうか関係機関の皆様、子ども達を見捨てないで下さい。お願いします。

| | コメント (0)

その時、その時を信じて大切に生きていく

先日の講演会で講師の田中康雄先生が、診察に訪れた4歳の女の子を連れたお母さんの話をされた。

そのお母さんは先生に矢継ぎ早に、次のような質問をしたそうです。
「先生、どうすればお友達と良い関係ができるでしょうか? 小学校は普通のところに行けるでしょうか? 中学校は? 高校は? 大学はやっぱりあきらめないといけないでしょうか? 成人して就職は? 結婚は無理でしょうか?」。

そして最後に…、
「私達親は、この子より先に死ぬのです…」。

このお母さんはまだ20歳代だったそうです。先生は最後の言葉には絶句してしまったそうです。

ただ、親なら(いくつだろうがです。うちなんかは40が近いですから…)誰でも上記のような心配はしてしまうと思います。
しかし、先生もおっしゃっていましたが、今は、先のことをいくら考えてもわからない。今、その時、その時を大切に対処したり、「生きる」喜びを親も子どもも分かちあっていくしかないのだろうと思います。

「ハートをつなごう(2)」のフナコさんからのコメントにもあるように、「信じる」ことも大切なのだと思います。

ただ、信じるためには、自分達親が精一杯やった、やっているという確証が欲しいんだけど、どんなに頑張ってもそんな確証は得られないんですよね。

これも先生からのお話の中にあったことですが、どこかの発達障害の親の会の会長をされていて、そのお子さんももう30数歳で立派に働かれているそうです。その会長であるお母さんに先生がお話を聞くと、「今でも、あと1年早く(障害について)わかっていたら…」と悔やまれていたそうです。
親の想いには止め処がないのだと感じます。

私も同じです。もっと早くTO君のことを理解してやっていれば、あんなにたたかなくてもすんだのに…、不安な気持ちでいっぱいだったはず…。
今までのことを後悔しても仕方ありません。これからを大切に育てていこうとは考えていますが、やはりいろんなことが不安です。

TO君とKO君、そして妻を、この家族を守っていける確固たる自信と力が欲しいです。
もちろんこれは願望です。そんな大した男ではありませんから、この家族と支えあって生きていこうと思います。

| | コメント (0)

2006年8月19日 (土)

講演会へ参加

昨日(金)は、午後から発達障害に関する講演会があり、私も仕事の休みをとり、妻と二人で参加した。

この講演会は、地域の関係機関(医療、児童相談所、保健所、養護学校等、福祉事務所、小・中学校、教育委員会など)でつくる「こども発達支援ネットワーク会議」が主催するもので、私達は月2回お世話になっている「ことばの教室」の言語聴覚士の先生から紹介されて参加した(先日お会いしたコーディネーターさんからもお話があったし、幼稚園にもチラシが貼ってあった)。

講師は、北海道大学大学院教育学研究科教授 附属子ども発達臨床研究センター 児童精神科医の田中康雄先生で、先週、NHK福祉番組「ハートをつなごう」にも出演されていた方であった。私は会場に行くまでどなたが講師なのか知らなかったのだが、番組を見ていて、「やさしい語り口調の先生だなぁ」という印象を持っていて、どんな話をするのだろうと興味があった。うちには1冊、この先生の書籍がある…妻はもう読んだのかな? 私はまだ読んでないけど…。

演題は、「わかってほしい!気になる子のこと ~保護者・関係者のネットワークで支える子育て~」。
参加者の中にどれくらい保護者がいたのかわからない。参加者の服装や雰囲気、演題からしても、保育士や幼稚園、小学校、養護学校等の先生、福祉施設の方々、言語聴覚士等の方々も多いような感じがした。

講演の内容は、前半は発達障害について、保護者それから学校の先生方、それぞれに対しての現状や課題、悩み、そして解決方法へのヒント等を、外来での診察や臨床経験、実際に学校等を訪れた経験等に基づき、時にユーモア(というと語弊がありますかね?)を交えながらのお話だった。
テレビの「やさしい語り口調の…」は間違いではないが、結構、「はっきりと」そして「明るく」、この発達障害について語る田中先生に私達夫婦は好感を持てた(今深刻な問題を抱えている方や、障害を告知されたばかりの方がどういう印象を持たれたかはわかりませんが…)。

後半は、演題どおり、家庭や学校、医療機関、コーディネーター等がどのようなネットワークを作っていくかという話題。
ネットワークをつくる上で重要な点は、◎「子ども」が中心であること、◎関係機関同士、役割分担とお互いの専門性を認めること(尊重、対等関係)。
う~ん、話がズレるが、私達公務員の仕事でもよくネットワークというか、いろんな分野、立場の方々を交え、会議や話し合いを開くことがある。だいたいその会議等の後、「あそこがもっとこうすれば…」とか、自分達のことは棚に上げて相手を批判するような話題になる。こういうことが一番よくないことなのだろうと反省させられた。

最後に、保護者にも先生方等関係機関の方両方へ、「障害への対応は、出来ることが増えたり、問題を克服していくことが目標ではない。その子自身の応分の力で“適当にやりすごしながら”、前向きに、ささやかな喜びを持ちながら生きること。そして、“生きること”は、“個”としてではなく、育ちあい・学びあい・支えあい・赦(ゆる)しあうという共生の、“お互い様”の関係性の中で成立させていくこと」とおっしゃっていた。
往往にして、子どもの障害における問題がなくなることが、それが子ども自身の生き易さのためではなく、親や学校の先生、周囲の者にとって良いこと、つまり育て易いことだったりということにすりかわってしまう。当たり前のことなのだが、その子ども自身が時には少し我慢もするけれど、時には周囲に理解してもらうことで、そのこだわりや受け入れられるほどの問題行動を許容してもらいながら、やりすごし、その子ども自身が明るく、前向きに、喜びを持って生きることがたいせつなのだと、それを親や周囲の者は忘れてはいけないのだと戒められたような気がした。

そして、講演後会場の質問に対する答えとして、(言葉が正確ではないかもしれませんが…)、「療育とか、子どもに対する“これができたら”というものは、それができたら次はこれというふうに、終わりがないエンドレスになってしまう。大事なのは、その子に対し障害とは別に、“輝ける事実”があることを認めてあげることだ。」とおっしゃっていた。
やはり、どうしてもできないことに対して目がいってしまう。しかし、その子自身にはどこか良いところ、できるところ、輝けるところがあるはず…、それを認め、生きることに安心する気持ちを与えることがとても大切なことであることを、特に親は忘れてはいけないのだ。

| | コメント (0)

2006年8月18日 (金)

スタバ進出

ちょっと気分を変えて…、以前の朝刊経済欄に「県内にスタバ進出」との記事が載っていた。
正直、とてもうれしい。
記事には、スタバが進出していない県は、うちの県を含めて7県と載っていた。全国で最後ではなかったんだ。

都会の方には、そんなことでうれしいのかと思われるだろうが、本当にうれしいのだ。
今までは、出張でお隣の県に行った際買いだめしていたコーヒー豆が、地元で手にはいるのだ。ただ、出店は県庁所在地なので、私が暮らす町から自家用車で行っても2時間くらいかかるので、そうそう行けるわけではない…。

私とスタバの出会いは、物産振興の仕事を担当し、アンテナショップの立ち上げでよく出張していた頃のこと。お隣のお店がスタバだった。立ち上げ準備の休憩時によく行った。早朝または休憩時に飲むキャラメルマキアートの味は疲れた心身を癒してくれ格別だった。

そう言えば、私がコーヒー好きになったのは学生時代の頃だった。それまではインスタントでも何でも構わなかったのだが、大学の研究室に入り、指導教官から学んだのは、まずコーヒーのいれ方で、私がいれたコーヒーがまずいと何も言わずに捨てられた。
その教官に学んだのは、コーヒーの入れ方の次に「パソコンのいろは」だった。何も用事がないと、一日中パソコンの話をする指導教官だった。おかげで少しはパソコンのことに詳しくなれたけど…当時はMS-DOS、日本ではPC-9801が主流で、本体にフロッピーディスクドライブが2つあり、それもペラペラの5インチディスク(3.5インチも出てきていたがフロッピーディスク自体が高価だった)、ハードディスクドライブはなく、一太郎もロータス123もフロッピーで動かせていた(最初から一太郎を起動させると重いので、エディタで原稿を書いて、後で体裁を整えるために一太郎を起動させていた。そのクセか、今でもそうすることが多い。それにその方が断然軽快に作業できると思う)。ハードディスクドライブが外付けで10MB=10万円くらいしていた。ここ十数年の技術革新は素晴らしいとつくづく思う。

コーヒーの話からそれたが、一番おいしかったのは、もう名前も忘れたけれど、神戸の喫茶店のコーヒーだった。お砂糖も何もいれないのに、コーヒーが甘いと感じたのはあの時のコーヒーだけだった。

ここ数ヶ月は胆石症のせいで、しばらくコーヒーを絶っている。う~ん、無性に飲みたくなってきました…。

| | コメント (2)

2006年8月17日 (木)

ハートをつなごう(2)

先週放送のあった、NHK福祉テレビ「ハートをつなごう」、今回のテーマも“発達障害”だ。

楽しみにしていたのだが、先週は忙しく見ることができず、ビデオに録画して今週見ている(2日目分は高校野球のために時間がズレ、上手くとれなかった。今週お昼にやっている再放送を再録画して対応。ありがたい…)。

1日目、お母さん方が語る…お母さんの苦労はたいへんなものですよ。しかし、おかしいですよね。なぜ、子育てが全て母親の責任にされるのでしょうか? これは子供に障害があろうがなかろうがですが、育児は両親の責任で行なわれるべきです。別のところでも言ったと思いますが、「男女共同参画」という言葉…女性の社会での地位向上と同等に、男性の地域活動や学校教育活動における責任を当然のこととして求めるべきだと思います。
それから、これも以前紹介した本にも書いてありますが、子供を守りたいなら、お母さんを支えてあげなければいけません。その先頭に立つべき存在は「お父さん」です。

すでに2日目の話題に移っていますね。
島根県浜田市のお父さん、格好良かったですよ。しかし、番組へのメール1000通のうち2通ですか、男性からは…。私もメッセージ書いたんですけどねぇ? 番組HPにも掲載されているようで、うれしかったです(それとは違うのかな?)。
お父さん方、お仕事はたいへんですよね。いろんなお仕事の方もいらっしゃるので、簡単には言えないところもありますが、どんなに嫌な上司でも、どんなに無理難題を言う客でも、何と言ってるか、言葉の意味ぐらいわかる、意思疎通は出来ると思います。某かの逃げの場を作ることも出来ます。
でも、お母さんは、特に子供が小さい時は何言ってるかさえ解らない。そんな子供と一日中、向かい合わなければならないのです。それも無報酬です。私達外で働く男はとりあえず給料という対価をもらえます。それは一人で稼いだものでしょうか? 私は妻がうちで家を守ってくれているからいただけた、妻と二人で稼いだものだと思っています。
お金を稼いでくる仕事の方が上でしょうか? 上とか下とかじゃないですよね。育児も立派な仕事、たいへんです。1日でも交代してみたらどう感じるでしょうか。外で仕事していた方がよっぽど楽だと私は思います。
だから私は妻に感謝しています。愚痴も聞きます。あっ、でも自分の仕事の愚痴も話します。お互い言いたいこと言ってすっきり、といった感じでしょうか。

3日目分は今日見ました。24歳のアスペルガー症候群と診断された青年、自らの想いや考えを上手く人に伝えられず、人と上手く関係を築けなかったことが不安となり、暴力という逃げ場に彼を引きずり込んだようです。
決して、このような発達障害を持った者が、必ず暴力行為等の問題行動を起こすわけではないと思います。もっと早い時期から周囲の理解と適切な対応があれば、彼も不安という自分では制御できないものを暴力という爆弾には変えなかったはずです。

ただ…、今日子供達は久しぶりに幼稚園に行きました。KO君はいつも仲良ししている友達と遊ぼうとしました。TO君はというと、どういう状況だったのかわからないのですが、その友達の一人に、「TO君は一人で遊んで!」と言われ、TO君も意味がわからなかったのか気にしているふうもなく、「わかった」と言って加配の先生と遊んだそうです。
そのお友達もまだ幼稚園の年中さんで、久しぶりにいつも遊んでいるメンバーだけで遊びたかっただけで他意はなかったと思います。
ただ、これから年齢が進むにつれ、似たようなことがあり、言われたことの意味がわかり、なぜ自分が人から疎外されるのか? …今日の番組の青年の姿とTO君が重なってしまい、私達夫婦は不安になってしまいました。
私達親が不安がっているだけでは何もならないのですが、これから将来にわたり薔薇色の人生が待っている保障はどこにもないのです。
このまま子供のままなら、まだ許されるであろうさまざまな行動・言動…パニックは今は抑えられますが、体が大きくなれば難しくなる。そしていつか私達親は先に死ぬ。先日、妻は言いました。TO君の問題行動が起こり、気分も落ち込んでいる時にですが、「KO君をお父さんに頼んで、今のうちにTO君と一緒に死のうかしら…」。
妻の不安な気持ちはよくわかります。これから先、何十年も決して治ることのない障害と、自らの障害ならまだしも、愛し子のことで悩み苦しまなければならない。そしてまた人様に迷惑をかけることがあるかもしれない…。TO君本人は、更にもっともっと悩み苦しむのです…そのことが一番可哀想です。

今日はどうやら気分が沈んでいます…。

| | コメント (7)

2006年8月16日 (水)

信じてるから…

「ねぇ、お父さん、ボク、いつまでもお父さんのこと、信じてるからね。」

夕飯を食べ始めたばかりのTO君が、私に向かって少し小さ目の声だったが、しかし、はっきりとそう言った。
周りにいた義父や義母にも、ちゃんとそう聞こえていて、TO君の突然の大人びた発言にちょっと面食らった感じだった。
思わず…、「はい、裏切らないようにします。」??? しかし、何を裏切らないというのだ???
当のTO君はニコニコ機嫌良く微笑むばかり…。

寝る前になって、もう一回真意を尋ねてみた。すると…、
「お父さんがー、お腹の中の石をとってー、元気になったらー、ピーマンとエビとー、クリームのスパゲティーを作ってくれるってことよー。」

なにー!?そのことか!? 実は私が作ったことのあるこのスパゲティーをTO君が気に入っていて、また作ってという催促を何度もしているのだ。
はいはい、わかりました。いつか必ずちゃんと作りますから、“信じて”待ってて下さいね。

しかし、この言葉使いはどんなもんなんだろうか? 健常の子でも何かで聞きかじった言葉を、少々使い方を誤って使うこともあるだろう。TO君がアスペルガー症候群(AS)と診断されたわけではないので(言葉の遅れは認められるのでASとは今のところ言えない…とは言われたが)何とも言えないが、ついこれも障害の一つなのだろうかと勘ぐってしまう。

| | コメント (2)

2006年8月15日 (火)

学生時代の友

この話題を出すのはとてもタイミングを(大幅に)外してしまったのだが…。

私は大学を地元から結構遠いところに行っていた。その学生生活の中でいつも一緒にいるというわけではないのだが、何かあると集まる仲間がいた。一人はドラマーで一見ツッケンドンな態度と言動で誤解を受けやすいY、オフロードバイクに乗りアメフト部、しかしまじめで勉強熱心なS、紅一点、元気で男達3人のまとめ役・調整役のMっちゃん。私以外はみんな自然大好き派の人間ばかりだった。私は部屋の中にいる方が好きな出不(デブ)精なので…。

学生時代、4人で勉強も単位落とさないようには頑張ったし、私にとって何してたかわからないスキーにも行った。仮免で夜通しドライブは、一緒じゃなかったSに後で怒られた。飲みにも行った(でもMっちゃんは飲めなかったなぁ)。
いろいろおもしろいことはあったが…、まぁ4人とも大学を卒業後、それぞれの場所でそれぞれの道に進んだ。もうかれこれ15~6年が過ぎようとしているのか、早いものだ。その間、年賀状のやりとりはもちろん、お互いの結婚パーティーにも出席した。そう、うちら3人の男のパーティーにもMっちゃんはもちろん出席だった。

今年の年賀状…、誰かと思えば、きれいなウェディングドレスを着て、隣の男性と「私幸せです!」と言わんばかりに微笑んでいるMっちゃんの姿があった。
私達男3人は口には決して出さないが、このMっちゃんの隣にいる男性をうらやましく思ったに違いない。…えっ? 何を勝手なことを! そりゃぁおまえだけじゃないのか!…と、ほかの2人にお叱りを受けそうだが、まんざらウソでもないと思うのだが…。

Mっちゃんには、とても遅くなって申し訳なかったが、先日結婚のお祝をやっと送った(言い忘れてたけど、「結寿箸」…今、あまり作ってるとこなくて送れんかった)。その後お礼の手紙をもらってからメール&このblogを紹介。
blogの内容に少し驚いたようだが、今度はMっちゃんの方から、mixiというコミュニティーサイトを紹介してもらい、お互いの日記を通じて近況や日々考えたり、感じていることを知り合っていて、遠方にいるのに何か身近にいるような気さえしてくる。

そう…もう暗くなった大学で、研究室のドアが開き、「まだおった~ん!?」と入ってくるMっちゃんの姿が思い浮かぶ。別にこれと言う話をするわけでもないのだが、Yについて…○○、Sについて…□□、そして私については女性関係でよく「あんたは優柔不断なんだから…」と怒られていたような気がする。

いや~何がタイミングを外したかって、正月からずっとこのblogでMっちゃんの結婚ネタを書こうと思ってたんだけど、ずっと書きそびれてたんですね。
やっと、書けましたね。
「Mっちゃん、本当に結婚おめでとう! 旦那様といつまでも仲良くね。Mっちゃんがついていこうと決めた男性だから、さぞかし頼れる方なのでしょうね。経験上、結婚生活はそれほど良いことばかりとは言い切れませんが、お互いを認め信頼し想い遣ることを忘れなければ、どんな困難にも二人協力して立ち向かえますよ(←は特に実感こもってます。新婚時代よりも仲良いと思うし…)。」

それではまた、blog&mixiでよろしく。

| | コメント (0)

2006年8月14日 (月)

誕生

とうとう、「おじちゃん」になってしまった。そう、5月に結婚式を挙げた弟に子供が生まれたのだ。

約2,800グラムの女の子。うちの家(「家」と呼べるほど大したものではないが)では、男子ばかり続いているので、待望の?女の子だ。
羨ましいなぁ。私達夫婦も、次が女の子と確実にわかれば、もう一人欲しいくらいなのだが…まぁ、もうあきらめた。

ちょっと遠方なので、すぐに行って顔を見ることもできないが、何はともあれ、元気だそうで、そして母子共に順調ということで、ひとまず安心というところだ。

子育てグッズは、既に妻がある程度用意して送ってある。まだまだ、必要なものがあれば男の子用だけど気にしなければいくらでもある(なんせ、うちは二人分)。なんなら、双子用のベビーカーだってある(一人ならジャマなだけだが…)。

弟は、実にうちの双子達をかわいがってくれた。弟の子供、それも女の子、嫁さんに似ればとてもかわいいだろうなぁ。私もかわいがりそうだが、私はあんまり子供の相手が上手じゃないからなぁ。まぁ、そんなことは気にせずに…、早く顔を見たいものだ。

| | コメント (1)

2006年8月13日 (日)

判断

某朝刊に私が所属する地方公共団体の複数の公設病院について、赤字を理由に数年後民営化も検討する旨の記事が掲載されていた。

私は先日来、この公設病院の一つで検査や手術入院をしたわけであるが、少なくとも私を担当してくれた医師及び看護師は熱心に仕事をしていた。
看護師の勤務体制では、通常の日勤とは別に夕方から夜中12時までの準夜勤、それから夜中から朝までの深夜勤があり、不定期に勤務が組まれる。なかには日勤→深夜勤や、準夜勤→日勤という勤務にもなる。
しかし、日勤後、必ず定時で終わるわけではない。患者の容体は勤務時間の都合など考えてくれるわけはないのだ。
ある日、私の担当をしてくれていた看護師をなにげに観察していたら、日勤していたにも関わらず、夜9時頃まで忙しそうに廊下を行き来していた。「残業たいへんだなぁ」と思っていたら、朝起きたら(起床時間は6時)、またその看護師がいた。つまり、日勤して深夜勤という勤務だったのだ。それも少なくとも私が確認しただけで前日、日勤の後、夜9時までは働いていたのだ。それだけではなかった。この深夜勤の後、その看護師はお昼頃まで仕事していた。いつ休んでいるだろう。

私たち普通の業務をしている者は、どんなに忙しくても今日はこれくらいにして明日しようとか、たまには飲みに行くかなんてことも可能だが、医療従事者はそういうわけにいかないのである。
そしてこういった献身的な看護について気付かされるのは、病気やけがをしたときで、元気なときは気にしないのである。

それから、もう一つ、考えたいことがある。民営化するという意味について、どう考えているのだろうか。民営化することでコスト意識が芽生え、経営が上手くいくというのか、それとも単に赤字経営で地方公共団体の予算を圧迫するから切り捨てるのか?
地方公共団体で優先されるべき業務というのはどんなものなのだろう。私は究極的には、治安、防災、人命救済、健康維持、教育あたりではないかと考える。つまり、治安を担う警察や、災害防止や災害時、人命救済のための消防、救急、医療、治水治山、道路維持等、そして県民の健康維持のための医療、それと誰しも最低限の義務教育等を受けられる機会を与える教育などではないかと考える。逆にそれ以外の業務は必要ないのかもしれない(言い過ぎかなぁ)。
今回、特に言いたいのは、県庁所在地である市では、公設病院がなくても大手の個人・法人病院が患者獲得にしのぎを削り乱立している。つまり人口密集地なので患者が集まりやすいのだ。しかし、私が暮らす県北部地域や県南部地域では、公設病院を除けば本当に小さい個人病院しかないのだ。つまり、公設病院だけがただ一つ高度な医療行為を行える唯一の機関と言っていいと思う。地方公共団体が県民の命、健康を守るのは当然ではないのだろうか。 そのためにコスト意識等を究極まで抑えるにしても、例え赤字経営で県民の税金を投入することになったとしても、それは県民に対して説明のつくことではないのだろうか。
くだらない事業(具体的に何とはちょっと言えないが…)に、ものすごい金額を投入することをためらわず行っておいて、簡単に切りやすい病院を民営化することが本当に正しい判断なのだろうか?

ついでに…、私の職場に対してもさまざまな批判がある。私の職場は、ある一次産業の試験・研究業務を行っているが、本庁の方では、その成果が見えにくいと批判されている。更に、公設試験場全てについて、「独立行政法人」への移行の話が検討されているという。
まず、成果について、私も本庁を経験しているが、本庁の仕事が本当に県民に対し成果があると胸を張って言えるのだろうか? 成果というのがはっきり現れているのだろうか? 私は今の職場に来て、そりゃー特許やら実用新案、品種登録などという立派な成果は出せないが、生産現場に即した課題の解決を重点に行い、生産者のために役立っていると思うし、感謝されていると一応自負している。そう言った生産現場の役に立つことが公設試験場の役割だと認識している。
次に、独立行政法人について、独立行政法人(独法化)になったら、組織自ら試験・研究のためのスポンサーを見つけなければならない。日本の一次産業にそんな体力のある産業があるはずがない。そして、いずれ職員の立場も公務員ではなくなるのだ。つまり体のよい人員削減=首切りなのである。そう言った面で、前述の公設病院の民営化も同様の理由なのだろう。
だいたい、独法化の定義が、「国や県で行う業務ではないけれど、民間に任せると著しく公平性に欠けるので…」などという訳の分からないものなのだ。「国や県で行う業務ではない」と本気で考えるなら、公設試験場の全てを廃止すれば良いだけの話ではないのだろうか。その判断をリーダーシップをとるべき誰かが、すっぱりとやってくれれば良いだけだと思うのだが…。

| | コメント (0)

2006年8月12日 (土)

腹掛け

私の手術入院のために、遠いところから手伝いに来て頂いている妻の両親。もうすぐ2ヶ月近くにもなる。その間、うちの狭い自宅アパートのこれまた狭~い四畳半で寝起きをしていただいている。
すいませんねぇ。来春には、ど~んと二世帯住宅を構え、快適な暮らしをお約束させていただきますので…。ホントかなぁ。

ところで、うちの双子達の日課の締めは、この妻の両親が寝る際に掛けるタオルケットをお腹に掛けてあげること。うちでは「腹掛け(はらかけ)」と言っている。
双子達、自らの腹掛けはできないというか、しないというか、私達親にしてもらっているクセに、おじいちゃんとおばあちゃんには掛けてやろうというのだ。

そしたら、今日は、TO君がその腹掛けを掛けるのをすっかり忘れ、ピカチューのビデオに興じていた。そのうち、おじいちゃん、おばあちゃんは既に消灯…。自分達が寝る準備をする時になって、「あれ? 腹掛けは?」。
何を今頃言っているんだ? 「もう、おばあちゃん達は寝たよ!」と言うと…。
もう火がついたように泣き出した。「あーもう、泣くくらいなら、忘れるなっつうの!」。私達夫婦の共通見解としては、TO君はPDD(広汎性発達障害)+ADD(注意欠陥)がきっと入っていると考えている。多動はあまりないから、HDはないのかもしれない。ADD傾向があったとしても、PDDがあればPDDと診断されるだけなのだが…。

TO君の泣きはものすごい。何て言ったって小節が利いている。うちでは、通称「はわわ泣き」と言っている。この泣きは、どんなに遠く離れていても、TO君の泣きだとすぐわかる。
その泣き声に気づいたおばあちゃん…、「TO君、まだ寝てないから、腹掛け掛けて~」。
すんませんねぇ。お義母さん…。

やさしいおばあちゃんに腹掛けしたはいいけれど、泣きの終わらないTO君は、妻のところに行って抱っこ状態(お父さんには怒られたから来ないわなぁ)、鼻水を手で拭って妻のTシャツに塗りつけていた。今度は妻に「TO君! 何でお母さんのTシャツに鼻水つけるの!」という悲痛の問いに、「だって、ティッシュがないもん!」とニカッと笑っていた。

| | コメント (2)

2006年8月10日 (木)

新しい幼稚園に向けて

昨日は、私達が住んでいる地域で、障害を持つ子供の就学等の相談にのってくださっているコーディネーターの方と、来年、引っ越した先で行くことになるだろう新しい幼稚園のことについて相談させていただいた。
今の幼稚園は園長先生(隣接の小学校の校長先生)や幼稚園の先生方の理解もあり、更に加配の先生もつけていただき、TO君のためには本当に良い環境だと思っているのだが、いつまでもこのアパート住まいをするわけにもいかないし、私の職場の異動もあるかもしれない。いつまでもこの町に住めるわけでもないので、それなら、幼稚園の年長さんの時からある程度、大勢の子供達、一緒に小学校に行くことになるだろう友達と関わりを持った方が良いだろうと、来年の3月には引っ越しを予定しているのだ。

コーディネーターの方には、昨年の台風の爪痕が残り、工事中の片側交互通行が何カ所もある国道を40分はかけて、わざわざ私達の自宅アパートまで来て頂いた。
男性の方で、ちょっと陽にやけた肌ではあるが、とても柔らしい印象を与える方で、とても話しやすかった。
以前、TO君の診断をしていただいた病院の心理士の方から、今後相談にのると良いと紹介をしていただいた方でもあったし、TO君が月2回行っている「言葉の教室」の先生からも紹介していただいた方でもあった。

私も午後、手術後の診察が入っており休む予定だったので、1時間ほどだったがお話させていただいた。
1時間はアッという間で、今までの経過を話すだけで終わってしまったが、後は妻に任せて病院へ行った。

妻によると、幼稚園のことについては、9月くらいから見学に行ってどこの幼稚園に行くか決め、だいたい決めたら月1ペースで園庭開放の時に見学して、TO君(もちろんKO君も)を慣らしていく。幼稚園の先生にも慣れていただくという方向でということになった。
実は幼稚園は2カ所で迷っている。1カ所は新居の目と鼻の先、歩いても10分もかからないだろう。しかし、ちょっと厳しい面もあるとのこと。もう1カ所はそう遠くはないものの、歩いては行ける距離ではなく車での送迎が必要。しかし、障害児に理解があるとのことなのだ。

それから、療育についても、数カ所を紹介していただいたし、幼稚園後の小学校への就学についてもどんなスケジュールで進むかなど相談にのっていただいた。
今後、本当にお世話になる方だと思う。こうやっていろんな方にお世話になりながら、TO君を育て、少しでも自立できるようにしていきたい。支援してくださる方々には本当に感謝です。

| | コメント (0)

2006年8月 9日 (水)

チュー復活?

双子達が生まれた当初、かわいくて仕方なかった私は、二人とも男の子だというのにチューしまくっていた。
うちは親2人での育児だったので、妻がKO君、私がTO君を世話するという、いつしか担当制になっていた。それで、私もTO君とチューする機会が多かったのだが、成長するにつれて、いつまでもしてちゃまずいだろうと、私からするのは控えるようになっていた。

それでも、幼稚園に入園するまで保育所の一時預かりの時期は、昼休みに帰ってきた私がまた仕事に出かける時に、双子達からチューをせがまれていた。特にTO君がこだわっていた。
さすがに幼稚園に入園し、双子達も毎日幼稚園に行くようになると、そういう機会も少なくなり、いつしか自然消滅していた。

そしたら、私が胆石症のために入院し、先日手術をして退院した後から、TO君のチューが復活し始めた。
TO君によく聴いてみると、お父さんがいなくて寂しかったらしい。戻ってきたのがとてもうれしかったらしい。
ほんと、そういうところはめちゃくちゃ、かわいい。

更に、「大泣き」まで復活してしまった。私が仕事に行くのをイヤだと言って大泣きするのだ。そういえば、3歳くらいまではよく泣いてたなぁ。
妻がよくこんなことを言っていた。
「あなたが仕事に行ってから1時間くらい泣いていた」とか、「あなたが帰ってくるまでずっと泣いていて、あなたが帰って抱っこするとすぐ泣きやんだ」とか…。
TO君はしばらく、私をお母さんだと勘違いしていたか、いつも世話してくれる人にこだわりを持っていたのだろうなぁ。

| | コメント (0)

2006年8月 8日 (火)

大好物

TO君は障害の特徴どおり「大の偏食家」(だった)。はっきり言って、白ご飯以外は何を食べてくれるか?わからないくらい(だった)。 白ご飯以外で食べるものと言ったら、ミニトマト(普通のトマトはダメ)、枝豆、納豆、コーン、ゆで卵、目玉焼き、キノコ(特にナメコ)、イクラがのってる軍艦巻き(でも酢飯はダメ)、唐いも(=さつまいも)、鶏唐揚(骨付きも大好き)、果物全般(特に柑橘系)、みかんジュースくらい(だった)。逆に食べないもの=特に嫌いなものと言ったら、味の付いたご飯、野菜類全般(特に緑色)、野菜炒め等肉と野菜等がごっちゃ混ぜになっている料理、初めて出てくる料理全般等などなど。まぁ、食べるもの以外は、全て食べないと言っていいくらい(だった)。

それが最近、(だった)と書いてあるとおり、少しずつではあるものの食べられる物が増えてきている。これは妻にとってはありがたい。何で食べられるようになったかは不明だけれど、おそらく、食卓にその食材や料理が並ぶたびに見慣れたのか、不安がなくなったか、恐怖心がなくなったか、そんなところだろうと思う。食べてみようという気持ちになったのであろう。
相変わらず、緑色の野菜類(葉っぱ系、特にホウレン草)はダメかなぁ。それと、野菜炒め等のごっちゃ混ぜ系もダメだなぁ。肉は肉だけ、野菜(玉葱、人参、ピーマンとそれぞれ単独)は野菜だけ炒めたものなら食べられるみたい。それからタケノコもダメみたい。いなり寿司は、外側のおいなりさんだけ食べて、中の酢飯は食べない。まぁ、それも見慣れたらいつか食べられるようになるのかもしれない。

そんなTO君だが、大好物は果物! うちは妻が果物を夕飯の時にほとんど欠かさずに出す。リンゴ、ミカン等柑橘系、イチゴ、メロン、スイカ(果物ではないが…)、キウィ、桃、マンゴー、ブドウ、ナシ、柿 etc.ほぼ一年中某かの果物が出てくる。
私はそんなに欲しくはないのだが、TO君にとっては果物を食べている時が至福の時。「う~ん、う~ん。」と動物的うなり声をたてながら、満足げにほおばっている。どんなにご飯を食べてお腹いっぱいだろうが、果物は別腹らしい。

先日の夕食時は、キウィだった。私はもうお腹がいっぱいだったので、私の分を半分プラスしてTO君にあげた。そしたら、「ありがとう。やさしいねぇ。」とTO君。とてもうれしそうだった。
その言葉が何ともかわいかったし、お父さんはお礼を言ってもらったことがとてもうれしかった。

昨日はスイカだった(スイカは果物ではないが…)。
実は、昨日昼寝から覚めたTO君は熱があり、夕食時は瀕死の状態だった。ご飯はおかゆ、おかずも大好きな鶏肉だったがあまり食べることができなかった。自分で食べるのもおっくうそうだったので、私が手伝ってやっていた。
しかし、「今日はスイカ」と聴いた途端元気を取り戻し、スイカを食べている間はやはり「う~ん。う~ん。」とうなり声をあげてうれしそうにほおばっていた。
そんなに好きなんだねぇ。と感心してしまった。

| | コメント (0)

2006年8月 6日 (日)

発表会

音楽教室…、私が入院中は少し休み気味になってしまっていた。
先週の土曜日から何とか行けるようになったのだが、先週いきなり、「次回はこの曲を一人ずつ前に出て弾いてもらいましょう。」と先生。
「先生! 復帰していきなりですか?」って言いたかった。うちの双子達は大丈夫かぁ?

今週は、毎日練習(本当は発表会がなくても毎日練習しなくてならないのだが…)。
KO君もTO君も何とも頼りない弾き方、幼稚園で遊び疲れてからの練習になるので、二人とも「もう、疲れた~」と言って何か面倒くさそう。発表会で演奏…と言っても、たった8小節なのだが…。正直、昨日までは、「もうどうにでもなれ!」って感じだった。

…で、当日、発表会とは言い過ぎなのだが、一人ずつ前に出て、「○○○○(氏名)です。□□□(曲名)を弾きます。」と言ってお辞儀をし、エレクトーンかピアノの好きな方を選び、指定された曲を演奏する。演奏が終わったら、また、お辞儀をする。子供が5人、付き添いの親が5人、それに先生1人という少ない人数の中での発表会だ。

まずは、演奏の順番決め、何とKO君は1番を希望。他に誰もいなかったので1番はKO君に決まり。大丈夫か?KO君?
2番は誰も希望者がいなかったので後まわし。
次に、3番目にはTO君が立候補、他に誰もいなかったのでTO君で決まり。
後は複数者が希望したため、ジャンケンで決まった。

さぁ、1番はKO君の番だ。KO君はエレクトーンを選択。無事というか、立派に名前を言い、ちゃんと演奏を終えることができた。帳尻合わすのは上手いなぁ。誰に似たのかな? 俺か…。

3番目はTO君の出番。実は、教室が始まる時、発表時に前にお父さんがついてきてくれるか不安だったようで、何度も聞いてきた。その言葉を聞いた先生が、「お父さんについてきてもらってもいいよ。」と言うと、TO君は反対にきっぱりと「いや、一人で行く。」
そして本番、ちゃんと一人で前に行き、名前を名のり曲名を言えた。そして、ピアノを選択。「え?、練習の時はずっとエレクトーンって言ってたじゃん?」。
ピアノの前に座り構える。ちょっと迷っている様子。私は遠目に、「その指は“ド”だよ。最初は“ミ”からだよ。」と心の中で叫ぶ…。TO君も思い出したのか、ちゃんと“ミ”から弾けた。何とか無事弾き終え、お辞儀をして席に戻る。

大げさかもしれないが、少し目に涙がにじんだ。
そう、保育所のお別れ会幼稚園の入園式のことが私の頭によみがえってきたからだ。あの時は、何一つまともにできなかったTO君。確かに今日は人数も少ないし、子供も親ももう顔見知りだからかもしれないが、一人で前に出て、立派に練習の成果を発表できたのだ。

どんな小さいことでもいいから、TO君にはこれから成功という自信をいっぱい付けさせて、心の不安を取り除き、安心という気持ちでいっぱいにさせてやりたいと思う。
二人ともよく頑張った。

| | コメント (0)

2006年8月 3日 (木)

胸を張って…

私の所属する地方公共団体の職員ネットワークの掲示板に、人事を担当する課から次のような題名の書き込みがあった。

『子育てのためのお役立講座』

これから随時、このシリーズで掲示板に掲載していくらしい。

地方公共団体としては、行政機関として子供達の健やかな育成に取り組む立場でもあるが、一方で、職員を雇用している事業主として、職員が仕事と子育てを両立させていくことを支援していく立場にもある。このため、「特定事業主行動計画(平成17~21年度)」というものを策定し、平成21年度に女性の育児休業取得率を100%、男性の取得率を「男性職員の育児参加休暇」とあわせて50%とすることを目標にしている。

職員に対し、育児休業等制度の認知度を上げ、育児のために仕事を休む行為自体を胸を張ってできるようになるために、この掲示板への書き込みは大いに歓迎したい気持ちである。

今日、思い切ってこの担当課に問い合わせの電話をしてみた。
私が問い合わせたのは、「子の看護休暇」というもの。その取得用件について聞いてみた。
この制度は、子供が病気やケガをした時に、職員が通常の年休とは別に、「看護休暇」として年に5日間取得できるというものだ。

しかし…、「配偶者=妻が専業主婦の場合、取得は難しい」と言われた。つまり、他に子供の面倒を見る者がいればダメということだ。まぁ、事情があれば認めなくもないらしいが…。
そこで、「うちは親2人、子供2人の家族で、子供は双子なのです。双子が2人とも風邪等で病院に連れていく時などはどうでしょう?」と聞いてみた。
すると、「その場合、取得できないこともない」ようなことを言われた。
更に、「双子のうち、1人は自閉症です。パニックを起こすこともあります。」「療育に連れていく時や、発達障害支援センターは遠方で片道3時間かかります。一人を幼稚園に預けていたとしても、遅くなり幼稚園の迎えの時間に間に合わないといった場合もある」などと聞いてみた。
とにかく、「取得できないこともないが、さまざまなケースをあげて、職場を通して問い合わせをして欲しい」と言われた。

実は、以前まだ子供達が小さい時に、職場の庶務を通してこの担当課に問い合わせをしてもらったら、「配偶者が専業主婦の場合はダメ」と言われたのだ。
その時は、TO君の自閉症のこともまだわかっていなかった。でも、労働組合は職場の所属長判断で取得可能だとも言っていた。

この頃の職場の直属の上司の対応にはとても悲しい想いをした。以前このblogにも書いたが、双子が両方とも高熱を出し、妻も育児疲れで倒れ、双子は両方とも入院した。私は仕事を3日間休み双子の入院に付き添った。休み空けに上司から言われた言葉は、「他に面倒見てくれる人はいないのか!」だった。

いろんな想いがこみ上げてくるのを制御しながら、担当者にまた職場を通じて相談したい旨は伝えたが、一職員の生の声は聞いてくれないのか! という気持ちから…

「なぜ、育児のための休暇を取ることのハードルを高くする必要があるのですか? 私はこの休暇が認められなくても、通常の年休をとって子供を病院に連れていっています。それは妻一人では双子、更に一人自閉症の子供を病院へ連れて行くことに無理があるからです。
もちろんこの休暇が認められなくても、通常の年休をとれば済むことではありますが、私は“胸を張って”育児のため子供達のため、そして妻のために休みを取得したいという気持ちがあります。
掲示板にある“特定事業主行動計画”では、男性の育児休業等取得率を平成21年度に50%にすると格好のいいことを唱っておいて、実際本当に困っていて取得したい職員の休暇のハードルを高くするということには疑問を感じます。」

この担当課は、子供の看護休暇を使って、ズル休みする職員を疑っているのだろうか? 中にはいるのかもしれません。でも、私より年上の同僚は、子供を病院に連れていくために通常の年休をとるのに、本当のことは言わず、わざと別の言い訳を考えて休むという。「子供のために…」なんて恥ずかしいというのだ。わざわざ、子の看護休暇と言ってズル休みする職員がどれほどいると言うのだろうか!?

私は、ただただ、“胸を張って”育児のために休暇を取得することを認めてもらいたいだけだ。
それぞれの家庭にはいろいろな事情がある。休暇制度というものは、その事情を鑑みて適当と職場の所属長が判断できれば、取得できて良いものではないのだろうか?
制度だけあっても、実際困って取得したいという者が使えないのであれば、その制度の存在自体意味がないのではないだろうか。

| | コメント (0)

2006年8月 2日 (水)

ボクが!!

私の入院と同時に、双子達は幼稚園が夏休みとなった。夏休みの間は預かり保育という形で預かってくれる。

幼稚園に行きだしてもう4ヶ月がたつが、KO君は特に仲の良いお友だち数人と毎日楽しく遊んでいる様子。幼稚園とのお便り帳や先生から、KO君についてのトラブルがあったということはこれまで一切ない。

一方、TO君。入園当初に比べれば少なくなったとは思うものの、お友だちと小さなトラブルを起こしてくる。
原因は…、やはりこの障害の特徴である“こだわり”と、特に同年代の相手との関わり方の不得手(社会性の障害)からくる様々な問題になるのだろう。

今回は、幼稚園にあるTO君のお気に入りの絵本を、先に他のお友だちが持っていたらしく、「ボクの本を取らないで!!」と取り上げようとしたらしい。この時は、先生が止めに入ってくれて、「幼稚園の本は、みんなの本だからね。仲良く交代で見ようね。」と話していただき、「あとで見るね。」とおさまったらしい。

しかし、この日、二度目のトラブルが発生。預かり保育はお弁当持参。暑いので、涼しい職員室でお弁当を保管してくれる。そのお弁当箱が入った箱を、お友だちが運んできたのを見た途端、「ボクが持ってくる。とらないで!」
続けて思い通りにならなかったTO君は少しパニックになり、「幼稚園のお友だち、イヤ!」。先生がすぐ別の部屋に連れていって落ち着かせ、その後は何事もなく終わったよう…。
ふー。幼稚園の先生方には本当に感謝です…。

TO君にはTO君の想いや考え方がある…はず…。それをむやみに「ダメ!」と全否定するわけにはいかない。「何を甘えたことを…、子供を甘やかして…。」を思う人もいるかもしれないが、「そんなことをしてはダメ!」と単純に子供をしかれないところが、この障害を持つ親の辛いところだ(本当は、メインストリームの子供にも、全否定発言は止めた方が良いと思う)。

家では、TO君に「幼稚園で何かあった?」と聞いてみた。そしたら、絵本のことは言わなかったが、お弁当箱のことを自ら話し始めた。
とにかく、自分がお弁当箱が入った箱を運びたかったらしい。運べなかったことが悲しかったらしい。
そのTO君の気持ちは、「そうなんだ。運びたかったんだね。」と受け止めた上で、「運びたかったのなら、「ボクもいっしょに運びたい」と言って、お友だちといっしょに運んだら…」と促したが、最初は「イヤだ。ボクが運ぶんだ!」と言ってきかない。
何度も繰り返し、やっと納得?…。
今度は、もしかしたら「運ぶことができない日もあるかもよ。その時は仕方ないよね。」…「イヤだ!」。
それでも、何度も繰り返し、納得? してないかなぁ?

とにかく、トラブルがあるたびに、根気強くTO君とお話をするしかない。

| | コメント (0)

« 2006年7月 | トップページ | 2006年9月 »