« ボクが!! | トップページ | 発表会 »

2006年8月 3日 (木)

胸を張って…

私の所属する地方公共団体の職員ネットワークの掲示板に、人事を担当する課から次のような題名の書き込みがあった。

『子育てのためのお役立講座』

これから随時、このシリーズで掲示板に掲載していくらしい。

地方公共団体としては、行政機関として子供達の健やかな育成に取り組む立場でもあるが、一方で、職員を雇用している事業主として、職員が仕事と子育てを両立させていくことを支援していく立場にもある。このため、「特定事業主行動計画(平成17~21年度)」というものを策定し、平成21年度に女性の育児休業取得率を100%、男性の取得率を「男性職員の育児参加休暇」とあわせて50%とすることを目標にしている。

職員に対し、育児休業等制度の認知度を上げ、育児のために仕事を休む行為自体を胸を張ってできるようになるために、この掲示板への書き込みは大いに歓迎したい気持ちである。

今日、思い切ってこの担当課に問い合わせの電話をしてみた。
私が問い合わせたのは、「子の看護休暇」というもの。その取得用件について聞いてみた。
この制度は、子供が病気やケガをした時に、職員が通常の年休とは別に、「看護休暇」として年に5日間取得できるというものだ。

しかし…、「配偶者=妻が専業主婦の場合、取得は難しい」と言われた。つまり、他に子供の面倒を見る者がいればダメということだ。まぁ、事情があれば認めなくもないらしいが…。
そこで、「うちは親2人、子供2人の家族で、子供は双子なのです。双子が2人とも風邪等で病院に連れていく時などはどうでしょう?」と聞いてみた。
すると、「その場合、取得できないこともない」ようなことを言われた。
更に、「双子のうち、1人は自閉症です。パニックを起こすこともあります。」「療育に連れていく時や、発達障害支援センターは遠方で片道3時間かかります。一人を幼稚園に預けていたとしても、遅くなり幼稚園の迎えの時間に間に合わないといった場合もある」などと聞いてみた。
とにかく、「取得できないこともないが、さまざまなケースをあげて、職場を通して問い合わせをして欲しい」と言われた。

実は、以前まだ子供達が小さい時に、職場の庶務を通してこの担当課に問い合わせをしてもらったら、「配偶者が専業主婦の場合はダメ」と言われたのだ。
その時は、TO君の自閉症のこともまだわかっていなかった。でも、労働組合は職場の所属長判断で取得可能だとも言っていた。

この頃の職場の直属の上司の対応にはとても悲しい想いをした。以前このblogにも書いたが、双子が両方とも高熱を出し、妻も育児疲れで倒れ、双子は両方とも入院した。私は仕事を3日間休み双子の入院に付き添った。休み空けに上司から言われた言葉は、「他に面倒見てくれる人はいないのか!」だった。

いろんな想いがこみ上げてくるのを制御しながら、担当者にまた職場を通じて相談したい旨は伝えたが、一職員の生の声は聞いてくれないのか! という気持ちから…

「なぜ、育児のための休暇を取ることのハードルを高くする必要があるのですか? 私はこの休暇が認められなくても、通常の年休をとって子供を病院に連れていっています。それは妻一人では双子、更に一人自閉症の子供を病院へ連れて行くことに無理があるからです。
もちろんこの休暇が認められなくても、通常の年休をとれば済むことではありますが、私は“胸を張って”育児のため子供達のため、そして妻のために休みを取得したいという気持ちがあります。
掲示板にある“特定事業主行動計画”では、男性の育児休業等取得率を平成21年度に50%にすると格好のいいことを唱っておいて、実際本当に困っていて取得したい職員の休暇のハードルを高くするということには疑問を感じます。」

この担当課は、子供の看護休暇を使って、ズル休みする職員を疑っているのだろうか? 中にはいるのかもしれません。でも、私より年上の同僚は、子供を病院に連れていくために通常の年休をとるのに、本当のことは言わず、わざと別の言い訳を考えて休むという。「子供のために…」なんて恥ずかしいというのだ。わざわざ、子の看護休暇と言ってズル休みする職員がどれほどいると言うのだろうか!?

私は、ただただ、“胸を張って”育児のために休暇を取得することを認めてもらいたいだけだ。
それぞれの家庭にはいろいろな事情がある。休暇制度というものは、その事情を鑑みて適当と職場の所属長が判断できれば、取得できて良いものではないのだろうか?
制度だけあっても、実際困って取得したいという者が使えないのであれば、その制度の存在自体意味がないのではないだろうか。

|

« ボクが!! | トップページ | 発表会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ボクが!! | トップページ | 発表会 »