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2006年8月19日 (土)

講演会へ参加

昨日(金)は、午後から発達障害に関する講演会があり、私も仕事の休みをとり、妻と二人で参加した。

この講演会は、地域の関係機関(医療、児童相談所、保健所、養護学校等、福祉事務所、小・中学校、教育委員会など)でつくる「こども発達支援ネットワーク会議」が主催するもので、私達は月2回お世話になっている「ことばの教室」の言語聴覚士の先生から紹介されて参加した(先日お会いしたコーディネーターさんからもお話があったし、幼稚園にもチラシが貼ってあった)。

講師は、北海道大学大学院教育学研究科教授 附属子ども発達臨床研究センター 児童精神科医の田中康雄先生で、先週、NHK福祉番組「ハートをつなごう」にも出演されていた方であった。私は会場に行くまでどなたが講師なのか知らなかったのだが、番組を見ていて、「やさしい語り口調の先生だなぁ」という印象を持っていて、どんな話をするのだろうと興味があった。うちには1冊、この先生の書籍がある…妻はもう読んだのかな? 私はまだ読んでないけど…。

演題は、「わかってほしい!気になる子のこと ~保護者・関係者のネットワークで支える子育て~」。
参加者の中にどれくらい保護者がいたのかわからない。参加者の服装や雰囲気、演題からしても、保育士や幼稚園、小学校、養護学校等の先生、福祉施設の方々、言語聴覚士等の方々も多いような感じがした。

講演の内容は、前半は発達障害について、保護者それから学校の先生方、それぞれに対しての現状や課題、悩み、そして解決方法へのヒント等を、外来での診察や臨床経験、実際に学校等を訪れた経験等に基づき、時にユーモア(というと語弊がありますかね?)を交えながらのお話だった。
テレビの「やさしい語り口調の…」は間違いではないが、結構、「はっきりと」そして「明るく」、この発達障害について語る田中先生に私達夫婦は好感を持てた(今深刻な問題を抱えている方や、障害を告知されたばかりの方がどういう印象を持たれたかはわかりませんが…)。

後半は、演題どおり、家庭や学校、医療機関、コーディネーター等がどのようなネットワークを作っていくかという話題。
ネットワークをつくる上で重要な点は、◎「子ども」が中心であること、◎関係機関同士、役割分担とお互いの専門性を認めること(尊重、対等関係)。
う~ん、話がズレるが、私達公務員の仕事でもよくネットワークというか、いろんな分野、立場の方々を交え、会議や話し合いを開くことがある。だいたいその会議等の後、「あそこがもっとこうすれば…」とか、自分達のことは棚に上げて相手を批判するような話題になる。こういうことが一番よくないことなのだろうと反省させられた。

最後に、保護者にも先生方等関係機関の方両方へ、「障害への対応は、出来ることが増えたり、問題を克服していくことが目標ではない。その子自身の応分の力で“適当にやりすごしながら”、前向きに、ささやかな喜びを持ちながら生きること。そして、“生きること”は、“個”としてではなく、育ちあい・学びあい・支えあい・赦(ゆる)しあうという共生の、“お互い様”の関係性の中で成立させていくこと」とおっしゃっていた。
往往にして、子どもの障害における問題がなくなることが、それが子ども自身の生き易さのためではなく、親や学校の先生、周囲の者にとって良いこと、つまり育て易いことだったりということにすりかわってしまう。当たり前のことなのだが、その子ども自身が時には少し我慢もするけれど、時には周囲に理解してもらうことで、そのこだわりや受け入れられるほどの問題行動を許容してもらいながら、やりすごし、その子ども自身が明るく、前向きに、喜びを持って生きることがたいせつなのだと、それを親や周囲の者は忘れてはいけないのだと戒められたような気がした。

そして、講演後会場の質問に対する答えとして、(言葉が正確ではないかもしれませんが…)、「療育とか、子どもに対する“これができたら”というものは、それができたら次はこれというふうに、終わりがないエンドレスになってしまう。大事なのは、その子に対し障害とは別に、“輝ける事実”があることを認めてあげることだ。」とおっしゃっていた。
やはり、どうしてもできないことに対して目がいってしまう。しかし、その子自身にはどこか良いところ、できるところ、輝けるところがあるはず…、それを認め、生きることに安心する気持ちを与えることがとても大切なことであることを、特に親は忘れてはいけないのだ。

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