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2006年12月18日 (月)

診断を受けた日

12月9日、そう昨年のこの日、TO君に「広汎性発達障害」の診断を受けたのでした。

妻の blog にも、1年前のTO君(=とっちゃん)の状態、KO君(=こぼちゃん)、妻自身の状態が書かれてますので、それに付け加えることなどあまりないのですが、ちょっとだけ私もコメントしとこうと思います。

少しさかのぼりますが、1年半くらい前? それ以前? いや今考えれば、生まれてしばらく経ってそれからずっとでしょうね、妻がTO君と接している時の育てにくさ…、私はそれを本気で理解してやってはいませんでした。
私もTO君がKO君と比べて、言うことをきかない、少し育てにくい、時折癇癪を起こす子だとは感じていましたが、お父さん子のTO君はそれでも比較的お父さんの言うことはきいてくれたので、ちょっと神経質な面のある妻とTO君の相性の問題なのだと思っていました。そして、これくらいの問題の子ならどこにでもいる、そんなふうに考えていました(…そう、どこにでもいるんですよ、たぶん…)。

昨年夏頃の3歳半健診で「軽度精神発達障害」を疑われ、児童相談所へ相談。そこで「“異常”か“正常”と言えば、どちらかというと“正常”です。」という誠に曖昧で微妙な回答をもらい、それでも「10ヶ月成長が遅れています。“ことばの教室”に通わせてください。」との指導を受けました。今考えれば、北海道大学田中先生も講演でおっしゃっていましたが、「どちらかと言うと…」なんていういわゆる“グレーゾーン”なんてないのですよ。“グレーゾーン”は“正常”ではない、何かがあるんですよね。
“ことばの教室”に通わせはじめると、お陰で遅れていた言葉が出てくるようになりました。しかし、それと同時に、今までうなっていることが多く、何を言っているかわからなかったTO君の言葉がわかってくると、その異常さもわかってきました。そして、この当たりから頻発していたのがクレーン現象(やっぱ、クレーン現象ははっきりとした特徴なんでしょうねぇ)。

妻は一生懸命、私に訴えかけてました。少ない知識で書籍を見つけ出し、ネットで検索した資料を私に読んでと懇願しました。最初に疑っていたのは、『ADHD』…その関連の書籍を読んでみてと言われました。
脳天気なお父さんは、一応は読んではみたものの、それでもTO君は“違う”と、児童相談所の「どちらかと言えば“正常”」を信じたいと思っていました。これくらいのことは成長過程である子はあるんではないか。そのうち消えるのではないかとそう考えていました。…バカですねぇ。

私はこの頃、もうそろそろ子育ても落ち着いて、仕事に頑張れる、もっと仕事を頑張りたいという気持ちやあせりみたいなものもありました。上司とも上手くいっていなかったのもあり、仕事と家庭との間で、そうですね、妻に「もっと仕事させてくれよ!」みたいな思いもあったと思います。
10月頃から私は仕事が特に忙しくなります。そうすると残業などで遅くなったり、毎年妻の両親が子等の誕生月でもあるので手伝いに来てくれたりして、長い間お父さんがTO君の相手をしないようになります。そうするとTO君はだんだんと機嫌が悪くなります。そしてこの年はこの当たりから自傷行為が頻発してきました。

妻の訴えと、TO君の状態を見て、さすがの私も観念しました。“ことばの教室”の言語聴覚士の先生の紹介で小児の発達相談をしている病院を受診ということになりました。
受診前、妻は「今回、(幼くて)もし診断がつかなくても、いつか必ずつけてもらうね!」と私に言いました。私はそれを聞いて、「何を言っているだこいつは! 自分の子供に、親の方から何か障害名や病名をつけてもらうなんていうやつがいるか!」と、この段階に至っても危機感に乏しかったのです。

そして、受診…
医師から、あっさりと、「はっきり言っちゃっていいですか! 知的障害のない広汎域の自閉症ですね。」
私は、目の前が真っ白になりかけそうになり、自分の耳を疑っていいやら、なんて言うのでしょう、何かこう胸にこみ上げてくるもの、酸欠状態?心臓の高鳴り…しめつけられそうになる状態を感じながら、次に何を言っていいのやら、医師に何を聞いていいのやらわからない状態でした。

まさか、まさか、我が子が『自閉症』と診断がつくとは思いもしませんでした。妻はある程度疑っていたらしいのですが、私は脳天をかち割られたような衝撃でした。

診断を受けたからと言って、何がどうなるわけでもありません。妻も疑っていたとはいえ、いざ診断が下されるとどうしていいかわからないようで、何かの拍子に泣いてばかりいました。私は一人冷静を装っていましたが、私も何をどうしていいかわかりませんでした。

それで、とりあえず始めようと思ったのが、この blog です。
もちろん、自閉症関係の書籍を読んだり、他の方の blog や HP も拝見させていただき勉強しようと思いました(もちろんそれもしました)が、もともと双子の育児ネタだけでもいつか blog を始めたいと思っていましたし、TO君の自閉症診断を機に、“家族”を見つめ直すきっかけになればという気持ちから始めようと決心しました。

「ちょっとだけコメント…」と言っておいて、長くなってきましたので、次回へ続きにします…。

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コメント

やっぱり告知を受けた日ってのは忘れられないですね。

うちも旦那に会社を休んでもらい、二人で望みました。
旦那は「仕事休まないとだめ?あんたが聞いてきて後で教えてもらったらだめ?」などとぬかしましたが・・・・
私は、両親そろって受けなければならない試練だと思ったので、「どうしても行くのだ」と休んでもらいました。
そしてたけponさんちと同じで、大きなショックを受けていたのは父親の方でしたよ。

投稿: 猫ゆうた | 2006年12月19日 (火) 09時29分

> 猫ゆうたさん

父親…男って、本当いざという時、弱いですね。いやいや、何にも反論もできません…。
そう言えば、町田おやじの会著『「障害児なんだうつの子」って言えたおやじたち』にも、そんなおやじ達が何人も出てきてたなぁ。
立派なお父さん方もいらっしゃいますけどね。

投稿: たけpon | 2006年12月20日 (水) 01時14分

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