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2007年3月16日 (金)

きょうだい児

『普通じゃない子育て』…猫ゆうたさんの blog 記事にコメントしたものを、もったいない(結構、長文だった)ので、再利用して記事にさせていただきます(ほとんど、そのまんまです)。

「きょうだい児」の問題…、やはり定型のきょうだい児への配慮は気をつけなければならない課題だと思います。しかし、特に年上が定型の場合、親としては物わかりの良い、いわゆる「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」に“なってもらいたい”、“なるべき”みたいな考えのところがあります。
定型が年上でなくても、私のお袋なんかはTO君の障害がわかってすぐに、「早くKO君には、(いわゆる)『お兄ちゃん』になってもらいなさい!」みないなことを平気で言いました。私が長男ですが、1つ下の弟が出来てから、やはり「いい子」、(いわゆる)「お兄ちゃん」になるよう育てられましたから、同じように考えるのでしょうか?…。

うちは双子です。うちの双子の場合、もともとKO君が母親っ子、TO君が父親っ子で、最近になって、妻のTO君の障害への対応の努力により、TO君の信頼を得るという形で、TO君も母親になつくようになったという経緯があります。今でも、基本的に、KO君は母親、TO君は父親(私)が担当みたいなところがあります。それでも、TO君が母親に甘える回数、時間が以前に比べたら格段に増えたし、平日の療育は妻がTO君一人を連れて行っているので、そういう時、KO君が「ボクのお母さんだから…(泣)」と、TO君と母親を取り合うバトルをしたり、妙に甘えたり、幼稚園をズル休みすることなどがありました。

とりあえず、うちはKO君に我慢させるようなことは、できるだけ避けるようにしているつもりです。もともと母親っ子ですから、母親には素直に甘えます。妻ももともと甘えさせてきた方なので、私から見て、「それ甘すぎない?」…と思うくらいKO君に甘いところがあります(ただし、妻から見て「あんたそれ甘いでしょ?」と思うくらい、私がTO君に甘いらしいですが…)。また、平日の療育の時、KO君が一人で幼稚園に行った時は、毎回「お土産(100~200円くらいのもの)」を買って帰ることにしているようです。

それでもKO君の想いとしては、「幼稚園を休んで、(ボクの)お母さんと、TO君はどこで何をしているのだろう、どんな楽しいことをしているのだろう…、ボクも行きたい、同じことをしたい」…そんなふうに思っているのだと思います。ですから、今は水曜日(月2回・無料)とは別に、土曜日(月1~2回)に多少お金はかかりますが、同様の「ことばの教室」で二人同時に見ていただいていて、それがKO君にとって、「とても楽しいこと」、「自分も同じようにしてもらっている」というように思ってくれているようです。

私も教科書的なことを言っているのかもしれません。定型のきょうだい児に対する配慮をすればするほど、親、特に母親は体力的にも精神的にも疲れると思います。ただ、これも障害の程度みたいなことによったりするし、うちの場合に限ったことかもしれませんが、TO君(自閉症)が落ち着くとともに、KO君(定型)の不安や不満を解消することで、とても二人が仲良く遊ぶようになり、また、KO君がTO君のことを、障害があるという形(認識)ではもちろんありませんが、自然に理解してフォローしてくれるようになったことで、TO君は家でも幼稚園でも落ち着いた生活が送れるようになってきていると思っています。

障害を持つ「きょうだい児」がいると、定型のきょうだい児との関係、定型のきょうだい児と親(特に母親)との関係等がぎくしゃくする例があるようです。私がまだその時期が来ていない、経験してないことを言っても仕方ないかもしれませんが、私達夫婦は、いずれ時期がくれば、はっきり「障害」という言葉を使うかどうかはわからないにしても、KO君にもTO君にも、この「障害」について話をして、KO君に理解してもらいたいと思っています。ただ、それでKO君の友人関係や人生等を束縛したりするつもりはありません。彼には彼の友人らとの交際関係、人生がありますから…。ただ、いずれ二人が離ればなれになったとしても、いつでもTO君の良き理解者ではあって欲しいと願ってはいます。

ただ本当に実際のところ、きょうだい児のフォローはたいへんです。気を遣います。でも両方同等に扱うよう親も心がけ、そうすることに慣れる必要はあると思います。
それは実は、障害を持った子がいようがいまいが、同じではないかと思います。
「子が甘えたい時期に、充分に親に甘えた子ほど、後できちんと自立していく」、「甘えさせることと、甘やかすことは違う」…ある本に書いてあったことです。
私が特にKO君に対し、ついつい厳しい態度を取りがちです。気を付けないとと思ってはいるのですが…。

先日(3/14)、妻とTO君が療育から帰ってきて、いつもなら妻がKO君の幼稚園の迎えに行くのですが(以前私が行ったら「なんでお母さんじゃないの~」と泣いたもので…)、妻も最近お疲れなので、今回は私が迎えに行きました。今回は泣くこともなく、仲良く父子で幼稚園のことなどを話しながら帰りました。KO君(定型)も安心・安定しているのだろうと思います。

…と私も気を良くしていたら、夜寝付く時の絵本の読み聞かせを2日続けて私がするような雰囲気になったら…、
「今日は誰がすると~?(既にこの時点で母を求めているモード)」、「お母さんがい~い~」と、KO君。
やはり「お母さんが一番」です。

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コメント

む~ん。これって色々ありますよね~。
正直言えば、ハンディ持つ持たないかかわらず、母親とコドモとの相性なんかもあるとは思うので一概にはいえないですよね。
配慮は大切なんでしょうけど。

ワタシはあからさまに兄ちゃんが「心配」で、
あからさまに弟は「可愛い」
です。正直リョウは溺愛しまくってるんで(多分絶対相性というもの関係ありと思う)愛情という点でリョウはワタシを疑ったことはないみたいですが。

兄ちゃんのためには出来るだけのことを命をなげうってでもする気概はあるけど、弟に対しての気持ちは、また違うんですよね~。各家庭によるでしょうし、双子ちゃんとはまた色々違うのかも。難しいですのう。

投稿: さりぃ | 2007年3月19日 (月) 03時03分

↑コメントのさりぃさんとこと、私も似てます。
下の子は溺愛まではいきませんが、なんだか無条件にかわいい。

再利用日記と名打ってあったんで、コメントはこのくらいにしておきますよ!

投稿: 猫ゆうた | 2007年3月20日 (火) 13時43分

> さりぃさん
> 猫ゆうたさん

お二人とも、「下の子」がかわいいようですね。
うちは双子ですし、一応、兄(長男)・弟(次男)はありますが、障害がわかる以前からそのようには育てないようにする方針でしたので、「上の子」「下の子」がないです。

いずれにしても、さりぃさんご指摘のとおり、「絶対相性」はあると思います。
妻は、完全にKO君=長男溺愛、TO君=次男普通愛ですし、私はその反対でTO君溺愛です。

妻も私も、自分と似ている方と相性が悪いです。おそらく、自分の性格、性質の嫌~なところが似ていると自覚しているからでしょう。

でも、だからこそ、私の場合、KO君には配慮をしなければと常日頃気を付けているわけであります。

投稿: たけpon | 2007年3月21日 (水) 02時32分

少し古い記事なのはわかっていますが、コメントさせていただきます。初めて今日このブログをみつけました。私の双子の妹は障害をもっていて、私は健常者です。今現在26さい。幼稚園からずっと妹とは別々でした。今の母親との関係はおかしな関係です。私が海外にすんでいる事もあり、1年に一度はなせばいいような頻度です。小さいとき、いつからか、多分小学校の3年生ぐらいかな?もう期待するのをやめたのです。ひとりの方が楽だし、と本当におもっていました。友達もいましたし。親がくる学校のイベントなども最初から、いいよ、こなくて、といって知らせていましたし、共働きで親がこない状況の友達をみつけては、安心していました。

小学校の卒業式の時に母にきてもらいましたが、なんだか、悪いような気がして、心地わるかったです。妹の所にいきたいんだろうな、とおもっていました。母はいつも私の事はどうでもいいんだろうとおもっていました。

私はもうどういう対応を親にしていいのかわからず、自分の世界にとじこもりました。心が許せる友達や、彼氏をつくってその人とべったりで家の事を忘れるようにしたり。

小さいときの嬉しい心が暖かくなるような思いでは、おじいちゃんとおばあちゃんがそばにいてくれた事です。私はいつも我慢してたから、親の前ではいつのころからか、めだたないようにいきてきたきがします。

私が世話になったのは金銭面だけだと、泣いて訴えた事もあります。

このブログをよんでいると、ko君にたいする考慮の事がかいてあったり、ほかのブログでも、そのような記事を目にします。

そういう話を親にされた記憶があまりないので、私の親もそういう考慮をしていたのか、考えていました。

せめて、この気持ちをわかってくれて伝えてくれていれば、よかったのにと。

最後に私が母の前でかんじゃくを起こして、いわれたことはが、私は障害がないから、もっとがんばってくれるとおもった、という内容のものでした。そのあとからもう母と向き合う事はやめました。それは心外だという事はつたえました。

その言葉がわすれられなくて、私が消極的で、成績も普通で、とくにめだたなくいきてきた学生時代をはずかしくおもいました。

私は健康に普通に、人並みに悩みながら、たくさんないて、がんばっていきてきたので、とてもショックでした。私は何回もしんでしまえば、すべての注目がわたしにくるのに、となんどもおもったので、今いきてることでさえ、誇りに思ってほしかったんです。

妹は高校生くらいから精神的に病気にもなりました。

私もそれぐらい辛かったので、いっそのこと病気ぐらいつらければ、私の辛さにも証拠ができる、とおもっていました。

今、ここ1年前ぐらいから、私も精神的な病気になりました。
薬をのんでいれば、まだコントロールはきく程度ですが。

何をいいたいのかわからないのですが、多分誰かに聞いてほしかったんだとおもいます。誰かにわかってほしいのです。長文ですみません。

投稿: | 2008年11月10日 (月) 22時15分

お名前がなかったようですが、はじめまして、コメントどうもありがとうございます。

「きょうだい児」として、たいへんお辛い想いをされてきたのですね。
あなたのお母様も、あなたのことを大切に想っていなかったわけではないと思うのですが、どうしても妹さんのことに目がいってしまったのでしょうね。

でも、あなたの「今生きていることでさえ、誇りに思って欲しかった」という言葉には、“ぐさり”とくるものがあります。あなたは、とても、とても頑張って生きてこられたのだと思います。

知人のお母さんの話になりますが、その方の娘さん(当時幼稚園生)がある障害を持っていて、そのお兄ちゃん(当時小学校6年生)がとても良く妹さんの面倒を見ていました。傍目で見ていて、「あのお兄ちゃんは、妹想いで親孝行な子だなぁ。素晴らしい。」と思っていました。でも、中学進学を機に、そのお兄ちゃんは中高一貫の全寮制の学校を自ら希望し受験、見事合格して親元を離れて行ってしまいました。
そのお母さんは「息子が選んだ道だから合格はして欲しいけど、内心はして欲しくなかった」と言っておられました。息子さんが出発する前日、「あんたも辛かったんやろう」と言って、息子さんと二人で泣いてお別れをしたそうです。
この親子はこの時に、お互いの気持ち、想いを確認し尊重し合えたのだと思います。

うちの家族の話になりますが、KO君は見た目も性格も私似、逆にTO君は妻似です。私も妻も、自分の性格等の嫌~な部分が目につくのか、私はKO君と相性が悪く、妻はTO君と相性が悪いです(あぁ、でもそんなに仲悪いわけではないです)。その逆に、私はTO君に甘く、妻はKO君に甘いです。しかし、妻はTO君の療育という点でTO君のためにいろいろすることが多く、以前はそれでKO君がすねたりすることも多かったのですが、そういう時に「我慢させなかった」ことが、KO君の気持ちを少しずつ安定させたのだろうと思っています。私はついつい、KO君に我慢させようとしたところはあったのですが、妻から指摘を何回もされました。でも、やはりそれが良かったのだろうなぁと、今では実感します。
上記にも書きましたが、KO君は見た目も性格も私似です。でも、私には持ち得ない、とてもひょうきんなところがあります。そりゃ、いくら似ているからといって、クローンではありませんし、育ってきた環境も違いますから、私と違う個体であると言われればそれまでなのですが、私のように「お兄ちゃんだから」と“いい子”になるよう、“我慢するよう”育てられてしまえば、こんなに素直で(ある意味わがまま)、正直で明るい子供ではなかったのではないかと想像します。
妻の言うとおり、こういうふうに育ててきて良かったという気持ちと、ある意味、KO君を見ていると、私自身とても羨ましく思える気持ちもあります。
長男、長女は、何でも最初にしなければならず、自分自身で悩み苦しみ開拓し進んでいかなければならないところが多いですからねぇ。それでもって、“いい子”を無言のプレッシャーで強要されるのは辛いものです。

もう少しで、私と同じ運命をKO君に歩ませてしまうところだったと、深く反省をしているところです。KO君には、今だからこそ、十分にわがまま言って甘えてもらおうと思っています。KO君にとって、この家族がとても安心できるところであることがわかれば、今度はKO君自身が自らの意志で自信を持って、外に飛び立って行ってくれるものと考えています。

あなたのお気持ちを十分に受けとめ、お応えするようなコメントではないかもしれませんが、あなたはこれまで十二分に頑張って生きてこられたのだと思います。
海外で生活されているとのことですが、お近くに気の合うお友達、ボーイフレンド、伴侶になられる方等はいらっしゃいますか? 誰しも過去があるから今の自分があるのは間違いありませんが、お互いを尊重し合えるパートナーと共に“これから”のことを考えて前向きに生きていかれること、そして、これからのあなたの人生に幸多きことをお祈りいたします。

投稿: たけpon | 2008年11月12日 (水) 00時20分

よんでくれてありがとうございます。
名前わすれちゃいましたね。ノノともうします。
こういう状況をいくら誰に説明しようともわかってもらえないので、すごく嬉しいです。そういえば、私の場合、父が私に対して甘いな、、というのは幼いながら、わかっていました。そういう所で、もしかしたら、父と母の間でも私がどう思うのかとか、話がかわされていたとしたら、なんか嬉しいなぁと思いました。

子供の時は、父、母どっちと仲いいとか、きかれても、わからず、きにもとめていませんでしたが、両親的には、父のほうが私とあうと思ってたのかもなぁ
と思いました。そういうのってあるんですね。残念ながら。仲悪いわけじゃないっていうのもわかりますよ。

こうして親の立場からの話をきけるのがすごく貴重で、嬉しいです。
なんか、親も大変だったんだなぁ、とおもいました。私の家族に必要だったのは、コミュニケーションだとおもいました。もしお互いの気持ちがもっと話せていたら、私が反抗したり、ふてくされたりする代わりにもっと話をしてたらよかったのかな、と思います。でもそのときは妹が障害がある事を重点に考えていなかったから、結局今大人になって、わかったんですが。案外子供って、ずっと小さいときから、こういう家族できてるから、自分の気持とかが、障害をもつ兄弟がいるから、とか、おもわないのかもしれないですね。

ほんと最近、もしかしてこれは私がおかしいんじゃなくて、私がちょっとかわった家族で育ってきたからなのかも、と思うようになったのです。双子って常に二人で、分け合わないといけないし、それにつけくわえて、相手が障害をもってるって子供にしたら、むずかしい状況なんですね。

親も完璧じゃないから、許さないと、とおもうけど、、。私はきっともう許すと口ではいえても、まだ心のそこからは思えないかもしれない。

確かに過去にこだわっていても、さきにはすすめませんね。
今後、自分が築いていくだろう家族は仲のいいオープンな家族にしたいです。すこしずつ、こういて、今話しをきいてもらっている事もふくめ、こういう自分や家族を受け入れていきたいと思います。ただ悲しいときに、くるんですよね。そういう時、結局いきつく所が、この問題で。
でもここで、親の気持ちを知れて、なんだか安心しています。
きいてもらってありがとうございます。

こちらの生活は充実していますが、いつかは日本にかえらないといけないですよね。親としては、私が障害をもった妹がいるし、やっぱり帰ってほしいと思うものなのでしょうか。

投稿: ノノ | 2008年11月15日 (土) 21時22分

> ノノ様

改めまして、コメントありがとうございます。

>こちらの生活は充実しています

それは良いことです。

>親としては、私が障害をもった妹がいるし、やっぱり帰ってほしいと思うものなのでしょうか。

私達家族の場合…、
建前上は、KO君(定型発達)にはKO君の生きるべき人生があると考えていますので、将来、TO君のそばにずっといて欲しいとか、私達夫婦亡き後、TO君の面倒を見て欲しいとか、そういう束縛や強要をするべきではない…と考えています。
KO君が、「外国に行って仕事がしたい」と言えば、応援こそすれ、引き留める気は全くありません。
しかし、本音は…、
KO君自ら、ずっと一緒にいるわけではなくても、できるだけTO君の近くにいてくれて、何かあった時は、TO君の良き理解者となり、相談者となってくれるというのなら、それはとてもありがたいことだと思ってはいます。
でも、私達としては、TO君が例え一人でも、誰か理解ある支援者の助けを借りながらでも、日常生活、社会生活が行えるように育てていくことが課題なのだと考えています。
私達夫婦の最大・最高の目標は、TO君を納税者にすることですから…。

投稿: たけpon | 2008年11月17日 (月) 23時12分

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