« 2008年1月 | トップページ | 2008年4月 »

2008年3月31日 (月)

伝わる

妻には、もう一つ大きな仕事がありました。

というのは、情緒級が決まった頃、幼稚園の先生から次のようなお話があったのです。

「今のクラスのお友達に、小学校に入ってからTO君のクラスが違ったりする(情緒級のこと)ことをお話しなくていいでしょうか?」
というものでした。

幼稚園の先生曰く…、
「今、TO君はクラスのお友達と本当に仲良く遊んでいます。このまま、TO君が違うクラス(情緒級)になると、みんな不思議がると思うのです。」
ということでした。

私たちは、その提案・申し出をとてもうれしく感じました。

ただ、いろんな方に相談すると、はじめは皆さん、「早すぎる」とか「必要ないのでは」といった意見だったようです。

でも、皆さん、妻が相談(?)に行くと…、
「そこまで考えてるなら、もうやったら。何かあったら後でフォローしてあげるから。」

とか、幼稚園のお友達に話す内容の原稿等を見せると…、
「ここまで準備ができあがってるなら、するつもりなんでしょ。」

ってな感じで、妻の熱意に説得されて、「頑張って見たら」ってことになるようです。

「妻が相談(?)」と「?書き」しましたが、最近、相談なのか?、それとも報告なのか、確認なのか、よくわからない状態のようです。
ある相談相手の方からは、「チャレンジャーやねぇ」と言われたらしいです。
フォローしますが、妻は人のアドバイスを聴かないわけではないのですよ。
ご相談相手の方々には、これからも妻の相談、支援についてよろしくお願いします。m(_ _)m

それで、結局、幼稚園の同じクラスのお友達に、TO君のことをお話することになりました。
時は、幼稚園の卒園式前日です。もちろん、その前の日に、双子達にも、「お友達にこういうお話をしようと思うけどどうだろうか?」と確認し、同意を得ました。
妻は、この時、嘔吐下痢の症状がピークの時で、とても苦しんでいました。
当日、どうしてもできなければ私が代役を…ということも考えたのですが、私がするのは簡単ですが(まぁ、いつものように話しながら泣くかもしれませんけど…)、話をするその“意味”が半減してしまうので、やはり妻が這いつくばってでもすることになりました。
その代わり、私は急遽仕事を休み、子供達の幼稚園の送り迎え、そして妻を幼稚園に連れていって、その話をする時に同席することになりました(でも、この日は絶対にしなければならない仕事(観察・実験)があったので、子供達を幼稚園で預かり保育までお願いして、その間2時間ほど仕事に行きました)。

告知」の時と同じように、妻がお絵かきしたり、写真を貼り付けた「紙芝居風」のものを持って行って、幼稚園のお友達にお話をしました。
みんな、妻の話を黙って、「紙芝居」をよく見て、話を聴いてくれました。
その姿にもとても感動しました。
「子供だからわからない、だから話をしないでもいい。」
そうではないと感じました。子供だって、きちんと話をすればわかってくれるのだと思います。

もちろん、全てを理解してくれたわけではないと思います。
でもいいのです。TO君(&KO君)のお母さんが幼稚園に来て、何かTO君のことをお話に来てくれた。そういうことが記憶に残ってくれればいいと思っています。もし聴きたいことがあれば、おそらく初めのうちは妻はTO君に付き添わなければいけないと思います。その時にお友達が、TO君のことを妻に尋ねてくれれば…という思惑もあります。

願わくば、今回、子供達の記憶に少しでも、「TO君は新しいところが苦手で、みんなが大丈夫なことでも、とっても怖くなったり、不安になったりしてしまう。だから、KO君は自分たちと同じ大きなクラスになるけど、TO君にはもう一つ小さなクラスが出来て、その2つのクラスを行ったり来たりする。いつも一緒ではないかもしれないけど、今までどおり仲良く一緒に遊んで、小学校で会ったら「おはよう」とか「バイバイ」とか声をかければ、TO君はとてもうれしくて安心するんだ。」ということが、少しでも伝わったらそれでいいと思っています。

幼稚園の先生も、妻の話の後、妻の話に沿った形で子供達に話をしてくださいました。本当にありがとうございました。
そして、こういう話をする機会を設けていただいたことを、本当に感謝します。

私は…、教室の後ろで、感動してやっぱり泣いていました。
子供達には「伝わった」と思います。
私たち大人は残念なことに、これまで生きてきた中で、いろんないらない知識や思い込みがあると思います。その情報が邪魔して、目の前にある情報をそのまま素直に受け入れられない。先入観や謝った認識がその情報を脚色してしまうのだと思います。その反面、子供達にはまだいらない知識や思い込みはない。目の前に与えられた情報、事実をそのまま素直に受け入れ、子供達なりに受け止めてくれるものと思います。

妻の話を素直に聴いてくれたみんな、本当にありがとう。

ちなみに、この「紙芝居風」のもの…というか、「絵を描いてそれを見せながら子供達に話をしたら? その方が伝わると思うよ」と提案したのは、私です。
実際、それを作ったり、話をする原稿を考えたのは妻ですけどね(多少協力はしましたよ。)
ただ、私もちょっとくらいは何かしてるんですよ。(笑)

| | コメント (0)

2008年3月30日 (日)

告知

TO君の支援については、ほとんど全て、妻が担当しています。
この「告知」についても、妻主導で事は運びましたので、未だ妻の blog に書かれてないにもかかわらず、私が blog に書くのも気がひけるのですが、最近、妻は体調不良で半分倒れているようなものなので、先にご紹介しておきます。

ちなみに、何故妻は倒れているかというと「嘔吐下痢症」です。発症被害は家族4人とも…一家全滅です。発生源はKO君。皆、嘔吐はありません。お腹を痛がりましたが、KO君が疲れた時によく似たような便をすることがあるので、ほったらかしていました。症状が軽かったのか、しばらくしたら治りました。つづいて、私(お父さん)がなりました。やはり嘔吐はなく、確かに初日とてもお腹が痛くて夜中に起きました。1週間くらい下痢症状が続きましたがそうひどくはなく復活しました。そして妻、最後にTO君が発症しました。TO君は現在進行形ですが(もう治りかけ)、下痢をしているだけで元気いっぱいです。結局、妻の症状だけ特別にひどく、未だにとても苦しんでいます。
おそらく、この「告知」のこともありますが、2月・3月とケース会や卒園のこと、就学準備等々と、疲れがピークにきてたのでしょう。
いけませんねぇ。私が倒れても家のことに何の支障もありませんが、妻が倒れると、家のことが滞りますからたいへんです。
世の旦那様方、日頃から奥様のことはたいせつに、大事にしましょう(自戒含む…)。

さて、本題の「告知」です。
「告知」というと、何やら重々しい感じはしますが、TO君(&KO君)の年齢が低いこともありますので、当然、「障害名」等を告げてもわかるわけでもありません(また、障害名だけを告げるだけに意味はありませんしね)。
そこで、まず、「人にもタイプがある」というような話や、「TO君とKO君それぞれに得意なことや苦手なことがある」といったことを話しました。

何度も言いますが、「妻主導」ですので、話をしたのも「妻」です。
私は、子供達の傍らにいて、時々茶々を入れる係です(&「泣き」担当?←でも今回は泣いてませんよ。自分で話をしてないので大丈夫でした)。
それから、もうお一方…、主治医の先生にも同席していただきました。

この主治医立ち会いの下…というのも「妻の考え」です。
うちの双子達は、「大事な話をします。話を聴きなさい。」と言えば、ある程度素直に聴いてくれるとは思います。
しかし、やはり、今回の「告知」を二人にとって「より強く印象づける・記憶付ける」ためには、第三者およびいつもと違う特別な場所において、お母さんとお父さんが何か大事な話をしたという事実を作りたかったというものです。
そして、主治医の先生からもお話や補足をしていただく。子供達から質問があり、親で答えられないようなことがあったり、親が話していることへのフォローをしていただければ…という考えがありました。

そして、何故今の時期にしたかというと、4月から小学校就学に併せて、KO君は通常のお友達の人数の多い大きなクラスが1つでそこにいくことになること、そして、TO君には大きなクラスもできるけれでも、TO君が落ち着ける小さなクラスの2つができるということを話して聴かせました。
これらの話を、妻が絵を描いたり写真を貼ったりして作った「紙芝居風」のもので、子供達に耳からのお話だけでなく、目で見た視覚情報として記憶してもらうようにしました。

今回のことで、全て子供達が納得したとは、もちろん思っていません。
妻も最後に「こういう話をして欲しかったら、何度でもしてあげるからね。」
と言って締めました。
子供達にも、何かお母さんとお父さんが、何か自分たちのことで話をしてくれた、自分たちのことを考えてくれて、話をしてくれた。
小学校でのクラスについても、お母さんとお父さんが何か考えて、こうしてくれたのだという“納得”めいたものが、少しでも伝われば良いのかと考えています。

主治医の先生には、お時間をとっていただいて、本当にありがとうございました。おそらく、二人には強く印象に残る記憶になってくれたものと思います。それから、二人のためにポケモンのぬいぐるみや絵本も用意してくださって、ありがとうございました。

| | コメント (0)

2008年3月24日 (月)

卒園&大失敗

幼稚園の卒園式がありました。
今回は、TO君も慣れた場所で大丈夫だろう。私達は保護者席でゆっくりと感涙に浸れるだろうと思っていました。
実際、その期待は、裏切られることはありませんでした。TO君はよく頑張りました(もちろんKO君も…今回はKO君の方が緊張した面持ちでしたかね)。
保育所を卒園した時『保育所のお別れ会』(←私達夫婦の中では、このことを『原点』と呼ぶ)のことを思い返してみれば、「よくぞここまで成長してくれた」って感じです。それだけでも、“感動の涙”に値します。

しかし、式の演出は、それだけではありませんでした。
式の終盤・クライマックス…、卒園児達がピアノ演奏に合わせて、幼稚園での思い出の数々を大きな声で発表していきます(座っている列毎に発表後、順次椅子に座っていきました)。そして、もうこれで終わるのか?と思わせた瞬間、全員が一斉に立ち、パッと保護者席を向いて…、

「お父さん、お母さん、こんなに大きくなりました。
 ありがとう。
 もうすぐ1年生です・・・。」

おそらく、その瞬間、会場にいた全ての父母の目には、涙が溢れたことでしょう。あまりの突然の出来事に、誰もが涙を堪えきれなかったはずです(幼稚園側の演出ですねぇ)。

無事、卒園式が終わり、ホッとした気持ちと、感動の想いを胸に帰宅しました。

…で、誰が“大失敗”したのでしょう。それは…、
帰宅して、ちゃんとビデオが撮れたか確認しようと巻き戻した時です。なっなっ何とっ!、肝心の卒園証書授与の、あのTO君(もちろんKO君も)の落ち着き払った姿…雄姿が写ってないではありませんか~! それも、二人が喜ぶだろうと撮った、一番仲良しのお友達の分だけは、しっかりと入っていました。
私(お父さん)の“大失敗”だったのです。おそらく【REC】ボタンを押し忘れたんですねぇ。

落ち込みました…。二人ともとっても凛々しい姿だったのに…。
TO君、KO君、ごめんなさいm(_ _)m
でも、とても優しい双子達は、休みの日に「1日中一緒に遊ぶこと」という約束を条件に許してくれました。ありがとう。
言い訳になりますが…、幼稚園が業者に頼んでいるDVDは注文してるから、それにきっと入っているはずだから許してください…。

それから、以前、「寄せ書き」に書いたものと別に、ちょっと長い文章(B5・1ページ)を文集の中に書いて欲しいとのことで、『卒園文集』をヴァージョンアップ(?)して書きました。
KO君とTO君の幼稚園卒園に添えて、お父さんとお母さんからの贈る言葉ですかね。

******************************************************
KO君、TO君へ

2001年○月△日、あなた達双子はこの世に『生』を受けました。
生まれた時は、KO君が 2,152g、TO君が 1,866gで、とっても小さな赤ちゃんだったけど、今はこんなに大きく、元気になってくれて本当にありがとう。

KO君は、いつもニコニコ笑顔だね。笑顔でいるって、実は、そんなに簡単じゃないのに、あなたが笑ってくれていると、お父さんとお母さんは、とても安心します。
まだ、小さな心で、自分自身のことだけでもたいへんなのに、TO君のお世話をしてくれる、とても優しい子です。お父さんとお母さんは、そんなKO君を頼もしく思っているし、とっても助かっています。
あなたの笑顔は、この家族を明るく、楽しく、そして和やかな気持ちにしてくれます。いつまでもその笑顔と優しさを忘れないようにして欲しいです。
『KO君』…あなたの名前は、何事にも向上心を持って取り組んで欲しいという願いを込めて付けました。
その意志の固い、力強い瞳で、何事にも前向きに『生きて』いってください。

TO君は、ちょっとおもしろくて、そして心根の優しい子です。
お絵描きと工作が大好きで、熱中すると時間が経つのも忘れてしまうくらいです。
そんなユニークな TO君の個性を、お父さんもお母さんも、そして、KO君も、わかっているから安心してね。
その集中力を活かせる『何か』を見つけて、ずっと続けられるといいなと思っています。あなたの寝顔は、お父さんとお母さんの気持ちを穏やかにしてくれます。これからも、あなたにとって、安らげる家族でありたいです。
『TO君』…あなたの名前は、何事にも勇敢に立ち向かって欲しいという願いを込めて付けました。
その集中力と発想の豊かさで、何事にも恐れずに『生きて』いってください。

D幼稚園には、引っ越しで年長の途中からの入園になってしまったけれど、よく頑張って通ってくれました。運動会も生活発表会も、お友達みんなと仲良く出来て、本当に良かったと思っています。ありがとう。
いよいよ4月からは小学校に入学です。これからも家族4人 Love Loveでいようね。
KO君、TO君、卒園おめでとう。お父さんとお母さんは、いつもあなた達の味方です。

| | コメント (0)

2008年3月21日 (金)

ホントの復命書

今回の記事は、少し批判的なことになるかもしれません…。
ただ、人の評価はまちまちです。私は、「しっくりこなかった、よくなかった」と言うかもしれませんが、ある人にとっては「良かった」と思うのかもしれませんので、その点はご了解を…。

まず、前提に…、現在、特に小・中学校で教員をされている方、教育委員会の方の多くの方々が、「発達障害」や「特別支援教育」が何たるかを熟知されているのでしょうか? 発達障害を持っている児童・生徒に対し、適切な対応がとれる知識と実践、技術をお持ちなのでしょうか?

もし、先生方の多くがそういう知識と実践、技術をお持ちであることを前提に、今回のセミナーが開催されたのであれば、私の批判は間違っているのだと思います。
でも、私にはそうは思えません。
それに、今回のセミナーの主催者側の挨拶でも、「今年度から現場の先生方全員を対象に、“発達障害”や“特別支援教育”について研修を受けてもらうようにしている。しかし、教育委員会の先生方を対象にはしていなかったので、今回このようなセミナーを企画しました…」と言っていました。

私は、今回のセミナーの受講対象者としたら完全に部外者です。私は発達障害児を持つ「保護者」ですから…。
もちろん、今回のセミナーは、「保護者」を対象にしたものではありませんから、内容の視点が違っていても仕方のないことだと思って、自分の中でもできるだけ、「保護者」の立場・気持ちは押し殺し、教師ではないので無理かもしれませんが、“教師になったつもりで…”席に座っていたつもりです。

内容全てを批判するつもりはありません。
「特別支援教育」について、歴史的背景や政治・経済・国際情勢などを踏まえてのご見識は、「そういう見方もあるのかぁ」と感心させられました。「保護者」向けの講演会等ではあまり聴く機会はない内容でしたので、それはそれで良かったと思っています。
ただですねぇ。1時間40分足らずの時間で、その話を40分以上も必要だったんですかねぇ? まず、そこに疑問を感じました。

その後の本題(講演題目)に要する時間が少なくて、全てが“さわり”だけみたいな感じになってしまって、“もしも”、ここにいる先生方が初めてこういった内容を聴くのでしたら、「わけわかんない」んじゃないかと思ったのは私だけだったのでしょうか? それとも、みんな熟知されていて、十分「ご理解」されたのでしょうか?

レジュメはすごい量だったんです。とても1時間40分足らずでしゃべりきれるものではないくらい…。
レジュメの最後の方についていた、「学級担任へのサポートガイド」…この内容をもっと丁寧にお話すべきだったのではないでしょうか? この資料を提供してくれたこと自体は評価しますが、レジュメはこれだけでも十分だったような気がします…。

そして最後に極めつけ、発達障害を持つ小学生が通常学級で、集中できずに教室に寝そべったり、奇声をあげている、そして担任や他の教科の専門教師が対応に苦慮している内容のビデオを見せて…その後、何か詳しい解説があるのかと思いきや特になし…。それじゃぁ、やっぱり発達障害児の担任はたいへんだぁ(=やりたくない)と思わせただけじゃないのでしょうか?

せっかく、講演の発言の中に、「発達障害に対応した特別支援教育を拡充することで、通常学級の他のお子さん(メインストリームとは言わなかったけど、そういう意味?)にもメリットがある」とおっしゃったんですよ。そのあたりのことをもっと説明していただいて、受講されている先生方に理解を求め、これからの教育委員会としてのリーダーシップの取り方・施策に反映させてもらいたいと言って欲しかったですねぇ(少しはありましたけど、それも“さわり”だけで十分とは思えませんでした)。

私が今までにお聞きした講演会(セロリ心強い感動挫折禁止 など)の講師の先生方のお話の方が、よっぽど説得力があったと思います。それはやはりこの先生方には、十分な知識と実践、技術があるからだと思いました。

| | コメント (0)

2008年3月18日 (火)

復命書

 「特別支援教育セミナー」に参加したので報告します。

○ 「発達障害」という障害をご存じですか?
⇒「発達障害者支援法(H17.4施行)」では、「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」「その他の広汎性発達障害」「学習障害(LD)」「注意欠陥多動性障害(AD/HD)」「その他これに類する脳機能の障害」と定義されています。
⇒先天性もしくは生まれた直後の何らかの理由による脳や中枢神経系の器質的な障害です。「病気」ではないので完治することはありません。
⇒生まれつきの障害で、育て方や環境などが原因ではありません。以前から「母親の愛情不足」という誤った認識がありますが、そんなことは決してありません。また、「愛情かけて育てさえすれば治る」というものでもありません。
⇒見かけだけではわかりません。行動や生活場面に現れます。

○ 発達障害を持った人がどのくらいの割合でいると思いますか?
⇒統計調査や専門家の間でも数値が異なります。少なくとも 100人に1人はいるという調査結果もありますが、最近、調査・研究が進むにつれて約7%とも、それ以上1割~2割いると言う専門家の方もいます。そして、そのうち7割は知的障害を伴わないという調査結果もあります。
⇒診断には専門性が必要です。ただし、専門とする医師の数が少ないのが現状です。これまで、この障害を持ちながら、学校や一般社会の中で、悩み苦しみながら生活されてきた方も多くいるようです。
⇒ある専門家は、大学教授や公務員、警察官、自衛官にも、とても高い割合でいると言っています(っていうか、とにかく、身近にいるってことですね)。
⇒また、過去の偉人や現存する有名人にも多くいると言っています。ただし、誤解のないように…、この障害を持っている人の多くが、ある分野において高い能力を有しているというわけではありません。

○ 「自閉症」と聞いて、どのような症状の人を思い浮かべますか?
⇒「自分の殻に閉じこもって、他者とコミュニケーションをと(ら・れ)ない人」…もしこういう方が自閉症と診断された場合、このタイプは古典的自閉症(カナー症候群、1943、アメリカ)に入るかもしれません。しかし、自閉症には社会性から見て、「孤立型」「受け身型」「積極・奇異型」があり、特に「積極・奇異型」は積極的に他者と関わろうとするので、いわゆる“自閉的”には見えません。

○ 「自閉症スペクトラム」という言葉をご存じですか?
⇒「発達障害」のうち、「自閉症」「高機能自閉症」「アスペルガー症候群」「その他の広汎性発達障害」を含めて「自閉症スペクトラム」と言います。「虹」は赤から紫まで光のスペクトルが並んだものですが、その色の間はくっきりと区別できるものではありません。上記の障害(名)自体も、そのような連続性を示すという意味でウイング(2000、イギリス)が提案したものです。また、「青空」、つまり、この障害を持たない人達=「メインストリーム(主流派)」=「定型発達」=「健常者」との間もはっきりはしません。つまり、「あなたは△△障害で、私は違う」とは言い切れないかもしれないということです。その差は、「ある方は「自閉症スペクトラムの特性」がやや(かなり)強く現れる=支援が必要」か、「私はこの特性がそんなに強く現れない=何とか乗り切れている」くらいのものと言えます。
⇒ちなみに、「高機能」というと、社会適応が高いことを意味したり、知能も高いような印象を受けますが、単に知能検査で測定される知能に明かな遅れがない(IQ=70以上)ということを意味しているだけです。
⇒また、「アスペルガー症候群」は、アスペルガー(1944、オーストリア)が報告し、ウイング(1981)によって再整理されたものです。「自閉症」同様、次の「自閉症スペクトラムの特性」がありますが、それらの特性が非典型的な現れ方をし、多くは結果として知的障害を伴わず、どちらかと言うと言語能力も高いとされ、「一見、自閉症にみえない自閉症」とも言われます。

○ 「自閉症スペクトラム」の特性とは?
⇒「3つ組(みつぐみ)」の障害と呼ばれます。
⇒①社会性の障害(人と相互的にかかわって場にふさわしい行動をとる能力の不全)、②コミュニケーションの質的障害(相手との相互的コミュニケーションを楽しみ発展させていく能力の不全)、③イマジネーション(想像力)の障害(思考と行動の柔軟性の発達不全)…この3つがセットで認められれば自閉症と診断されます。ただし、人によって、その3つ組の特性の現れ方に違いがあります。
⇒その他にも、「視覚優位」「シングルフォーカス」「感覚過敏」「短期記憶が苦手」「フラッシュバック」等の障害特性を有する場合があります。
⇒これらの障害特性が絡み合い、特性の現れ方は一人一人異なります。同じ方でも、現れ方に(年齢や体調・状態によって)変化が見られます。
⇒また、幼児期から年齢を重ねる間に、他者から適正な対応(支援)を受けられないでいると、「二次障害(重ね着症候群)」を伴うことがあります。「パニック」「多動行動」「自傷行為」「他害行為」「強迫観念行動」「うつ」「各種の行動傷害(問題行動)」…etc. これらは全て「二次障害」であり、これらが真の問題ではありません。これらは「氷山の一角」、真の問題はその水面下に存在します。
⇒「二次障害」を伴わないためにも、早期発見が必要です(3歳児健診時…では遅いとされ、最近では1歳半健診で見つけようという動きのある県もあります。当然、5歳(就学前)では遅いです)。そして早期「療育」が必要です。更に、適正な支援が必要です(「特別扱い」ではありません→「特別な支援」=「子供一人一人にあった適正な支援」です)。「支援」は「愛情」や「同情」だけではありません→「特性への理解」と「適正に対応する技術」が必要です。
⇒「発達障害」を持った方の「困り感」への理解をお願いします。
⇒足の不自由な人に「松葉杖や車椅子を使わずに走れ!」と言いますか? 視力が低下した人に「眼鏡を外して夜道で車を運転しろ!」と言いますか?

○ 「インクルーシブ教育」という言葉を聞いたことがありますか?
⇒日本は、この分野=「発達障害」においての教育理念・体制が立ち後れています。また、一般社会においても理解が遅れています。北欧諸国等では、『インクルーシブ教育』という概念があって、障害があろうがなかろうが、すべての子供は住み慣れた地域の学校に通えるシステムになっているのだそうです。この考え方の前提には、障害のある子供も、できる限り教育環境を整備して、みんなと同じ学校で遊び、学ぶ権利があるのだという権利観に基づいている…ということです。また、障害のある子供だけでなく、移民や難民で移住してきた子供なども差別や選別をしてはいけない。むしろ通常の教育環境より手厚く教育を保障するのだそうです。
⇒残念ながら、日本はこれまで様々な事柄について、異質なものに対して、排他・隔離的な施策をとり続けてきました。それが「差別」等を生んでいる土壌だと言われています。また、「恥の概念」から、障害があることを隠したり、あることで「物言わぬ(えぬ)=権利を主張できない」ということもあるようです。
⇒ある専門家は、「特別支援教育の充実は、より良い社会人を多く輩出する。国と地域社会づくりの基盤である。」と言っています。

 今回のセミナーは、このような観点に立ち、今後、日本の学校教育現場において、学校を運営をする上で、この発達障害のための特別支援教育をどう理解し、対応していけば良いのかというものでした。
                              以 上

| | コメント (0)

職権乱用?

教育委員会職員を対象にした「特別支援教育セミナー」というのが開催されました。
講師は誰とは言いませんが、その道では著名な方のようです。
演題は、「学校マネジメントに必要な特別支援教育の理解と対応」。
教育委員会が何を考えているのか、このセミナーで学校側に何をどう伝えようとするのか、学校側の反応等々とても興味があり、私の職場の上司に参加したい旨を相談しました。

「あなたの業務とは関係ない!」…そう言われることを覚悟の上です。
でもね。主催者からの案内文には、「教育委員会関係者を対象としたものですが、広く理解を求めていただくために、幅広く呼び掛けてまいりたいと考えております…」とあるじゃないですか。
少し、難色を示しそうだった上司に、「同和研修は行かされるじゃないですか!(←語弊のある言い方ですが、この場合ご容赦を…) 何で、このセミナーがダメなのか説明してください!」と言いました。
庶務方の上司は案外すんなりとOKをくださいました。「案内文にも“幅広く呼び掛けて…”とあるし、この件についての職場リーダーはあなたということで、行ってきていいのでは…」と。←ご理解本当にありがとうございます。

ちょっと、「職権乱用?」かもしれません。かなり、プライベートな部分もありますからね。でも、職場内での報告(復命書と言います)はきちんとさせていただきます。
少しでも多くの方に、「発達障害」という障害への理解、「特別支援教育」への理解を深めていただくために…。それは、まず、私という人間の周りから…です。

その報告(復命書)の内容を別記事で up します。
ほとんどセミナーの内容は書いてません。「発達障害」等への理解を求めるためのメッセージ(?)になっています。これまでの講演会や勉強会、書籍等の資料から拾い集めてきたものばかりです。←私の認識が間違っていたらごめんなさい。
ちなみに、セミナーの内容には…、ちょっとしっくりきませんでした。勉強にならなかったわけではありませんが…、このことについては、また日を改めて記事にするかもしれません。

| | コメント (2)

2008年3月15日 (土)

挫折禁止

3月初旬、私が通勤している自治体の旧隣村(近隣の3村が合併)で、「発達障害の特性理解…」についての勉強会がありましたので、参加させていただきました。

主催は、福祉作業所・「○め○ま○」さん(…になるのかな?)。
私が参加している研究会に、立ち上げ時から参加されているメンバーの方や、うちの双子達と同い年のお子さんがいらっしゃるお母さん方がされている福祉作業所です。
そのお母さんのお子さんの幼稚園の担任は、うちの双子達が引っ越し前に通ったT幼稚園で、年中時に双子達を受け持っていただいた先生です。その先生も、先月あった研究会主催の講演会、それから先月の定例勉強会にも参加していただきましたし、今回の勉強会にも参加されていらっしゃいました。そうそう、T幼稚園で双子達を年長時に受け持っていただいた先生も講演会に参加していただいていました。
うぅ~ん。何か関係者・理解者の和が拡がっているって感じでいいですねぇ。

勉強会は当初、2月下旬開催ということで、研究会の2月定例会の時にお誘いをいただいたのですが、翌日から遠方へ出張も入っており、一度はお断りしたところだったのです。でも、今回の講師の先生のお話を一度きちんと聴いてみたいという想いもあって、当日、「やっぱり参加したい」のお電話をしたのでした。
そしたら、その日は、講師の先生の体調が悪く延期になったということで、次回開催の連絡を入れていただくようにお願いしました(正直、ホッとしました。朝早い飛行機だったので辛いかなぁとは思っていたのです)。
連絡は、出張から帰りの飛行機の中だったらしく、留守電に入っていました。翌日(だったけ?)、参加する旨をご連絡させていただきました。

講師の先生のことについてはあまり触れませんが、「発達障害児を持つ親の気持ちをよくわかる」先生です。演題の「発達障害の特性理解とその支援について考える」について、専門的知識と例を用いて、短い時間でしたが、丁寧にわかりやすく講義をしていただきました。そして、とても“おもみ”のあるお話だったと思います。親としては、心にグッとくるところがありました。

講義の中で、特に重要だなぁと感じたことは…、

○自閉症の“3つ組”以外の障害特性として、「忘れられない」障害=“フラッシュバック”がある。
 「負のフラッシュバック」より「正のフラッシュバック」を…
 「失敗体験」より「成功体験」を…増やすことがたいせつ。

○自閉症の複雑さの要因として、「二次的な障害の出現」=“重ね着症候群”がある(パニック、多動傾向、自傷行為、他害行為、強迫観念行動、各種の行動傷害(問題行動))。
 二次障害は、氷山の一角で、見えている問題行動等を力で押さえつけるのはダメ、原因にアプローチしなければならない。

○「接し方と支援」では、発達障害の方ひとりひとりは、「発達障害の領域」という空間の中に存在する点である。しかも、常に揺れ動く点である。
 障害特性理解を基本としながらも、ひとりひとりの特性の現れ方と、その変化にあわせた接し方が必要である。

○勉強会の後半は、「支援方法相談室」という形で行われましたが、「常に揺れ動く点」に関連して、パニックや問題行動を起こしている時に指導するのではなく、本人が落ち着いて能力が良い(高い)時にアプローチしなければならない(ただし、重度の方は即時対応でないとダメ)ということでした。

○支援者に対しては…、
 「支援者同士のネットワークが大事、一人で抱え込んではダメ」
 「この障害には→この対応」ではなく、「この方には→この対応」
 「(これで上手くいく)…はず」ではなく、「…かもしれない」
 「上手くいかないことを、引っ込める勇気を持つこともたいせつ、でもトライはしなければならない」

最後に、主催者側から次のように締められました。
「このような研修会や勉強会等は、何度でも参加して、“繰り返し”勉強することが大事です。」
本当にそう思います。
何回も、何度でも“聴いて”、“反省して”、“勉強して”、また、新たな気持ちを持って支援に当たる。
「1度聴けば、わかる」…そんなことは絶対にないと思います。「繰り返し」…必要なことだと思います。

そして、「支援することを決して挫折してはいけない」と…。

いい勉強会でした。こういった勉強会を企画される「○め○ま○」さんは素晴らしいですね。
次回の開催を楽しみにしています。また、誘ってください。m(_ _)m

| | コメント (2)

2008年3月10日 (月)

情緒級決定!

先日、教育委員会のH氏から電話がありました。

「情緒級存続のお知らせ」です。
↑正確には、在籍する6年生の卒業に伴って閉級し、TO君入学のために新たに開設するということです。→相変わらず公務員のすることは面倒くさいですね…自分もだけど…。

でも、情報によると、今年は県下で情緒級開設の申請がとても多かったそうです。しかし、教員の人員配置の問題などから、全ての申請が通ったわけではないとのこと。

そういうことを考えれば、TO君のために情緒級を残していただいたことに、感謝しなければなりません。

地元教育委員会のH氏をはじめ、県教育委員会の方々など、おそらく、いろんな方が関わって、その方々のご尽力で、この存続が決まったものと思います。関係者の皆様、本当にありがとうございました。

しかし、これで安心できるわけではありません。
とりあえず、最低限(←語弊がある?)の環境が整ったに過ぎません。
「情緒級から出発する」という、スタートラインに立っただけです。
小学校との連携、支援者との連携を形作っていくのは、これからなのです。

それはまた、妻が張りきって(←もっと語弊がある?)、頑張ってあちこち電話&相談に行くことでしょう。
私は妻の言うことの聞き役、支援役、サポート役です。
それと父親として出ていくべき時に出ていって、「泣き」担当ですかね。←違うだろ! 「締め」担当じゃなきゃ!
本人はそうするつもりなんですよ。でも、どうしても込み上げてくるんですよねぇ。

妻から、「私がものすごく冷たい人間に思われるじゃない! 私がグッときた時に、既に横で涙してる人がいたら、私の涙は引っ込んじゃうのよねぇ。」と叱られています。

反省はしてます。

| | コメント (0)

連携(2)

【質 問】

 経過にもありますが、これまで私達親は、医師や言語聴覚士の先生、療育機関、学校、支援センターなどあらゆるところに、本人への適正な支援のための方策等を相談してきました。この4月から就学することになっている小学校とも、今後、ケース会等を準備していきたいとは思っています。
 ただ、やはり、小学校について何か見えてこない不安があります。
 一つは、弟が情緒級に入学したとして、情緒級の先生と交流学級の先生、また、小学校に配置されている特別支援教育コーディネーターの先生、また、学校全体の先生方がどのように連携をしていただけるのかどうかということ。例えば、弟の場合、情緒級に在席していれば情緒級の先生しか対応をしていただけないのか、それとも、少なくとも交流学級の先生やコーディネーターの先生と連携を図ってくださるのか、また、学校全体として対応して下さるのか?
 もう一つは、弟が交流で行くことになる、交流学級のお子さんや同学年のお子さん(また、学校全体の生徒さん)、それからそれぞれの保護者の皆様方へも、小学校の先生方はどのように弟のことを説明される方針なのか、ある意味これもどのように連携をとっていくかということになると思うのですが、説明するべきなのかどうなのかということも含めてお伺いしたいです。
 うちの場合、特に同年代に双子の兄が通常の学級に行くことになります。そのような中で、子供達に適正な説明がなければ、例えば、友達から何か弟のことを聞かれたりしても、兄の方も返答に困るだろうし、自ら適切な説明は難しいのではないかと思います。また、保護者にも誤った理解のまま、認識されてしまう恐れがあるのではないかと考えるからです。
 家庭の方では、小学校入学までに、双子達に、弟の障害名や障害の有無を伝えるのではなく、『それぞれの特性について』という形で『告知』に近いことは行おうと考えています。なお、障害名については、本人に知的な障害がないので、本来は将来、本人の意志で公表すべきかどうかを決めるべきことと考えています。

 あと、これは私共の場合、双子ということもあって、運良く子供の成長の違和感に気付き、これまで様々な機関に連絡をとりお世話になって参りました。これからも弟の人生にとって、支援・サポートしてくださる方々との連携を図っていきたいと思っています。
 ただ、今でも「あの時、もしも…」と思うのは、児童相談所での判断…『どちらかと言うと“正常”です』を信じ込み、弟の障害を認めず、適正な対応や療育を行わず、関係機関等への相談をしていなかったら、今の私達家族の安定した生活はなかったと思います。児童相談所が悪いというわけではなく、県全体として、子供の成長や発達について、親自身も早期に気付けるように(保育園・幼稚園・小学校でも…)、そして、適正な相談や判断、診断、療育、支援等ができる体制(=連携)が整うようになってもらいたいと切に願います。

| | コメント (0)

連携(1)

研究会主催の講演会に向けて考えた質問事項です。
せっかく考えたので記事として up します(長いので2回に分けて…)。

****************************************************
【現状と経過等】

 家族は4人、私(夫)と妻、そして男の子の双子(6歳)です。
 双子達は、今年4月から就学します。
 兄は健常(定型)ですが、弟が『広汎性発達障害』と診断されています(4歳2ヶ月頃)。
 3歳頃から、兄と弟の発達の“違い(違和感)”に気付き始め、3歳半の健康診断時に診察した医師から、
 「目が合わないところがある。大丈夫とは思うけど、念のため児童相談所に相談して安心された方が良いのでは?…。」
と言われました(既に「何かあるのではないか?」と疑っていて、この健診時に相談するところを伺おうと思っていたので良かったです。ただ…)。
 児童相談所では、発達検査(具体的に何をしたかは教えてもらっていない)と、私達両親から弟についての成育歴の聞き取りをされて、
 「どちらかと言えば“正常”です。」
という回答をいただきました。ただし、言葉に遅れがあるので、『ことばの教室(言語訓練)』に行くことを勧められました。
 『ことばの教室』に行く中で、次第に意味ある言葉を発するようにはなりましたが、それと同時に、その言葉の“異常さ”も明らかになってきました。
 そこで、『ことばの教室』の言語聴覚士の先生のご紹介で、子供の発達を専門にしておられる医師に診てもらい、上記診断を受けました。
 現在では、『ことばの教室』の先生のご指導や特別支援教育コーディネーターの先生の就学準備指導、発達障害者支援センターのご指導等のお陰と、私達親も適切な対応をとることにより、かなり落ち着いた幼稚園生活、家庭生活を送れるようになっています(以前は、兄に対する暴力、お友達とのトラブル、自傷等がありました)。
 ただし、診断の際、「『軽度』ではあるけれども、症状が出た時は『深い』」という医師による診立てどおり、環境の変化に弱い、不安が強い、感覚過敏、予測できないことや突然の予定変更が苦手、気持ちの切り替えができない、人(特に同世代)との関わりが異質(積極的であるが奇異、適正でない)であるため、就学に当たっては特別支援級の情緒級を希望しています。
 つまり、健常である兄は通常の学級へ、弟は情緒級へ行く予定です。また、弟の能力があれば出来るだけ交流学級へ行かせてもらいたいとは考えていますが、その交流学級についても兄とは別のクラスを希望しています。
 今では、自宅で兄弟仲良く二人で遊びます。これまで、弟は兄を見て、マネをして育ってきました。モデルにできる同じ年齢期の子供と一緒だったからこそ、弟はここまで成長したのは間違いなく、その点では「兄と同じクラスに…」ということを考えなくはないのですが、それでは、兄への負担が過分に増加してしまうと考えているところです。

| | コメント (0)

2008年3月 7日 (金)

ケース会(2)-挨拶

ケース会の時に、私がしゃべった最後の挨拶です。

本日は、皆様お忙しいのに、私たちの息子・TO君のために、こんなに多くの先生方、行政、支援関係者の方々にお集まりいただいて、こういったケース会議を開いていただき、本当に感謝しております。ありがとうございました。

メモを見なければ話せないわけではないのですが…、
ソラで話し始めますと、気持ちの方が高ぶって、きちんとご挨拶ができなくなるかもしれませんので、できるだけメモを読んで泣かないようにしたいと思います。

「泣いてしまう…」というのは、TO君が可愛いからというのと、そんな可愛いTO君に「発達障害」があるという現実を考えてしまうから…というのもあります。「障害受容」…なんて親には到底できるものではないと感じています。
しかし、それと…、まだ障害があるとわからなかった時、私の子育て等に対する勉強不足で、「こんな子、昔、自分が小さい時にもクラスにいたよ」とか「口で言ってわからないなら、痛みや威圧で教えるしかない」と思い込んでいた時、虐待まではいかないにしても、TO君の手や足、頭を叩いていた。それでいろんなことを教えようとしていた…それが「自傷行為」につながっていたのだと、私の子育てに対する考え方は全て間違いだったということへの後悔の念から来るものでもあります。

今、思うことは、本当に「無知」というものは恐ろしいということです。この障害について「知ること」「理解」することの大切さを痛感しているところです。

引っ越し前のところで、保育所を卒園後、幼稚園・年中への入園当初くらいまでは、TO君の姿=パニックやこだわり、不安を見て、本当にこれからどうなってしまうのだろうと、夫婦で途方にくれ、毎日が暗い闇、どん底のような日々だったように思います。
幸い、今回はお呼びしていませんが「ことばの教室」のH先生や、発達支援センターの方々、某病院の心理士のW先生を通じて、サポートセンターのHコーディネーター、そしてHコーディネーターを通じて、特別支援教育コーディネーターのY先生。引っ越してきたのは、自分の職場への通勤関係もあったのですが、教育委員会のHさんと、いろんな方に支援と理解をしていただいて、私たち夫婦も、そしてTO君も、いろんな方々にサポートしてもらい、今日までこれたのだと感じています。「支援の和」というか、「連携」がいかに大切かということも、とても感じているところです。

この4月から、小学校の先生方にお世話になるわけですが、私たち夫婦としては、それは学校というところは勉強するところでもあるわけですから、「読み・書き・計算」というのは、今後、TO君が成長し、社会で生きていくため、自らの権利擁護のため、重要なことだと思っていますので、どうか、先生方は勉強を教えるプロでしょうから、よろしくお願いをしたいと思っております。
それにもまして思うことは、私たちは、TO君をまっとうな社会人にしたい、そうしなければならないし、私たち夫婦にはその責任があると思っています。
TO君がこれからどのように成長し、学力もどのくらい身につけられるかわかりませんが、おそらく、TO君は「発達障害」という傍目には、パッと見にはわからない、理解されない障害を持ちながら、「普通の人」として、「健常者(定型)」の中で同等に社会生活を送らなければならなくなるのだと思います。
その時に…、というか、これから、小学校の時から、そのためのスキル(ソーシャルスキル、ライフスキル)を身につけさせてやりたいと考えておりますので、小学校の先生方には、なにとぞご理解と、「適切な」サポート・ご協力をお願いしたいと思っています。

TO君は、いずれ近いうちに、自ら、自分の特性=障害と向き合う時が来るのだと思います。
学校生活を送るうちは、学校の先生やお友達と接する時間が長く、それで完結する事柄が多いかもしれませんが、卒業後や就労等に向けて、自らの特性を理解し、苦手なことを自らサポートできたり、感情を自らコントロールできたりするスキル(術=すべ)を養わせてやりたいし、自ら抱える問題を自ら相談できる相手=機関も整えてやりたいと考えています。
そのためにも、これからも様々な支援者の方々、学校の先生方にお世話になりたいと思っておりますので、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。

最後に、双子の兄・KO君のことも忘れてはいけません。
KO君は健常(定型)で生まれてきたこと自体、幸せなことですが…、そうしてはいけないと思いつつ、どうしてもTO君のことの支援に時間を割く必要もあり、「我慢をさせてしまっている」ところがあると思います。
小学校でも、TO君の関係で、お友達と何かあったりするかもしれません。KO君は少しおとなしく、控えめなところがあります。気にとめていただけると助かりますし、TO君のこともKO君のことも、どんな小さいことでも構いませんので、家庭に情報をフィードバックしていただくことをお願いしたいと思います。

お願いばかりで、たいへん恐縮なのですが、どうか先生方、皆様方のご理解をお願いいたします。
本日は、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

| | コメント (2)

ケース会

2月下旬、特別支援教育コーディネーターのY先生のお計らいで、小学校でケース会を開催することができました。

出会していただいたのは…、
小学校側が、校長先生、教頭先生、特別支援学級情緒級の担任の先生。
支援関係者として、発達支援センターから3名、地元自治体の教育委員会のH氏、特別支援教育コーディネーターのY先生。
そして、私達両親でした。

私達の息子・TO君のために、こんなにも多くの方が集まってケース会を行っていただいたことに、とても感謝しています。Y先生のお力です。本当にありがとうございました。

内容は…、
妻がこの日のために改めて準備してきた、TO君のサポートブックと、これまで家庭等で支援してきた事例・ツールの紹介(写真・現物あり)。妻が一つ一つ説明を加えていきました。
↑この件については、いずれ妻の blog に詳細な(?)紹介があると思いますので省略します。

続いて、小学校側の特別支援学級情緒級での指導や交流学級とのかかわりなどの現状説明を、担任の先生からしていただきました。
担任の先生からは、妻の説明を受けて、冒頭、「とても勉強になりました。親御さんの“包み込む”想いを感じました。このような支援は学校でもできることですよねぇ。参考になりました。」との感想をいただきました。
↑正直、このような発言があるとは思いませんでしたので、ケース会の後、夫婦して「びっくりだったねぇ」と話したところでした。妻のしていること、してきたことを、素直に評価していただいたことをうれしく思いました。

この後、発達支援センターから、TO君のこれまでの心理検査の結果等を基に、小学校での支援の在り方、将来を見据えた支援について、アドバイスがありました。
「TO君の場合、持っている能力からすれば、1年生のうちは通常学級でもやっていけます。しかし、今まで関わってきたケースで言うと、能力が高いからと通常学級に在籍して、2年、3年と学年が上がるにつれて問題が出て難しくなっていって、3~4年でやはり情緒級に…という話しになることが多い。6年間の見通しを持った支援をする必要がある。最初は情緒級で、6年生頃までに通常学級になることを目標に、中学校では通常学級という目標を持って支援をする必要がある。」
↑おっしゃるとおりです。私達夫婦も、今の幼稚園のような環境なら通常でも…と思いたくなる。しかし、これから定型のお子さんは、親が何もしなくてもどんどん、どんどん勝手に成長していってしまう。実際、KO君を見ていてそう感じる。いつの間にか、親や大人のすること、周囲の同年代の子供のすることを見て、私達が直接教えなくてもどんどん吸収していっている。でも、TO君は違う。一つ一つ、1~10まで教えて1つわかるかどうか。TO君も一歩一歩は成長するのですが、定型は1つ教えて10わかるくらいに成長していく。これから差が開くばかりというのは想像できます。

情緒学級の担任の先生等学校側からは、TO君の情緒級が決まったとして、交流学級のクラス編成について質問がありました。一緒にしたいお友達のこともあるのでしょうが、KO君と一緒にした方がいいかどうかということでした。
私達は、「KO君の負担を考えると、一緒にするのは望まない」ことを伝えました。しかし、担任の先生からは、「小学校入学時は、相当の不安、ストレスをかかえることになる。それでも、KO君と一緒にすることを望まないのですか?」ということを尋ねられました。
その時は、きちんと説明しきれなかった気がしますが、つまりこういうことだと思うのです。

「小学校入学時に、子供が相当の不安、ストレスを感じる」というのなら、それはKO君も同じことです。TO君は情緒級が決まれば、それなりの“支援”を受ける環境が少なくとも整います。しかし、KO君は通常の学級で何の支援もなく、学校生活を送らなければならない。そこに、交流でTO君が来れば、TO君は不安でたまらないのですから、一番気心の知れているKO君のところに助けを求めにきます。ということは、KO君は自分とTO君の不安、ストレスを抱えてしまうことになるのです。最悪、「共倒れ」になることだってあると思います。それだけは避けなければならない。

TO君は、これまでKO君の姿を見てマネすることで、ここまで成長してきたのは間違いありません。私も以前は、小学校でもできるなら一緒のクラスになることを希望しようと思っていました。しかし、これ以上のKO君への負担増は、親としてさせるべきではない。私達夫婦は、TO君の親であると同時に、もちろん、KO君の親でもあるのです。

親からの最後の締めは、私の出番(?)でした(そんな格好の良いものではないですが…)。
前日、研究会の時の打ち合わせでY先生に、「最後は、私の泣きで締めればいいんですかね?」と冗談(?)で言っていたのですが…(いや、冗談ではないですね。どんなに頑張ってもきっと泣きます。)
…で、とにかく泣かずにしゃべろうと、前日、原稿まで作って、それを少しでも読めば感情の高まりを抑えられるかなと思っていたのですが、やっぱり、涙声でした。すんません。涙腺弱い父親です。
しゃべった内容は、長くなるので別記事にします。

最後に、校長先生からあいさつ。
「サポートブックに、TO君は“おもしろいことをして人を笑わせたり、明るい面がある”とあります。人としてとても大切なことで、良いことですね。」と、コメントしていただきました。
校長先生自ら、このケース会に出会していただいたことに、本当に感謝しています。お忙しいところ、本当にありがとうございました。

就学前の初めてのケース会でしたが、大成功(ってのも妙な言い方?)だったと思います。本当にY先生のお陰です。
それから、教育委員会のH氏、とても良い方です。教育委員会の方が、こういったケース会に出会していただくことは、もうそれだけでとてもありがたいことです。いや、“それだけ”では決してないのですよ。H氏のような方が教育委員会にいらっしゃることも、私達にとってとても心強いことなのです。本当にありがとうございました。

ケース会が終わって、少しホッとしましたが、これからも、TO君の支援体制(KO君もね)、頑張って整えていきますよ~っ!

| | コメント (0)

2008年3月 4日 (火)

心強い感動

2月初旬の土曜日、私達が参加している勉強会=研究会(発達障害関係支援の研究会)主催の研修会がありました。

当初は妻も参加する予定だったのですが、「ことばの教室」の日程と幼稚園の参観日が重なるなどして、2月中に「ことばの教室」に行く日程がとれなくなることもあり、研修会には私だけの参加となりました。

研修会は午後からだったのですが、午前中からメンバー全員で会場設営(集合時間が違ってて、私はあまり何もしてない…)、それから私はお昼から開会まで駐車場係のお役目をすることになっていました。

「保護者は是非、講演を最初から聴いてください」との研究会メンバーからの有り難いお言葉で、駐車場係のお役目を終え、会場の席に着いたのでした。

すると…、演題の控え席には…、

私の脳裏に、まだ若かりし頃(え”ーもう×0年以上前!)、母校(高校)のグランド…体育の時間の映像がよみがえってくるではありませんか!

講演が始まるや否や、研究会のメンバーに、「講演の先生はおいくつですか?」と聴きにいきました。
もしかしたら他人のそら似?
途中休憩の時にも、別のメンバーに、やはり「先生の年齢は?」
すると、やっぱり同年代。間違いない!

そうなんです。そこにいたのは、高校の同級生でした。

休憩中に失礼して、挨拶させてもらいました(覚えてくれていてありがとう)。先生もびっくりしたことでしょう。
研修会後の懇親会は、延び延びになっていた妻の誕生会をする予定で欠席することにしていたのですが、急遽出席させてもらうことにしました。

研修会の内容はもちろん勉強になりました。わかりやすい講演・説明だったと思います。上手でしたよ。

研究会での打ち合わせの時に、研究会の支援者の先生方が「講師の先生が…」とお話されていたので、「講師」ということもあるし、もっとベテランの先生を想像していました。研修会チラシの名前を見て、「そう言えば、高校の時にこんな名前の同級生いたなぁ」とは思っていたのですが、「まさか、同級生が…」とは夢にも思いませんでした…。

自分の高校の時の同級生が、我が息子・TO君が持つこの「発達障害」という課題に対して、あのような姿で取り組まれている事実を知ったことは、私個人としては、とても心強く、感動する想いでした。千人力のパワーをもらった気持ちです。

この研修会に参加したことも、そして、この研究会に入ったことも、とても良かったと思いました。
研究会の皆さんとの連携、それから更に拡がる連携の大切さ、「支援の輪」のありがたさというものを感じさせていただきました。
人との繋がりのありがたさを感じた一日でした。本当にありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願いします。

| | コメント (0)

2台目

blog を1ヶ月以上放置してしまいました。
更新のない blog にお越し頂いた皆様、本当に申し訳ありません。m(_ _)m

言い訳しますと、1月末にパソコンが怪し~い動きとなりまして、いや、以前から「まずいなぁ、そろそろどうにかしなきゃいけないのかなぁ」と、でも買い換えるのはちょっと家計が苦しいし、ハードディスクを入れ替えてメモリー増設して、もうあと2~3年もってくれないかなぁと画策していたのです。

一方で、妻とパソコンの使用時間帯がかぶることも多々あり、2台目パソコンも欲しいなぁと、安いパソコン(Eee PC など)の購入も検討していました。

しか~し、妻が使用中(私は仕事中)に、突然、パソコンが真っ暗になったとの連絡。
「こりゃ、まずいなぁ、いよいよかー?!」
以前、私が職場で使っていたデスクトップパソコンも、そんな感じだったのです。それまで、まぁまぁ快適に動いていたのですが、ある朝突然、画面が真っ暗のまま、いつもの「Windows」というロゴすら二度とお目にかかることはありませんでした。
幸いにも、データは全て外付けのハードディスクに保存、なおかつ、更に別の外付けハードディスクにバックアップをとる設定にしていたので助かりました。
なんで、パソコンって突然、動かなくなるのでしょう。
Windows の必要ないヴァージョンアップ&機能(Vista の Aeroとか)より、より安定して安全に動く OS を作って欲しいものです。パソコンにも寿命があるのは仕方ないですけど、「あと、○年△ヶ月くらいで壊れます」って教えてくれると助かるのですが…。

…で、その日仕事から帰って、とりあえず、何とか動くことを確認。急いで、外付けハードディスクにデータをバックアップ。一応、毎日 Windows の終了と同時にバックアップとるような設定にはなっているのですが、設定に漏れているデータなどを念入りにチェック! 結局、翌朝4時までかかりました。

4時までかかったのは、「善は急げ」で新しいパソコンをネットで注文もしたからでした。仕事帰りに某家電量販店には寄ったのですが、今ひとつ、価格と性能に不満・不安ありの状態で帰ってきました。そこに、1つのメールが…今使っているパソコンメーカーから直販での割引販売の案内でした。その直販サービスでは少々日にちはかかるものの、コースの中である程度仕様を選択して購入できるのです。例えば、OS の種類、CPUの種類、メモリの容量、ハードディスクの容量、CD-R/RW DVDドライブの種類、添付ソフトなど…。
それで、とりあえず私達が使う上で納得できる性能と、価格になったので購入を決め、さっそく注文したのでした。
Windows のヴァージョンは、結局 Vista です。今使っているソフトが動かない可能性があるのと(実際動かないのもある)使用感のため、XP にしようかとも考えたのですがね。でも、Aero は使用していません。ガジェットも外しました。何で2GBもメモリー積まないとまともに動かない OS を作るのでしょう? 疑問です。
その当たりは、下記の本を参考にカスタマイズしていく予定です。

 「シンプルに使うパソコン術 傑作フリーソフトでつくる快適環境」
  鐸木能光 講談社 ブルーバックス

こんな blog を放置していた言い訳をしているのですが、よりによってこんな時に妻は結構 blog 更新してるんですよねぇ。いつもあんまり更新してないのに…。まるで私の言い訳がウソのように思われてしまいます。
でも、このパソコンのことだけじゃなくて、2月は公私ともに忙しくてですね。また、そのあたりはボチボチと記事にしていきたいと思います。

ところで、「壊れた」…はずのパソコンですが、あの後、別に問題なく動いています。
結局、「2台目」のパソコンを買ったようなもの? でした。
もったいなかった? でも、いつ壊れるかわからない状態のパソコン使うのも怖いですからね。壊れるまで頑張って blog の記事書きます。

| | コメント (0)

« 2008年1月 | トップページ | 2008年4月 »