« 告知 | トップページ | 妻の無念 »

2008年3月31日 (月)

伝わる

妻には、もう一つ大きな仕事がありました。

というのは、情緒級が決まった頃、幼稚園の先生から次のようなお話があったのです。

「今のクラスのお友達に、小学校に入ってからTO君のクラスが違ったりする(情緒級のこと)ことをお話しなくていいでしょうか?」
というものでした。

幼稚園の先生曰く…、
「今、TO君はクラスのお友達と本当に仲良く遊んでいます。このまま、TO君が違うクラス(情緒級)になると、みんな不思議がると思うのです。」
ということでした。

私たちは、その提案・申し出をとてもうれしく感じました。

ただ、いろんな方に相談すると、はじめは皆さん、「早すぎる」とか「必要ないのでは」といった意見だったようです。

でも、皆さん、妻が相談(?)に行くと…、
「そこまで考えてるなら、もうやったら。何かあったら後でフォローしてあげるから。」

とか、幼稚園のお友達に話す内容の原稿等を見せると…、
「ここまで準備ができあがってるなら、するつもりなんでしょ。」

ってな感じで、妻の熱意に説得されて、「頑張って見たら」ってことになるようです。

「妻が相談(?)」と「?書き」しましたが、最近、相談なのか?、それとも報告なのか、確認なのか、よくわからない状態のようです。
ある相談相手の方からは、「チャレンジャーやねぇ」と言われたらしいです。
フォローしますが、妻は人のアドバイスを聴かないわけではないのですよ。
ご相談相手の方々には、これからも妻の相談、支援についてよろしくお願いします。m(_ _)m

それで、結局、幼稚園の同じクラスのお友達に、TO君のことをお話することになりました。
時は、幼稚園の卒園式前日です。もちろん、その前の日に、双子達にも、「お友達にこういうお話をしようと思うけどどうだろうか?」と確認し、同意を得ました。
妻は、この時、嘔吐下痢の症状がピークの時で、とても苦しんでいました。
当日、どうしてもできなければ私が代役を…ということも考えたのですが、私がするのは簡単ですが(まぁ、いつものように話しながら泣くかもしれませんけど…)、話をするその“意味”が半減してしまうので、やはり妻が這いつくばってでもすることになりました。
その代わり、私は急遽仕事を休み、子供達の幼稚園の送り迎え、そして妻を幼稚園に連れていって、その話をする時に同席することになりました(でも、この日は絶対にしなければならない仕事(観察・実験)があったので、子供達を幼稚園で預かり保育までお願いして、その間2時間ほど仕事に行きました)。

告知」の時と同じように、妻がお絵かきしたり、写真を貼り付けた「紙芝居風」のものを持って行って、幼稚園のお友達にお話をしました。
みんな、妻の話を黙って、「紙芝居」をよく見て、話を聴いてくれました。
その姿にもとても感動しました。
「子供だからわからない、だから話をしないでもいい。」
そうではないと感じました。子供だって、きちんと話をすればわかってくれるのだと思います。

もちろん、全てを理解してくれたわけではないと思います。
でもいいのです。TO君(&KO君)のお母さんが幼稚園に来て、何かTO君のことをお話に来てくれた。そういうことが記憶に残ってくれればいいと思っています。もし聴きたいことがあれば、おそらく初めのうちは妻はTO君に付き添わなければいけないと思います。その時にお友達が、TO君のことを妻に尋ねてくれれば…という思惑もあります。

願わくば、今回、子供達の記憶に少しでも、「TO君は新しいところが苦手で、みんなが大丈夫なことでも、とっても怖くなったり、不安になったりしてしまう。だから、KO君は自分たちと同じ大きなクラスになるけど、TO君にはもう一つ小さなクラスが出来て、その2つのクラスを行ったり来たりする。いつも一緒ではないかもしれないけど、今までどおり仲良く一緒に遊んで、小学校で会ったら「おはよう」とか「バイバイ」とか声をかければ、TO君はとてもうれしくて安心するんだ。」ということが、少しでも伝わったらそれでいいと思っています。

幼稚園の先生も、妻の話の後、妻の話に沿った形で子供達に話をしてくださいました。本当にありがとうございました。
そして、こういう話をする機会を設けていただいたことを、本当に感謝します。

私は…、教室の後ろで、感動してやっぱり泣いていました。
子供達には「伝わった」と思います。
私たち大人は残念なことに、これまで生きてきた中で、いろんないらない知識や思い込みがあると思います。その情報が邪魔して、目の前にある情報をそのまま素直に受け入れられない。先入観や謝った認識がその情報を脚色してしまうのだと思います。その反面、子供達にはまだいらない知識や思い込みはない。目の前に与えられた情報、事実をそのまま素直に受け入れ、子供達なりに受け止めてくれるものと思います。

妻の話を素直に聴いてくれたみんな、本当にありがとう。

ちなみに、この「紙芝居風」のもの…というか、「絵を描いてそれを見せながら子供達に話をしたら? その方が伝わると思うよ」と提案したのは、私です。
実際、それを作ったり、話をする原稿を考えたのは妻ですけどね(多少協力はしましたよ。)
ただ、私もちょっとくらいは何かしてるんですよ。(笑)

|

« 告知 | トップページ | 妻の無念 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 告知 | トップページ | 妻の無念 »