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2008年5月31日 (土)

強くならなければ…

無事、小学校に入学したTO君(KO君も…)ですが…、
もちろん(?)…まったく何の問題もなく小学校生活を送れているわけではありません。

通学は、地域に育成会というのがあって、その中で登校班が決まっており、近くのお兄ちゃん達と集団登校することになっています。
うちの子供達が所属する登校班は、二人を含めて1年生が4名、2年生が1名、3年生が2名、5年生が1名、6年生が1名(班長さん)の計9名です。1年生が多くて班長さんはたいへんです。

毎朝、うちの家の前に7時25分に集合し、30分になったら出発するということで行っています。

その中に、おばさんが一人…おっと失礼、お姉さんが一人(←それは言い過ぎ!)。
そうです、うちの妻は毎日、TO君に付き添って行っているのです。

当初の予定では、後ろの方から見守りながら行くつもりだったらしいのですが、やっぱりダメで、TO君と手をつないで行っているようです。

妻としては、それくらいのことは想定内のことだったようですが…、それだけではありません。

児童専用の玄関まで行くと、TO君は既に尻込み状態…。
特別支援級の担任の先生も迎えに来てくれているのですが、なかなか入っていくことができません。
先生も、それなら「お母さんも中にどうぞ」と言うことで、妻も付き添い交流学級の方に…。
それで教室に入ってくれるなら…、って入ってはくれず…、結局、教室の中まで妻は入っていかなければならないのです。

妻にはいたたまれない日々が続いたようです。
だってねぇ。幼稚園ならともかく、誰一人として、お母さんが付いてくる、しかも教室の中まで入ってくるお友達なんていないですからねぇ。
毎日、毎日、妻から溜息と愚痴がこぼれていました。

学校側も何の手だてもないまま、1月近くが過ぎようとした頃…、
妻が、とうとうある手だてを実行に移しました。

休み明けの月曜日、支援級担任に相談もなしでしたが、
児童専用玄関に到着するや否や、妻が…、
「先生、支援教室使わせてもらいま~す。」
と言って、とりあえず支援教室に連れて行き、大好きな恐竜図鑑をながめて落ち着いたところで、決めた時間になったら交流学級に向かう。
そして、妻とは交流学級に入る前で「別れの儀式」を済ませ、それでバイバイ、教室に入っていく。

日曜日から、TO君にはこの手だてを説明し、納得させていました。
これで難なく、交流学級にスムーズに入っていくことができるようになったのです。

妻曰く…、
「こういう時、TO君に必要なのは、先の見通しをつけさせることと、少しばかり楽しいことを与えること、そして、一歩を踏み出すためにタイミング良く背中を押してやること」
…だそうです。さすがです。TO君支援のプロフェッショナルですね。

妻自身も限界だったのです。
後で妻は、支援級担任に相談していなかったことをかなり後悔・反省していましたが、先生も特に気にしていなかった(本当は気にしてた?)ようで、「お母さんの思うようにやってください」とおっしゃっていました。
先生もまだTO君のことを熟知していないので、どこまでやっていいかわからないのです。とても優しい、親から見ても「優しすぎる」くらいの先生なのですよ。

障害児の親…特に母親は、「強くならなければ…ならない」のでしょうか。知らず知らずのうちに、「強くはなっている」のかもしれません。でも、「…ならない」のはあまりにも酷なことのような気がします。
障害児に支援が必要なように、障害児の母にも支援と気持ちに寄り添う気持ちが必要なのだと思います。
私も妻の愚痴を聴いてやることしかできませんけど、できるだけ気持ち穏やかに聴くように努力はしようと思います(まわりくど~)。

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コメント

TO君、まだまだいろんなことが不安なんですね~
ああ、ナンだか職場を変わったばかりの私に似ているわ、なんて思ってしまった。正直慣れないうちはビビりますもん。
その苦しさがもっとたくさん感じられるんでしょうね、TO君には。

ママさん、大変でしたね。でも、よい切り替え場面を考えられてよかったです。
すごく気持ちわかります。自閉ちゃんを育てるのは、健常児の3倍くらいエネルギーがいるのだと聞いたことあり、確かに・・・と思いましたもの。ナンだか自分の命の大事な部分をすり減らして生きていく感じがするんですよ、本当に。

でも、せっかくの情緒支援学級。遠慮しないで先生にもっと頼って甘えて、相談していいと思いますよ。そのための情緒級の担任なのですから。とても良い先生のようだし・・・イマドキのワケのわからない親が多いなか、本当に奥様は頑張っておられると思います。
先生との信頼関係が出来たら、少しずつTo君を託していけたらいいですね。

あ、いのちのたび博物館は、翼竜展のときに見に行きました。
翼竜もよかったですが、常設展のほうが面白かったです。リアルに動く恐竜などもいましたよ。クイズのスタンプラリーなどもありました。1問間違えたので、Gさんは激怒してましたが~。

投稿: さりぃ | 2008年6月 1日 (日) 01時20分

> さりぃさん

>でも、せっかくの情緒支援学級。遠慮しないで先生にもっと頼って甘えて、相談していいと思いますよ。そのための情緒級の担任なのですから。とても良い先生のようだし…

本当に良い先生です。親から見ても、「先生、そんなに頑張らなくても…、そんなに優しくしなくても…、そんなに気をつかわなくても…」と思うくらいなんです。
でも、あえてその気持ちに甘えないよう、うちはうちなりに家庭でできることはしていこうと考えています。
さりぃさんのお言葉に反論するわけではないのでお気を悪くしないで下さいね。だって、その先生がずっとTO君を受け持ってくれるとは限らないですもんねぇ。来年、他の先生になった時のギャップを想像したりすると、たいへんですもん。
その心配をかき消してくれるように、学校の先生方の理解や指導能力が高まることを期待はしていますが…。

>いのちのたび博物館…

うちの子供達も今から楽しみにしています。この梅雨と7月の暑さを乗り切り、無事1学期を終えることができたら、久しぶりに遠出の旅行がてら、連れて行ってやろうと思っています。

投稿: たけpon | 2008年6月 2日 (月) 23時02分

>さりぃさんのお言葉に反論するわけではないのでお気を悪くしないで下さいね。だって、その先生がずっとTO君を受け持ってくれるとは限らないですもんねぇ。来年、他の先生になった時のギャップを想像したりすると、たいへんですもん。

ああ、わかりますよ~

うちは1、2年生は同じ先生でしたが、毎年先生変わってますしね。
その度に対応が大変でした。(親も子供も)

でも、本当に、お互い納得できるまでしゃべってみて、初めてコトの重大さに気付くということも今まであったんですよ。
意思の疎通が不充分だったために、子供に辛い目に合わせることもあったので。

だから、どうしたらいいでしょう?って聞くって感じじゃなくって、こんなことがあって困ってるんですよ~って言うくらいで十分だと思います。

特に低学年で一年生。親も学校のことはわからないことだらけだと思うんです。こうしたら?って言ってくれることはなくても、話聞いてもらえるだけで安心するし。
先生が変われば変わったでまたそれなりに対応を変えたらよいんだと思います。
相談できる先生のときは相談したほうがトクですよ。本当に。親の負担が全然違います。これは学年が上がってくると実感してくると思います。

わかってもらえない先生に当たった悲しみとか脱力感は本当にコトバで表わせないし、言わなきゃよかったって思うことも多いんです・・・(でも手を変え、品を変え、言いますけど。おだてたりすかしたりしながら)
うちは特に普通学級にいるので、他の子供たちのことで精一杯の中、伝えなければならないことは無理してでも伝えないと息子が潰されてしまうので、頑張って伝えています。
じっくり話し聞いてもらえる環境にいるのはうらやましいですよ~。

投稿: さりぃ | 2008年6月 3日 (火) 00時51分

はじめまして。
ママ頑張ってらっしゃいますね。
そして、パパも一生懸命支えてはる。
すてきです。
無理せず、色んな人に手を借りて元気にお過ごしください。

大変なママにオススメの本!図書館などで探して読んでみてはいかがでしょう~
「お母さんのイライラがニコニコに変わる魔法の子育てカウンセリング-「おとな心」の親になるために-」(著:阿部秀雄)

投稿: はなこ | 2008年6月 6日 (金) 23時13分

> さりぃさん

お返事遅くなりまして申し訳ありません。公私ともに忙しく、テンパっている状態なのです。
さりぃさんからのご助言ありがとうございます。情緒級の先生とは情報交換はある程度充分にできていると思います。先生も毎日毎日、TO君専用の連絡ノートにびっしりと様子を記してくれていますし、何かあったらメールや電話をしてくれます。うちもその先生のことはとても頼りにしていますので、いろいろと相談・意見交換できているとは思います。

> わかってもらえない先生に当たった…
それって辛いんでしょうねぇ。近いうちに、うちもそのような状況を実感するかもしれません…それは、また後日、blog にてご報告することになると思います。

投稿: たけpon | 2008年6月 8日 (日) 23時39分

> はなこさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。

> 無理せず、色んな人に手を借りて元気にお過ごしください。
そうですね。本当にいろんな方にお世話になっています。ありがたいことです。TO君を、そして私達家族を支援してくださる方々がいなければ、本当に今の穏やかな生活はなかったと思っています。感謝しなければいけません。

書籍のご紹介もありがとうございます。機会がありましたら是非読んでみたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: たけpon | 2008年6月 8日 (日) 23時53分

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