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2008年10月 9日 (木)

「輪の中」に入れたら…そして医師の役割

いつでしたかね? もうだいぶん前のことですねぇ。
まだ、夏真っ盛りの時期、今年2回目の福祉作業所・『○め○ま○』さん企画の勉強会に参加してきました。
参加した後、この記事を途中まで書いてたんですけど、自分でも何が書きたいのかよくわからなくなって、そして仕事も忙しくなったもんだから、しばらくそのままになってしまっていました。


講師の先生は、私達が住んでいる□□市から秘境の▽▽村まで、とても広域に渡って「発達障害」に関わる療育支援コーディネーターをされている H先生です。
私も参加している月1回開催の勉強会の立ち上げからのメンバーでもあります。
とても腰の低い温厚な方で、この方が怒ることがあるのだろうか?と思うくらいのお方です。←すぐ激高する私なんかは見習わなくてはなりません…(;^_^A 反省。

『○め○ま○』さんスタッフからの講師紹介でも、「お仕事でおつき合いをさせていただくようになって10年程ですが、H先生が声を荒げたのを聞いたことがないです。」とおっしゃっていました。確かにH先生が声を荒げる姿は想像できないです。でも、こういう方が怒ったら実は怖いんですよねぇ。違いますかぁ?←昔は私もそう言われてたんだけどなぁ。普通は年とるたびに温厚になりそうなもんだけど、私の場合、年とるたびに怒りっぽくなっているような気がします…再び(;^_^A 反省。


演題は、『発達障害へのアプローチ それぞれの立場から考えること』。

H先生が受けている相談事例を取り上げながら、乳幼児期・学童期の支援の重要性をお話していただきました。また、併せて、学校卒業後の支援=社会の受け皿について、そして、社会生活を営む上でのスキルについて、わかりやすくお話をしていただけました。

H先生の温厚なお人柄、話しぶりに隠れてしまっているのだと想像しますが、さまざまな困難事例を抱えていらっしゃるのだと思います。一つ一つの事例にH先生が、穏やかにそれでいて諦めずに対応していらっしゃるのだと思います。それでも、特に強調されていたことは、できるだけ早い時期においての障害への気付きと支援の重要性を訴えられていたのだと思います。

その中でも、H先生をはじめ、私も参加させていただいている勉強会の支援者の誰か一人にでも出会えた当事者、保護者の方々は…、そうこの支援の「輪の中」に入ることができた方々は、幸せなのだと思いました。
本当に私達が知り合った支援者の方々は、親身になってお話を聴いていただけます。


ご講演の最後、「何か先生にご質問は?」と言うことで、私も何か質問しようかなぁと考えていたのです。
その間に、私の隣の席の方(学校の先生)が、質問されました。
その質問も聴いとかなきゃなぁと思ってはいたのですが、何だか次に指名されるような予感がして、質問を一生懸命考えていたんですよ。
そしたら、私に「他にありませんか?」というフリではなく、その学校の先生の質問に対して、H先生から「どんなですか?」っていうフリで聴かれたもんだから、正直、私、何の話だったのか全く理解をしていませんでした。
それで、おそらく、トンチンカンな返答と質問のようなことをしてしまったと思うのですが、H先生、たいへん失礼をいたしました。


それで、結局私は何を質問したかったのかと、もう一度考えてみると…、
私は、H先生をはじめとする支援者が主宰してくださっている勉強会など、何某かその支援の「輪の中」に入ることができた当事者や家族は、いろんな問題は抱えておられても、やはりそれは幸せなことではないだろうかと思うのです。
しかし、H先生もご講演の中で強調されていたと思うのですが、「乳幼児期・学童期の支援の重要性」、「できるだけ早い時期においての障害への気付き」が必要・重要なのだと思います。
その気付きの段階の時に…、
保護者なのか、保育士さんなのか、あるいは幼稚園・小学校、中学校の先生なのかはわかりませんが、“誰か”がその子供に“何か”、“違和感”を感じた時、気付けた時に、“誰に”、“どこに”相談するのがいいのでしょうか?
…ということだったのだと思います。

例えば、保護者、特に母親は乳・幼児期に一日中子供の相手をしています。上に「きょうだい児」でもいれば、何かの不安を感じているかもしれません。 【その時に…】
もし、保護者が気付けなくても、乳・幼児期から保育所や幼稚園で、数多くの同年代の子供達を見ていて問題意識のある保育士さん、幼稚園の先生は気付いているはずです。 【その時に…】
そこを通り抜けたとしても、やはり発達障害について勉強され、理解を深められている小学校や中学校の先生は、その“違い”を見抜いてくれるはずだと思うのです。

しかし、その保育士さん、幼稚園や学校の先生達は、自分たちでその子の障害を診断することはできない。“何か”あるのでは?と気付けたとしても、そういう判断はできない。
別に診断名をつけなければならないわけではありませんが、その子のパニックや不適切な言動・行動などが、その子のわがままだとか親の躾、家庭環境などの問題ではなく、別の何かもっと根っこにある“困り感”に根付いているものだと理解し対処するために、その子の“特性”はきちんと“知る”べきだと思うのです。

じゃぁ、“その時に”に“誰が”必要なのか?
私は、やはり、「医師」だと思うのです。
障害の有無を診断することができるのは医師のみです。私達が受診をしたある病院でも、検査をしたのは心理士の先生でしたが、その結果を元に「広汎性発達障害です」と診断を下したのは医師でした。

もちろん、ただ、「診断を下せばいい」、そういう医師がいればいいと言っているわけではありません。
私達がTO君の主治医として、TO君への「告知」を相談した医師は、親身になって相談にのってくれました。
本当にいろんな話を聴いてくださり、その主治医とお話をしていると、本当に気持ちが軽くなる想いがしました。


『○め○ま○』さん企画の勉強会の講演終了後、引っ越し前にKO君、TO君がT幼稚園・年中時にお世話になったK先生と、会場の出口で30分ほど語り合いました。
K先生も、私の(支離滅裂だった?)質問に賛同してくださっていたようで、その必要性、重要性を感じていらっしゃいました。

先生方も、今までの経験から「この子はちょっと…」という気付きがあるのです。しかし、それをどう保護者に伝えて良いかわからないし、また、「専門家に診てもらった方が良い」と思っていても、どこに相談して良いのかわからないというのです。その情報がきちんとあれば…ということでした。


mixi のコミュニティのトピックスでも、「某地域の専門病院についての情報を求む」ような記事が掲載されていました。
特に地方では、専門病院、専門医師の不足という問題が大きいと思います。

先ほどから「輪の中」に入れたら幸せだと書きましたが、その「輪の中」にはちゃんと専門病院、専門医師がきちんと役割を果たして入って欲しいと願います。
私達家族の最初の相談窓口は児童相談所でした。児童相談所でも病院と同じように聴き取りと発達検査をしましたが、「どちらかというと正常です」という曖昧な結果でした。もし、あの時、この言葉を信じ込んでいたら…、とても恐ろしいことになっていただろうと思うのです。


「鬱(うつ)は心の風邪」というような言い方をします。以前、「気軽に医師に相談しましょう」みたいなCMが流れていたような記憶があります。
「発達障害」…おそらく、かなりの割合の人が持ち合わせている、もしくはグレーゾーンと呼ばれる範疇にいるような人を含めれば、相当数の人が何らかの“発達障害的な特性”をお持ちだと、私は思いますが、「発達障害」も「鬱(うつ)」と同じように気軽に相談できる(まだできてないのかもしれませんが)医療体制になるべきと思います。

次のようなことは、もっと詳細に調べてから書く必要があるのでしょうが、あくまで個人的な考えということで…、
「発達障害」と診断された方の中で、特性に合わせた支援が受けられなかった時の二次障害として「鬱(うつ)病」など精神疾患になってしまうことがあります。もしかしたら、現在、鬱病とされている人達の中には未診断の方がおられるのかもしれません。
それと、鬱病の相談窓口としては、「精神科」とか「心療内科」とかいう名称で診療科がありますが、「精神」って何なのでしょう、「心」って何なのでしょう? これらは全て「脳の機能障害」に起因する問題なのではないのかなぁと思うのですが、私の認識は間違っているでしょうか? 「精神科」や「心療内科」という診療科名自体、何かよくわからないものにしてしまっているような気がしてなりません。

いずれにしても、この「発達障害」を専門とする病院および医師の数が増えることを切に望みます。
この「発達障害」というものにきちんと向き合うことができれば、この社会が抱えている多くの問題も解決できると考えるのは、これも間違いでしょうかね?


ところで、話は変わりますが…、『○め○ま○』さん!
?回目かの勉強会に、この私に話をしてくれ…というのは悪い冗談ですよね。
1回目の特別支援学校のM先生、今回の療育支援コーディネーターのH先生、そして次回は特別支援学校のY先生と、素晴らしい支援者の方々がご講演されるこの勉強会に、何の肩書きも、実績も、理論も持ち得ない、全くのド素人…ただの保護者である私に話をしてっていうのは、う~ん、ちょっと困ってしまいます。勉強会に来られる方々にお話できることは何一つ持ち合わせていませんもんね。

もし、いつか…ですよ。遠い将来に可能性があるとすれば…。
うちのTO君を、私達夫婦の『最大の目標である納税者』に育て上げることができた時には…、少しは何か皆さんにお役に立つようなお話ができるのかなぁと…、いつか、そういう日がくればいいなぁと思ってはいます。
今はとてもとても、そんな勇気も確固たる自信も何もありません。
丁重にご辞退申し上げたいと思います。次のY先生のご講演、楽しみにしていますので、またご案内よろしくお願いします。

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コメント

こんばんは。初めての書き込みです。ワタクシ、本日、定例会では熱く語ってしまいましたが 同じ考えをお持ちだと思い嬉しく思いました。〇め〇ま〇での勉強会いつも遠くから本当にありがとうございますm(__)m講演、いつの日か必ずお願いしますね\(^O^)/

投稿: おひさま | 2008年10月15日 (水) 23時35分

初めてカキコします。いつもいつも「○め○ま○」勉強会に参加していただき本当にありがとうございます。
私たちもド素人集団ですが皆さんの協力と力をいただき今に至っています。今度某市のネットワーク会議にうちの作業所の話をしてくれと依頼がきましたよ。このド素人に!支援学級担当などの先生や保健師さんたちを前に!
でも話をうけました。現状をしってもらいたいから。そして失敗していることも知ってほしいから・・・
伝えないと伝わらないのでたけponさんの思いをぶちまける機会を作りますのでどうぞその時はよろしくお願いします。
「納税者にする」ことを呼んで、神戸のプロップステーションのなみネエさんが「障害者を納税者にできる日本が目標」と言っていたことを思い出しました。
前向きに時には横向きに進みながら、死ぬときも前倒れでいたい閉店がらがらでした!
またおじゃまします!

投稿: 閉店ガラガラ | 2008年10月16日 (木) 13時08分

> おひさま 様
> 閉店ガラガラ 様

コメントありがとうございます。お返事遅くなって申し訳ありません。
講演の件…、今回の記事の最後で書いたのは“逆効果”でしたかね?
結局、“いつかする”ことを約束してしまったような感じですねぇ。
でもとりあえず、胸張っていつかお話することができるように、きちんと子育てして、TO君を納税者に…という目標を達成したいとは思います。

> おひさま 様

定例会では、いつも勝手なことを言って申し訳ないなぁと思っています。
私達親は、自分の子供のことなので、つい熱が入ってしまう気がします。いろいろ意見とか言ってしまって、「あぁ、また今日も言い過ぎたかなぁ」と反省しています。

おひさま様の話は、気持ちがこもっていて、いいですよぉ。
支援者の方々は、皆さん、ボランティアですよねぇ。これで残業代つけられるわけではないのに、集まって下さる方には本当に感謝しています。

私も今の「忙しい理由」が落ち着いたら、少しはお手伝いしたいという気持ちはあります。どうか、今後ともよろしくお願いします。

> 閉店ガラガラ 様

> このド素人に!
いやいや、そんなことないでしょう。立派な支援者プロ集団だと思いますよ。是非、学校の先生や保健師さんたちに、早期の気付きと支援の重要性を訴えてくださるとうれしいです。

> 「障害者を納税者にできる日本が目標」
そうなんですよ。そういう考えを今の権力をお持ちの日本のトップがお持ちなら、今日本が抱えている問題はかなりの部分解決できると思うのですけどねぇ。なぜ、そんなことがわからないのか? なぜ、そう言ってくれる専門家がいないのか? いても耳を傾けてくれないのでしょうかねぇ。

> 死ぬときも前倒れでいたい
そのめげない姿勢が素晴らしいです。
また、次のY先生のご講演も楽しみにしていますので、声かけてください。よろしくお願いします。

投稿: たけpon | 2008年10月21日 (火) 23時42分

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