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2008年11月13日 (木)

大きくなったら…

先月下旬、地元新聞社が主催する賞を受けることができました。
…と言っても、私個人で受賞したわけではありません(この賞を個人で受けられた方もいらっしゃいますが…)。
数年前から地元の企業等とともに行ってきた共同研究が、このほど実用化されたことに対し、評価を受けたのでした。

公設の試験場で試験研究に携わる者にとって、その成果が実際の生産現場において実用化されたこと、そういう試験ができたことをとてもうれしく思いました。
もちろん、上記に書きましたように、私一人の力で受賞出来たものではありません。共同研究に携わった企業等のお力があったからこそと思いますし、何よりも、日頃から私の試験を手伝ってくださる研究補助員の方々のおかげだと感謝しております。本当に何度も何度も似たような試験を繰り返し、何やかんやと測定したり、休日にも交代で出勤していただいて測定をしてもらっています。この研究補助員の方々なくして、私達の研究は成り立たないし、こういった成果をあげ、そしてこのような賞を受けることもできないと思っています。

さて、この賞を受けるに当たって、月末に贈呈式がその新聞社ビルで行われました。
そして、贈呈式が終わった後、この賞を受けたことを本庁のお偉いさん方に報告にいきました。
関係する各課を廻って報告し、皆さんから「良かったねぇ。すごいねぇ。」とお褒めの言葉を頂きました。ある課の課長さんは、部屋の職員をわざわざ集めて、みんなの前で報告をさせてくださいました。
それはそれで良かったのですが、更に上の方のところにご報告に参りました。

久しぶりに、お偉いさん達が集まったあの空間に入り、とても居心地の悪さというものを感じました。
それは、お偉いさん達の発言…そうですねぇ、つまり「何にも考えてない、思いつきの言葉ばかり」みたいなものですかねぇ。そして、その席で一番偉い(あくまで職責上ですよ)人に、その周囲の偉い人達は合わせるような発言を繰り返す…気持ち悪い~!。
そう、数年前、私もあの建物の中にいた頃、お偉いさんを相手に協議をしたりしていた頃、その時は「こんなもんかなぁ」と仕方ないなぁみたいに思っていたのかもしれませんが、違う環境(机上の空論を展開するところではなく、自分の手で何かをやって実証していくようなところ)に席を置くと、どれだけ一つの成果を出すのがたいへんかということがわかるわけです。それを、たった数十分という短い時間の間に、私の説明を聞いて、適当な質問をしてくるのです。
帰宅して、ものすごい疲労感を感じました。「うわぁ、ぜったい嫌だ。」、「やっぱり2度と、あの環境にはもどりたくない。」という気持ちを再認識させられました。

話は変わりますが、この賞を受け新聞にも掲載されたのですが、その日妻にコンビニで購入してもらい、うちの双子達に、「お父さん、また新聞に載ったよ」と報告しました(昨年も同じネタで載りました)。

双子達、「あー、お父さんだー。」、「ねぇねぇ、今度はいつ載るの?」

そんなに簡単に載るか! 悪いことでもすりゃ~、すぐ公務員はたたかれるから載るでしょうけどね。

そして、しばらくたったある夕食時のこと…、
おもむろにKO君が、「ボク、大きくなったら、○○○の研究するー。」…だそうです。
○○○は、私が研究しているある生物のことです。
そして、つられるようにTO君も、「ボクも大きくなったら、○○○の研究するー。あぁ、でも恐竜の研究もするけどね。」
TO君は今、恐竜キングにはまっています。他にもはまっているものはありますけど、恐竜のことはKO君もTO君もとても詳しいです。

いや~でも、正直うれしかったですねぇ。子供から、父親の仕事を見て、大きくなったら自分もしたい…なんて、はっきり言って、上記の偉い方にどんなに褒められることよりも、比較にならないほどうれしい言葉でした。余談ですが、私は自分の父親のようにはなりたくないと思って生きてきました。

しかし、「○○○の研究」をするのはいいんだけど、○○○に限らず何でもいいから研究に携わるってのもいいんだけど…、「決してお父さんと同じように公務員にだけはなって欲しくない」…と心の中で願うお父さんでした。

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