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2010年5月 6日 (木)

受診(2)

またも時期を逸していますが、昨年(2009)末から、TO君は某精神科を受診することになりました。

おそらく、小学校の先生方や他の支援者の方が、現在のTO君のことを見て、病院を受診する必要があるか?と問われれば、「必要ないんじゃない」という応えが多く返ってくると思います。

しかし、私たちとしては、以前から「医師の存在」を重要視して来ました(「行って良かった」、「告知」、「「輪の中」に入れたら…そして医師の役割」)。もちろん、医師しか「診断名を告げることが出来ない」、「薬を処方してもらえない」という、絶対的な存在であることもあります。

逆に、医師がいなくては、TO君を上手く育てられないか?…と問われれば、それは「No」です。現に今まで、言語聴覚士の先生、発達相談サポートセンターの相談員の先生、特別支援学校の教育相談の先生、発達障害者支援センターの先生、そして保育所、幼稚園、小学校の先生方…と、これまで(医師ではない)支援者の皆さんからの支援・サポートがあったからこそ、TO君をここまで育ててこれたと思っています。

もちろん、私たちが医師を望むのも、ただ単に、「診断名を下す」、「診断書を書く」、「困った症状があれば薬を処方する」…そのようなためだけにその存在を望んでいるわけではありません。

TO君は、今はまだ、お父さんべったりの甘えた子供に過ぎません。しかし、そう遠くない将来、思春期を迎えることになります。そして少年、青年、大人へと成長していく過程の中で、自己を認識し、兄弟であるKO君との違い、他人との違いを認識していくことになるでしょう。

その過程で、どのように悩み、苦しむか、そんなことはそうなってみないとわからないのですが、その時、何か問題があってから、病院を受診するのではなく、今のこの子供のTO君の頃から知っている…そしてこれからどうTO君が成長していくか…という「育ち」を親とともに見守ってくれる存在としての「医師の存在」というのを捜し求めていました。

ありがたいことに、参加している勉強会の支援者の先生方の企画で、近隣の街の病院で精神科医師として勤務されているYO医師を招いての勉強会を開催していただけました。

TO君を診ていただいた医師としては、4人目の医師ですが、とても近くの街に、こんなに相談しやすい医師がいらっしゃったことにとても喜びを感じました。
これから、TO君の「育ち」を私たちと一緒に見ていただけたらうれしいと思っています。

それから、薬に関しても、私たちとしては、どの程度の困り感(本人も周囲も)で必要なのかがわからない。しかし、本人が毎日頑張っているにも関わらず、怒られたり注意されたりすることで自己肯定感が下がるよりは、必要があると判断されるなら、薬を処方していただきたいという旨の話をしたところ、

「今の時期から、少しずつ合う薬を試してみるのもいいかもしれませんね。」

…と、ある薬をほんの少量の処方量から始めてみることになりました。
これも毎日かかさず飲まないといけないものでもないということで、TO君本人や親が必要と思われる時に飲ませればいいですよ。…ということで飲ませています。

TO君本人も、「今日は飲む」と言ったり、「今日はいらない」と意志を伝えることができるし、親から見て、疲れてそうだなぁ、ストレス溜めてそうだなと感じる時には、飲むように勧めています。

ついでですが、このTO君の受診に併せて、私と妻も一緒に受診することにしました。
昨年度は、どうも妻がTO君の相手に行き詰まっていましてですね(詳しくは妻の blog をどうぞ。「幼稚園から小学校へ」、「2年生の1年間」、「病院受診」、「待つ」)。
その妻の行き詰まりの中、仕事と家庭、子育ての両立、職場間でのストレスを溜めていた私も、どうせならと思い受診したわけです。

障害をかかえているTO君は、もちろん日々頑張っていて辛いこともあると思うのだけど、それを支える親もずっと休みなく支援し続けることは厳しいことだと思います。
障害児を抱えている子供を支援したいのなら、その親を支援しなければならない…それも「真」だと思いました。

そして、私も妻も薬を処方してもらったのです。二人とも自分達自身では「うつ」状態かと思っていたのですが、薬を処方してもらい、その具合を医師に相談すると、「お二人とも、うつ状態ではないですね」ってことで、結局、今は私も妻も薬は止めてしまいました。

そして妻は、妻の blog 「夢を追う姿」にもありますが、結局、バンクーバー・オリンピック(特にフィギア・スケート、それも特に高橋大輔選手)で復活し、TO君のことも腹を据えたようです。妻があれだけ沈んでいた時に、私がかけてあげた優しい言葉の数々は何だったのかと思いますが(一応、フォローもありましたし…「「夢」というコトバ」)、まぁ、それでも復活したのだからいいです。妻は一度復活すると「強い」ですから、こちらも心強いです。

腹を据えた妻のお陰で、私も少し仕事の方に集中することができるようになり、気分良く自分の仕事はできるようになりました。もちろん職場内のストレスはあるのですが、今年度は上司に信頼できる方が戻って来られたことで、気分的にとても楽になれることでしょう。後は、この上司を信頼し、あまり職場内で怒りを爆発させないよう自重しようというのが、今年の私の目標です。

妻も私も、念願の「医師の存在」に出会えたこと、そして、自分自身の苦しみ等も相談できたことが、とても良かったのではないかと思っています。
YO医師には、これからも長くお世話になれたらと思っています。

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