« 高~い「石」 | トップページ | そろそろ行きませんか? »

2010年12月18日 (土)

オープンスクール

11月のとある日曜日、KO君、TO君が通う小学校と隣接する中学校で、同時にオープンスクールが行われました。

隣接することもあり、小学校と中学校との連携をウリにしています。

例えば、ハード的な面では、小学校と中学校を渡り廊下によってつなぐことで、数分で行き来が可能になっていて、それによって、ソフト面では…、

小学校では担任の先生が全ての教科を教えていたのに、中学校では突然、教科毎に先生が変わる授業体系になることから、小学校の6年生時には、中学校の先生が一部の教科を受け持つという取り組みや、
その反対に、小学校時代の算数等の修得不足に配慮するため、中学校の1年生時には、小学校の先生が中学校の先生と一緒に授業を進めるなどの取り組みがなされています。
授業以外では、学校の清掃を中学生と小学生が同じ場所を一緒に掃除するというようなことも行っています。
そして、この小学校の生徒のメンバーがほとんど変わらないまま、スライド式にそのまま中学校に進学するという状況があるものですから、中学校の先生が小学校のうちから生徒を知れる(またその逆も)、また、小学校の先生も中学に行った生徒のことをフォローできる…などといったメリットがあります(異動があったら仕方ないですけどね)。

これらのことは、通常学級に通う子供達にもたいへん良いことですが、TO君のような特別支援級に在籍している子供にとっても、とてもメリットがあると思っており、私たちも歓迎しています。

しかしですね…。

今回のオープンスクール、通常学級では上記のメリットを保護者や学外の地域の方々に、存分にPRするような形で行われていたと思います。
でも、TO君が在籍する小学校の情緒クラスと、知的・身体的なハンディを持つ子供が在籍するクラス、更に、中学校の支援クラスは、合同で「おもちゃ作り」だったんです。
その予定を知った時点で、既に私達は「行きたくなかった」です。更に、その前日くらいに、TO君がKO君に向かって、「ボクはおもちゃ作りで、いいだろう!」とか言うものだから、もう腹が立って、ついTO君に説教してしまいました。

「おもちゃ作りで何を満足してるんだ! そんなことするためにお前を支援級に入れてるんじゃない!」

私たち夫婦としては、TO君を支援級に入れたのは、そのクラスで特別、通常のクラスと違ったことをして欲しくて入れたわけではありません。
まだTO君には無理かもしれないけど、今回のオープンスクール、交流学級では国語の授業でしたので、普段ならTO君は交流学級でみんなと一緒に授業を受けてるのですから、TO君には「何でボクは○○○○(支援クラスの名称)に行かなきゃならないの? ボク、みんなと一緒に国語の授業受けたい。」とくらい言って欲しかったです。

でも、これも学校で決まった方針でしょうから仕方ありません。学校には、普段から私達の要望を聴いていただき、理解をしていただいて対応してくれているのだから、あんまり何でもかんでも文句は言いたくはありません。

当日は、TO君も見に来て欲しいだろうから行きました。

「おもちゃ作り」と言っても、もちろん、やり方によっては、特別支援級ならではの授業になるのはわかっています。他者とコミュニケーションをとりながら、みんなと協力・共同して、何か一つの物を作り上げる。それで、コミュニケーションや社会性の力を育むとかいう狙いとか…ですね。
TO君の支援級担任の先生は、それを目指して授業を進めて行こうと思っていたのだろうなぁというのはわかりました。でも、他のサポート(?)で入っている先生は何の役にも立ってない。おそらく授業の意図すら理解してないのではなかろうか?って感じでした。

今回の授業の本来の目標は、中学校の支援級の生徒がリーダーシップをとり、小学生の意見を取り入れながら、グループ(1グループ5名くらい)で一つの作品を作りあげる…だったんだろうと思います。
もう途中で、KO君のクラスや、せっかくだから中学校の授業を見に行きたかったので、授業全体の経過は知りませんが、終了頃にもどってみたら、一人一人がそれぞれのこだわりでおもちゃを1個ずつ作っていました。…失礼ですけど、これじゃみんな“特性”そのままじゃん!…です。 がっくりです。

そりゃねぇ。中学生とは言え支援級にいる生徒に、本当にリーダーシップをとれって言うのは無理な話ですよ。それができるなら、通常学級でもバリバリやってるだろうし、中学生でも通常学級の生徒が小学生相手にリーダーシップとれるかって言ったら、それもわからないかもしれないのは想像できます。
だから、今回のような授業をするなら、学校の先生達は念入りな打ち合わせが必要だったんじゃないでしょうか? 特に中学生にどうやって小学生をひっぱっらせるか。シミュレーションも必要だし、当日どのようなサポートが必要かなど…いろいろあると思います。そういうことわかってて、このオープンスクールの授業を企画したんでしょうかねぇ? 疑問が残ります。

学校の先生には言えませんけどね。普段からお世話になってますから…。でも、これほど見たくないオープンスクールはありませんでした。

私としては、極端な話、TO君に「この子は支援級在籍の子供です」ってラベルか何かを貼られてでも、交流学級の授業に出てもらって、こんな子でも必要な支援と環境さえ整えられれば通常学級でちゃんと授業が受けられるんです…っていうオープンスクールにして欲しかったです。実際はできないですけど。

この「オープンスクール」ネタのついでに言わせていただくと、平日に地域の特別支援クラスの子供ばかり集めて運動会やレクレーションするのも反対です!(だから、うちは参加させてません)。
学期毎に、支援級の生徒だけで誕生会(お菓子や寿司作ってパーティー)するのも大反対です!(仕方ないから行かせてるけど、うちの場合、双子のKO君のフォローがたいへんなんだから…)。しまいにゃ、「自立活動」だって、授業でファミリーレストランでお食事させる。何でそんなことをしなきゃいけないんですか?

何を目的にしているのか、私にはわかりません。
「特別支援教育」とは、一人一人に合った必要な支援・手だてを行うことによって、それらと環境が整えば、彼らでも充分、地域の学校で、通常の学級で他の子供達と一緒に授業や活動ができるというのが本来の主旨であって、特別扱いしたり、特別なことをしたりして、通常学級の子供達と“違う”ことをさせるってことではないと思うのだけど、そうではないのでしょうか? 名称が変わっただけで、してることは旧来の「特殊教育」と一緒ではないのでしょうか?

これでは、通常学級の子供達からすれば、何でTO君達は自分達が勉強してる時間に、お菓子作ってパーティーなんて楽しいことしてるの? 何で学校で給食以外にお菓子やお寿司が食べられるの? 勉強せずにファミ・レス? いいなぁ。…だけならまだいいですが、しまいには、「あの子達は仕方ないんだ。」 あの子達は「特別扱いをされても仕方ない、自分達とは“違う”子」ってことになりはしないでしょうか?

「特別支援教育」って何? 考えさせられたオープンスクールでした。

|

« 高~い「石」 | トップページ | そろそろ行きませんか? »

コメント

こんにちは(゚▽゚)/たけポンさん(ケータイからなんで変換できなくてすみません)
アハハ…憤ってるのが伝わってきますね。
学校によっても子供さんの性格によっても違ってくるんでしょうね。TO君の通う予定の中学校は理解あってよいところみたいですね。

Gは頑張り過ぎてしまい、結局ガマンしすぎてオーバーヒート起こしたり、トレーニングしすぎて怪我したりするので、支援学級に籍だけ置いて、ほぼ活動は交流です。
中学になるとただでさえ思春期でなにもない子供達ですらしんどいので、頑張り過ぎて登校拒否になると大変だと思ったので。交流でも部活でもいろいろいろいろあるみたいですよ。私にはもう昔みたいには愚痴や文句を言わないけど。(信頼できる先生には話すみたい)

まだあと数年あるし、支援学級の先生次第で全然違うと思います。おもちゃ作りというのはいわゆる自立活動でしょうか。うちの中学校でも支援学級の子供達がバザー用に裁縫や細かい手作業で作ったのを売ったりしてます。売るくらいだから結構クオリティー高いですよ。Gは売るときだけ参加して(交流ばかりいるので全然活動に参加できないから)、全然普段はなーんにもしてないけど。
Gの支援学級は、支援学級に一日中いる子供と交流いきっぱなしの子供達と半々くらいの割合で、先生たちも子供によって対応や指導を変えてくれてます。
Gはおいしいとこだけ支援学級の活動に行きます。合同合宿やファインピックといった全市合同運動会はめちゃくちゃ喜んで参加します。いつも頑張ってるんだから、私の気持ちでは少しくらい息抜きしてほしいという気持ちです。

ファインピックって、支援学級の子供達だからゆるーい感じなんだろうって思ってたのですが、参加してみたらマラソンなんかは九州大会に中体連で通常に出てるめちゃくちゃ早い子供とかもいて、レベル高かったですよ。

あまり思い込みや先入観は持たなくても、TO君に合ったオンリーワンの指導をちゃんとやってくれるんじゃないかって思いますよ。こうあってほしいという気持ちは十分すぎるくらいわかりますが、パパはあまり気負わず、難しい年齢である中学校を、TO君が自分自身夢中になれる活動をでき、なおかつ学習や部活にしっかり打ち込める環境をお互い作っていきましょう!

今私が書いてる文章がすんなり心に響かないかもしれないけど…パパは一歩引いてみたほうがうまくいくような気がします。

投稿: さりぃ | 2010年12月20日 (月) 14時32分

>さりぃさん

コメントありがとうございます。

>TO君に合ったオンリーワンの指導
…については、本文にも書いてるとおり、支援級の先生も交流の先生も、TO君のことを理解し対応して下さっており、有り難く感じています。

今回、私が言いたかったのは、オープンスクールについては、目標としている「意図」は感じられたものの、あまりにお粗末な「企画」「準備」「サポート」だったということで、その程度のものを何もオープンスクールですることはないだろう!…ということです。
普段の支援級の自立活動の中で試行錯誤しながら行ってみて、「失敗したなぁ」「次回する時はこんな準備やサポートが必要だ」ってやるっていうなら、別に構わないのです。もちろん、ちゃんと目的を持った「おもちゃ作り」という自立活動を否定する気はさらさらありません。
今回のオープンスクールの企画、もしこれを通常学級の子供達を対象に行ったたとしても、かなり念入りな計画を立てる必要はあったのだと思います。だから、それを支援級の子供達にほとんどぶっつけ本番みたいな感じでさせることはないでしょう…ということなのです。質が低いものを、わざわざオープンスクールでやるか?ってことです。

お菓子作り等も自立活動の一貫だろうと理解しています。ただそれをなぜ、「誕生会」と称して行わなければならないのか? 通常学級と一緒に「誕生会」するなら構わないのですよ。自立活動にしたって、SST等…することは他にもあるはずです。
ある体育の時間、支援級のお子さんが授業を休んで運動場の側で見学してて、交流学級の子供達にむしった草を投げつけてたそうです(念のため、TO君はそんなことしませんよ)。それを先生達は何も注意しなかったそうだけど、逆に通常クラスの子供が同じことをやったら、すごく怒られるわけですよね。「特別扱い」で良いことは何もない…と思います。自立活動で取り組む課題はたくさんあるはずだと思います(そりゃ、いかにも「勉強」という雰囲気でなくて、工夫して楽しくするのは構いませんが…。)

私が本文で書いたことは、あくまで私の個人的意見です。本文にも書いたように、これらのことをありのまま学校側にも言うつもりはありません。でも、blog でくらい本音や愚痴を言いたくなるんですよね。

さりぃさんからのアドバイスはありがたく頂戴いたします。

投稿: たけpon | 2010年12月22日 (水) 20時29分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 高~い「石」 | トップページ | そろそろ行きませんか? »